インドネシアの農業研修も新学期を迎えた。
今学期は、地域開発論という授業をする予定で、
そのイントロダクションを行った。

これまでこの授業では
日本の地域開発の事例をケーススタディして
成功の鍵やそこに潜む問題点などを
みんなでディスカッションしてきた。
ここ数年はBOPビジネスなどもここで議論してきた。

で、今年も日本の事例をと
思って教材を用意したのだが、
研修生たちから、
「日本語は漢字が難しくて読めません」
と文句を言われてしまった。
僕が持っている教材のほとんどが日本語であるため
ケーススタディをするにしても
まずその事例を日本語で書かれた文献で
読み込まないといけない。
その作業がつらいというのだ。

でも日本語以外の言語で
こうした教科書になるような本といえば、
英語しかない。
僕がかつて通っていた
インドネシアの大学院でも
インドネシア語の書籍を使うことはほとんど皆無で、
ほとんどが英語文献だった。
だから社会開発系の英語文献は
それなりに持っている。
だからそれを読んでもいいのだが、
大学院レベルのかなり難解な文献も多く、
ホイホイ読めるもんじゃない。

と、僕は説明したのだが、
彼らは自信たっぷりに
「英語なら読めます!」という。
ほとんど英語がわからない彼らが、だ。
でも自信たっぷりに言うので
とりあえず英語文献でやることに。

で、あとで研修生一人を捕まえて
聞いたら、
「ネットの翻訳ソフトを使うんです」とノタマフ。
ああ、それだとたぶん
簡単な英語文章しかまともに訳せないよ。
専門用語が羅列されている文章は、
たぶん無理。

彼らの目算が外れ、
自分で選んでしまったがために
読む羽目になるであろう人類学の開発批判本を
彼らはいったいどれくらいの時間をかけて
読むつもりだろうか?
まぁ、あいつらが選択したんだから、
時間かかってもやってもらうけどね。



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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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