さて、どこから記録に落とそうか。
もっと早くに記録しようと思ったのだが、
とても幸せな記憶を何度も反芻しているうちに、
今日まで延び延びになってしまっていた。

1月最後の週に、
インドネシアの研修卒業生をそれぞれの村まで
訪ねて歩いた。
旅程は、2期生のイルファン(2012年4月帰国)を皮切りに、
3期生のタタン(2013年4月帰国)、
そして1期生のヘンドラ(2011年4月帰国)と
それぞれの家をホームステイしていった。
最終日にタンジュンサリ農業高校を表敬訪問し、
今後の展望について意見交換した。
さて、
前回(2013年新年)と違うのは、今回は僕一人で旅したこと、
そして、
村に泊まって一人ひとり時間をかけてインタビューをしたことだ。
もちろん、数泊しただけで何がわかるのか?
と自分でも思わないこともないが、
でも他に仕事をしている中で、
今回は最大限時間を割いて、そのほとんどを
村での調査に充てることができたという意味では、
ここ数年そういうことができていなかったので、
自分としてはそれなりに満足している。

さて、そろそろ本題に入ろうかと思うのだが、
その前に2点だけ整理をしよう。
まずはブログのカテゴリについて。
卒業生それぞれのインタビューは、
ブログのカテゴリ上、それぞれのカテゴリに属して
まとめていく予定だが、
旅は旅でまとめておきたい。
なんどかに分けてアップを予定しているが、
すべてをアップできたら、
このエントリーの末尾にそれらのリンクを張る予定だ。

もう1点は、彼らの営農を取り巻く外部要因として
それぞれの地域に影響する開発プロジェクトの存在を
ここに示しておきたい。
政策や市場等もあるのだろうが、
今回大きなインパクトとして
彼らからまず発せられたのは、
高速道路建設、
州道拡張工事、
東南アジア最大のダム建設、
といった開発プロジェクトだった。
イルファンの住むスメダン県ランチャカロン郡では、
バンドゥンから県都スメダンまでを結ぶ高速道路を建設中で、
そのために地域営農が大きく様変わりしようとしていた。
タタンの住むスメダン県のバンジャルサリ村では、
マジャレンカ県と県境近くで建設中の
東南アジア最大の水力発電所のダムが建設中で、
そこにあった国営の森林公社移転に伴い、
400haの土地を新たにタタンの住む村の付近で
物色中ともあり、また多くのダム周辺の住民が、
村がダム底に沈むこともあり、移転を余儀なくされており、
俄かに土地売買ブームが起きていた。
またタタンの村の近くの州道が両幅7mほど
拡張される計画で、沿道の商店や家などの立ち退きが
現在行われている。
そのため、沿道付近の土地が値上がりしており、
全く関係のない小さな村々の村道の沿道の土地まで
大きく値上がりしている状況だった。
それとは対照的に、
ヘンドラの地域は陸の孤島のような地域であるため、
そういった国家規模のプロジェクトとは無縁で、
そのため彼の営農はのびのびと行われている結果だった。
またこれはそれぞれエントリーでも考察していきたい。

さて、前置きが長くなった。
ではまず、イルファンの家に一緒に訪問しようではないか。




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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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