6月に入ってから、
農園の周りでは雨が降らない。
毎日晴天続きで、真夏日の連続。
ハウスなどの施設がある場所は、
井戸などの灌水設備でじゃんじゃん水をあげられるので、
特に問題は無いのだが、
そういった設備の無い露地の畑は
とても苦労する。
特に、河川敷の畑など。

北から張り出した高気圧での晴天なので、
幾ら台風や南からの低気圧が
湿った暑い空気を運んできたと言っても、
湿度はせいぜい60程度。
太平洋高気圧下に置かれる
8月ごろの湿度80%に比べれば、
まだまだからっとしたいい天気と言えよう。
こういう天気の場合、
水さえしっかりと与えることが出来れば、
作物は無限に生長していくようにも思える。
事実、吉川なすやベビーリーフの生育は良く、
じゃぶじゃぶ灌水しても、病気すら出ない。
なので、この天気は歓迎したいところだが、
そうも言えない場所もある。

河川敷の畑は、国の管轄になっていて
単年度契約で耕作権が与えられている畑。
そこでは、法律上、構造物をつくることが出来ない。
そのため、ハウス施設はおろか
灌水用の設備を作ることもできない。
まったくの天水だよりの畑。
インドネシアではさんざん辛酸をなめさせられた
天水だよりの畑は、
意外にも自分の地域にも多い。
水をコントロールできなければ、
たぶん、近代農業技術の9割以上が意味をなさない。
だから、その状況で
僕にできることはほとんどない。
インドネシアで味わった無力感とやや似ているが、
経営の面での本気度と言う意味では、
河川敷の畑はおまけなので、
気楽なのは気楽。

まぁ、これまで大量に生産して、
近くの直売所で最安値をけん引してきた
僕のズッキーニが
ほとんど取れなくなったことや、
6月の今頃から出荷しようと画策していた
赤色ソラマメが全滅したり、
県外の販路で好評だった
小粒に作ってきたジャガイモのインカの眼ざめが、
全部枯れたりはしたので、
それなりに萎えたりもする。
ちなみにこのまま雨が少なければ、
さつまいももダメになるだろう。

こういう場所がまだまだ日本には多いのだろうか。
最近、市場の果菜類の価格が上がり始め、
それに呼応する形で葉菜類の値も一気に上がり始めた。
好天で乾燥しているので、
水さえじゃぶじゃぶあげられたら、
どんな素人でも良いものが作れる気候なのに、
やや日照量が多いことと気温が高いため、
たとえ施設があるからと言っても、
どうも野菜が焼けているのかもしれない。
もしくは、生育コントロールがつけられないか。
値が上がるのは、僕ら農民には大歓迎だが、
値が上がる時に限って、野菜の量は取れない。
というか、取れないから値段が上がるのか。
だから、あまり得した気分もない。
河川敷の畑もひどいもんだしね。

まぁ、そんなこんなで、
底抜けの晴天が恨めしい毎日である。

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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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