野菜に限らずだが、
なにか食べ物を楽しむのは
ひとそれぞれの理由があるだろう。
だから、これがいいとか
あれがだめだとか、は
あまり言いたくない。
それは栄養や栽培法もその一つ。
だけど他者よりも一歩先んじて
自分の野菜を営業したいという衝動は
常にある。
その営業には、「こだわり」をどうしても
デフォルメ化して、
他者との違いを強調する必要があったりもする。
だからなのか、
僕の情報(こだわり)の出し方は
すっきりしないんだと思う。
自分で見ていても迷いがあるというか。
中途半端な営業トークになるのは、
それを得意にしゃべっている自分を
どこかで否定しているからだろう。

2006年にある本に出会った。
原田 津 著「食の原理 農の原理」という本。
1997年出版で、それから約10年経って
僕はその本とご縁があった。

そこに書かれていた「食べごと」という
九州地方の方言の話が
僕にはいつまでも心に残っている。
ちょっとわかりにくいかもしれないが、
「食べさせたい人々に食べさせる役をしつづけることで自分も食べている」
というかたちでの共食だ、と原田はいう。
それは食を味や栄養だけで切り取らず、
その場にあった匂いや雰囲気や社会的な関係など
食を中心にしてつながっている共食の意識と記憶が
「食べごと」なんだと思う。
それを大切にしていくことが
僕らそれぞれの食を
本当に豊かにするんだと、
僕は信じて実践してきた。
そうしていたら
いつの間にか50品目以上の野菜を栽培していた。

僕が今、そしてかつて栽培していた野菜たちには、
僕の食べごとの記憶がまとわりついている。
それはそれで心に閉まっておいても
良い話ばかりなのだが、
けっこうあいまいになってくることも多く、
記憶あるうちに思い出そうと思い、
このカテゴリーを作って
ブログのエントリーとして記録しようかと思う。

そして、
この作業は、かつての僕の記憶をさかのぼるという
とても楽しくてしょうがない作業になりそうで、
特に気がめいるときにでも
このエントリーを少しずつ
書いていこうかと思う。




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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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