青年海外協力隊に参加したくて
研修をしている北野君。
先日、2次面接試験があり神戸まで出かけて行った。
面接では、僕や妻の名前がJICA側からも良く出たようで、
とても和やかな雰囲気で進んだようだった。
面接試験が上手くいったからか、
彼はなかなか饒舌に試験内容について
話をしてくれた。

その中でも、僕にとって「ん!?」と思うものが一つ。
それはこんな質問だった。
面接官が、
「田谷さんに無くて、君にあるものは何ですか?」
との問い。
問い自体は良くありそうなものなのだが、
その答えが「ん!?」だった。

「穏やかな心です」と
北野君はノタマッタそうだ。
そう答えましたと嬉しそうに話す彼に、
僕はとても「穏やかな心」ではいられなかった・・・。
あっ、僕には無いか。

確かに、僕は他人に厳しいし、よく怒る。
任地でも、いくつも恨みを買い、
隊員の時に顔面の神経が
マヒする病気にかかったのだが、
一部の村人からは、
「黒魔術をかけられたな」と言われたりもした。
活動でちょっとトラブルのあった人からも
「食べ物に気をつけろ。毒が盛られているかもな」
と捨て台詞をはかれたこともあったな。
僕に好意的な村人も、
「田谷はsuka marah(短気・よく怒る)だ」と
良く言っていた。

特に弁解もしないし、今もたぶん結構短気。
そういう性分だからしょうがない。
ただ、自分がマイノリティーで
しかも何か物事を動かさないといけないような
ミッションがあって、
その条件下での異文化での暮らしは、
自分が思っているほど
「穏やかな心」ではいられない。
表情に出なくても、心穏やかじゃない時ばかりさ。

北野君が協力隊に合格して、
無事任地から戻ったら、もう一度聞きたいね。
「僕に無くて、君にあるものは『穏やかな心』だったかい?」と。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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です。
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