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12 07
2006

晴天。
こんな日もある。
このときを逃すまいと、ごんぼを収穫。今年のごんぼをすべてほりあげることが出来た。例年ならば11月中にごんぼの収穫は終わっているのだが、今年は時間がとれなくて、結局12月。それでも獲り終えたので、一安心。

うちの祖母の時代には、年を越してからもごんぼを収穫していたらしい。そのころはトレンチャーという穴掘り機はなかったので、ひたすらスコップで掘ったという。北陸は雪国。なので、1月ごろには雪もしっかりと積もっている。祖父と祖母はまず畑に行くまでの道を雪かきし、つぎに畑の雪かきをし、そしてごんぼをスコップで掘ったと言う。なんとも大変な労働だろうか。

今はトレンチャーがあるから、年内には終わる。祖父の頃とは比べ物なら無いくらい、ごんぼの面積も広くても。ただ、懸念もある。土は、どこまで掘っても一緒、というわけではない。作物の生育を支えることの出来るは『作土層』とよばれる土だけ。熱帯ではその厚みが薄く、寒い国や人為的に有機物を投入したり深耕したりすれば、この厚みが少しずつ増す。しかし、トレンチャーという機械は、この作土層とその下の土を一気に混ぜて壊してしまう。もちろん、スコップで深く掘っても同じことなのだが、人が少しずつスコップで掘ったところで、掘れる面積などたかが知れている。しかしトレンチャーは違う。軽油がタンクにある限り、オペレーターが停止のレバーを上げない限り、土を延々と掘り続ける。

うちはトレンチャーを使い始めてすでに10年以上がたつ。始めにそれを使い始めた畑では、すでに良いごんぼは取れなくなってきている。僕は、それは作土層が壊れたからだ、と見ているのだが、本当のことが解ってくるのはもっと後になるんだろう。そしてその頃には、取り返しがつかなくなっているのかもしれない。ごんぼの収穫が終わり、充実した気持ち反面、来年の作付けに思いを馳せると、そんな考えが湧いてきて仕方が無かった。
トレンチャー

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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

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メールは
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