有志による勉強会の記録。
5月22日は、農園のスタッフ佐藤のプレゼンだった。
本はこれ。

小見 邦雄・山田 隆・西島 基弘 共著 「食品添加物を正しく理解する本 Q&Aファイル101」

自身もアレルギーに悩まされる佐藤は、
ここのところ、アレルギーに関連するような
本を選び勉強している。
今回は、食品添加物。

この本は日本食品添加物協会の顧問や
大学の先生によって書かれたもので、
食品添加物そのものに危険性は無く、
むしろ食品添加物のおかげで、
食中毒などの危険性を避けることが出来ると
主張している。

一方で、佐藤は阿部司著「食品の裏側」も読み、
それらを対比させてプレゼンをしてくれた。
ただ、阿部氏の本では、
食品添加物の実害については、書かれているわけじゃない。
一見食品に見えるものでも、
まったく想像していないものを原材料として、
食品添加物を多用することで、
食品に仕立てている、というのが阿部氏の指摘だ。

食中毒の患者数は、
平成24年度の統計で26,699人。
実際に病院に行かなくなった人数が、この数だとすると、
自分で治してしまったけど食中毒だった可能性が
ある人は、これの何十倍にもなるということだろう。
一方で、食品添加物が原因で
中毒を起こした患者数は、居ない。
そういう意味では、
食品添加物は食中毒を防止する、というプレゼンの著書は、
とても説得力があると思う。

だが一方で、
阿部司氏の著書にあるように、
さまざまな原料と工程を経たミートボールの存在は、
「それは人の食べる物じゃないでしょう」
という僕らの本能的な判断は、
否定されるものじゃない。

安全か?そうじゃないのか?と言う議論は、
いつも何かが抜け落ちている。
科学的なデータで理論武装した判断に、
自分の思考をゆだねてしまう暴挙を
僕らは無批判のまま受け入れすぎなんじゃないだろうか?

たぶんそれは、
もっとこういうことなんじゃないだろうか。
物事を文学的に捉える。
もっと情緒的に想う。
目の前の事象を、主観を無視せず記述する。
みんなが添加物が危険かどうかを
議論しているとき、僕はそんなことを考えていた。


ちなみに、
科学的な論点での危険かどうかの部分で言えば、
食品添加物の殺菌能力が、
僕らの腸内環境(腸内細菌の環境)にどう影響するのかは、
まだ解明されていないように思う。
アレルギーや精神疾患の一部は、
腸内環境が大きく影響しているように、
僕は考えている。
多く摂取することで
(もしくは無菌のモノを多く摂取することで)、
僕らの腸内環境を悪化させる可能性について、
もう少しまともな研究が進むことを祈る。
ゼロリスクの思想を僕らは否定し、
細菌を摂取する方が、より人間らしい生き方であると
微生物学による新しいフレームワークを
期待している。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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