前回エントリーで書いた2013年度前期の試験。
ちょっと番外編で、2番手は
青年海外協力隊への研修中の北野君。

座学はインドネシア語で行われているので
彼は授業に参加でいないが、
他に時間を作って彼とも授業内容を
ダイジェストで解説してきた。
そこでこれから協力隊隊員としてセネガルに赴く彼に、
3年生のクスワントの地域で
アグリビジネスプランを作ってもらった。
ちょっとした隊員シミュレーションといったところか。

北野君のクスワントへの聞き取りで
クスワントの地域は、サツマイモが有名だとわかる。
またヤシ砂糖の生産もあり、
近隣から買いに来るくらい少し有名らしい。
北野君は、これら二つを合わせて
インドネシア版大学イモを作って
街のショッピングモールなんかで売ろう!というプラン。
ちょっとひねりを入れて、
インドネシアは暑いので、冷たいものをということで、
半解凍大学イモで販売とのこと。
冷凍庫も準備して、バイク輸送で村から街へ運ぶ計画。
授業主体は、プラン内では北野君本人だった。
簡単な収支計算では、1g=1円(100ルピア)で販売できれば、
他の既存のスナック菓子&スイーツと張り合えるという。

ただ問題は、イモが通年収穫できないということ。
イモの季節しか、イモが無い。
近くの大産地には貯蔵施設があるので通年で
イモの利用が可能だが、クスワントのような小さな産地では
そんな施設なんてないのだ。
北野君は、クスワントから買えない時期は
他の産地から買います、と言っていたが、
なんだかそれでは本末転倒にならないか?

大きな産地には当然くずいもも沢山ある。
規格Cと呼ばれる芋で、それらは二束三文だ。
そのイモを通年で定期的に購入する契約を結ぶことが出来れば、
よりビジネスとして安泰になるんじゃないか?
というかそのモデルによって利益追求するビジネスタイプの場合
(北野君のモデルがまさにそう)、
なにもクスワントの地域にこだわる理由が全くない。
こうしてランディングしたビジネスは、
その普遍性を武器に、
より効率を求めて、他の地域へと移っていくのである。

普遍性ではなく、地域間の差異に目を向け
そこにある「何か」を武器にしない限り、
ビジネスは果てしなく効率を求めて浮遊する。
ローカルな発展とビジネスを結びつける視点が
まだ北野君には無かった。
ちょっと残念。

北野君、
任地ではもっとローカルな部分に目を向けてね。



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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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メールは
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