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これまで毎週水曜日のお昼に行われてきた勉強会。
それを月2回の昼1回・夜1回に切り替えた。
その記念すべき第一回目の夜の勉強会が
先日行われた。

発表者は尾崎君。
県が主催する
25年度のアグリスクールプロコースに参加して
その中で面白かった講義を取り上げて
プレゼンをしてもらった。

やはり金沢大地の講座は面白かったようで、
「講師の言葉が難しくて理解できない箇所が多いですが」
と前置きをしながらも、
その内容に深く共感している様子だった。
経営理念や未来予想図なんて
自分で作って営農を始めたわけじゃないので
なんだか新鮮だった。

さて、議論はお酒を飲みながら・食べながらで行った。
こういう場合、通常議論にならず
ぐだぐだになるのだが、結構まとまった議論ができたと思う。
アグリスクールの内容についての議論も面白かったのだが
個人的には就農の苦労について
みんなの意見が聞けたのが面白かった。
普段はあまりこういう話にはならないのだけど、
お酒も入る分、本音トークにもなるしね。

さて、
新規就農のメンバーの場合、
とにかくナイナイ尽くしから始まる。
資金も土地も施設もない。
土地を借りようにも
地主の信頼がなくて難しかったりするようだ。
借りれても条件不利地だったりする。

労働力確保も課題だろうな。
一時に仕事が集中する農業は
労働力をどう確保するかが難しい。
新規就農の場合、自分以外に労働力はなかったりもする。
あるメンバーは、妻に手伝ってくれと言っていないのに
勝手に手伝いに来て、
ルーティンでつらい作業に耐えられなくなり
そのあと機嫌が悪くなるので勘弁してほしいと言っていた。

また技術もないし、市場の信頼もないから
販売も苦労すると漏らしていた。

では親から継承する農家の息子は楽か?といえば
そうでもない。
というのも、自分が就農しても
親の手足となって働くだけで
自分の意見なんてほとんど通らないからだ。
あるメンバーは就農してから2年くらいは我慢したらしい。
で、やっぱり親と衝突して
それから自分の畑をもらって
親の仕事が始まる前や終わった後に
自分の畑で好きな野菜などを作ったとか。
これは僕も同じだった。
親との方向性の違いなんて格好良いことも
言っていたこともあったが、
方向性がわかるほど人生経験がない。
でも自在に何かを作るという
農業のクリエイティブな部分に憧れて
始めた仕事だったのに、
毎日言われるままのルーティンな作業と
細かく決められた手順に追い回されて、
考えなくなっていく自分が嫌だったことを思い出した。

これは事業継承型の農家に
あてはまることでもないようだ。
メンバーの一人は長年勤めた農業法人を辞め、
新規就農するのだが、
その理由が
やや事業継承型の僕らの悩みと似ていた。
自分の意見が上部に採用されないことや、
機械的でルーティンな仕事をこなすだけで
自分の農業へのこだわりを作っていくこともなければ
それを発信していく場もなかったことが
不満だったとか。

どういう形態にせよ、
それぞれ大小と濃淡はあるにせよ、
僕らは農業というスタイルに対して、
その自在にモノを栽培するというその職場に
身を置くことで、
自分も自在な存在になれるんじゃないかという
幻想を抱いてその職に就こうとする。
だから、そうじゃない現実とのギャップに
苦しむことになるんだろう。
でもそれが苦しみだと感じている内は、
まだその理想に対してあきらめたわけではなく、
その自在な存在になれる過程だと
言ってもいいだろう。
もがき苦しんだ分だけ、
その存在に近づくと信じたい。

夜の勉強会は、
時間もたっぷりあり、
食事をしながらということもあってか
リラックスしてのディスカッションで
いろんな話が聞けて良かった。
想いや悩みや問題をシェアすることの
大切さも再認識できた
記念すべき第1回目の勉強会だった。




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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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メールは
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