今年2月に来日したレンディ、
それなりに高校時は成績優秀者だったことと、
卒業してからそれなりの規模の経営をしている
父の農園で手伝っていたことで、
僕の中で彼への期待値は
いままでの誰よりも高かった。
だからだろうけど、
そのあとは肩透かしの半年だった。

とにかく彼はイレギュラーに弱い。
想定外を平然とこなせない。
21歳ということを考慮に入れれば、
たぶん普通の青年なんだろうけど、
僕の勝手な期待値が高かった分、
彼には申し訳ない半年だったかもしれない。
僕もここ最近は
務めて彼に期待をしないようにしてきた。

で、今月、提出してもらった月刊レポートに
ようやく彼らしさが顔を出し始めた。
毎回自分で学習目標を立てて
それに向かって自分で勉強を進めていくのだけど、
これまで彼の月間レポートは
自分が学習をしたことというより
自分が知っていることを書き並べたような感じで
しかも方向性もバラバラで
報告書を書くために、
その項目を埋める作業といった感じだった。
だが、今月は違っていた。
明らかに自分の地域の農業の問題点を
荒いけど掴もうとしていたし、
それに対してのアクションも正しかった。

彼の地域では野菜栽培が盛んだ。
で、自然、関心はその値段と収量に向く。
病害虫を減らし、肥料の効果を高め、
品質よくして高価格を狙う。
そんな方向性がある程度見えてきた。
今回のレポートでは、
病気と土。
これは農業をやっている者の
永遠のテーマだろうな。
土壌分析をしてphを調えて
主要素だけでなく微量要素なども
バランスよく含んだ土づくりに
彼も目がいっているようだ。
そこで彼が今回勉強をしたのは石灰資材。
安くてどこでも手に入って
使い方によっては病気の防除にもつながる
万能資材。
石灰をきちんと使用できるようになるだけで
それだけでもう別次元の野菜作りができるようになる。
彼のレポートの内容はまだまだ
深くなかったので
農業系雑誌の石灰特集記事を
来月までの宿題として彼に渡した。
これまでの彼だと
嫌がって受け取らなかったのだけど、
今回は自分の興味がきちんとその方向に
向いていたようで、
とてもうれしそうにその雑誌を受け取ってくれたのが
印象的だった。
少しずつだが、
彼が変わろうとしているのが見えてくる。
僕もこのポイントを逃さないようにしよう。





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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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