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今、僕の中で、ニンジンが面白い。
昨年の秋に、いつも通り、ニンジンを播いた。
ムラサキやオレンジ、黄色のニンジンだ。
そうしたら、ムラサキとオレンジのニンジンは、
播種直後にゲリラ豪雨に合い、
すべて種が流されてしまった。
黄色ニンジンは、その3日前に播いてあったので、
豪雨の影響もなく、すくすくと育ち、
今年の1月から順調に収穫できた。
しかし、ムラサキとオレンジのニンジンは、
その後播きなおしたのだが、
大きくなる前に冬を迎え、
細くて小さなニンジンにしかならなかった。

市場出荷の栽培だけの話なら、そこでお終い。
失敗したね、豪雨なんてついてなかったね、
で終わるのだが、
食べるまでを考えると、もう少し先まで
話が続く。

その細くて小さいニンジンをかじってみると、
とても甘くて、皮ごと食べても臭みもなく、
そして美味しかった。

そこで縦にスライスしてみると、
ムラサキや黄色、オレンジ色のグラデーションが
とてもきれいで鮮やかだった。

これを味わわない手は無い。
ということで、さっそくクリームチーズと
フェンネルと一緒にサラダに。

ぶっとい人参には無い、繊細な味と、
その色の美しさ。
どこの誰だい、小さなニンジンは失敗だと決めたのは??

自然と付き合う僕ら農民は、
いつも自然に振り回される。
ゲリラ豪雨はどんなに気象情報を集めても
いつ来るのか良く解らない。
種が流された時、
そして播きなおしたニンジンが
大きくならなかった時、
経営的な損失ばかりを考えていたが、
自然に寄り添って、
足もとの小さなニンジンを食べてみると、
そこにも豊かさがあることに気が付く。

イレギュラーに怯え、
リスクばかりを回避する癖がついている
僕ら現代人をよそ目に、
偉大な自然が気まぐれにくれた
その繊細で美しく美味しいニンジンたち。

少量ですが、
直売所やおまかせ便で販売します。
皆さん、一緒に
自然の気まぐれを楽しみませんか?


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お料理担当より

昨夜のは、クリームチーズじゃなくてアーモンドベビーチーズ、でした~。
クリームチーズでやるなら、ナッツを足すとよいとおもいまーす。

バリでは

バリ島に住んでいますが、
私も小さなニンジンが大好きです。

こちらでは中指ほどの長さの小さなものが3本
1.000ルピア(10円程度)ぐらいで、ごくごく
普通に商店で売られていて、嬉しくなります。

嬉しい、というのは、農に携わる者として、
規格に合わない小さなものでも、ちゃんと
それなりの居場所を与えられているように
感じるからです。

「不ぞろい万歳!」という気持ちになりますね。

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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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