今度は、研修2年生のジャジャンの月間レポート。
彼は今、病害虫の個人学習を進めている。
ちょうど前年度の後期授業で
総合防除の理論を説明したので、
それに沿って彼なりに知識をためようとしている模様。
加速する自己学習は
この月間レポートの本来の意味なので、
こういう光景にはとても満足。

さて、ここに記録しようと思ったのは
それとはまた違う。
月間レポートには、
それぞれの研修生の悩みや疑問を書く項目があるのだが、
そこに珍しく彼の最近の悩みが書かれていた。
それは彼の実家の農業の行き詰まりについてだった。

彼の実家ではタバコの栽培が盛んだ。
その地域の換金作物のエースで、
この価格の上下が彼らの生活の質に直結する。
で、行き詰まったのは、たばこの価格が
彼が日本に来る前に比べて、半額に
なってしまっているからだ。
大抵、農産物の価格は乱高下するもので、
そうさせない努力が経営のカギになるのだが、
彼の話ではそういうのとはまた違った問題だという。
そもそも乱高下している中での半額ではなく、
徐々に下がり始めての半額だという。
その理由が、あるイスラム教団体(現在確認中)が
たばこはharam(イスラムの戒律に違反している)だと
喧伝したことに由来していると
彼やここに来ている農家子弟は認識していた。

彼が日本にやってくるちょっと前に(2013年)
たばこがharamだと決めつけられて、
そこから値段が徐々にだが下落し、
今では半額になっていると彼は言う。
本当かなぁ~?と思わないでもないが
実際にそういう言説はインドネシア語のWebでも
かんたんに検索して見つけることができる。

大抵の場合、
僕ら農家は価格の上昇や下落について
その理由がほとんど見えない。
値段のつかないたばこの理由がイスラム教と
関連があるのかどうかはよくわからないが、
この事例でもやはり個人の農家レベルでは
なかなか見えてこない事情がその裏にはあるように思う。

とりあえず、
彼と一緒にたばこの下落について
いろいろと調べてみることにした。
月間レポートの指導は、
タフな作業がどんどん増えていくけど
それはそれだけ研修生の意欲が高いってことなんだろうな。
僕も置いて行かれないように、勉強しようっと。





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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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