気が付けば、もう2月。
それも来週は、3月。
1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。
まさに、そんな感じ。

今週、立て続けにインドネシア研修生の座学が
今学期分が終了した。
今学期(10月~2月)は6講座があり、
その内、僕の担当は4講座。
今回は、その内の農業とグローバリゼーションの記録。

この講座では、ドキュメンタリーDVDを見ながら、
ディスカッションをする形式だ。
今回見たDVDは5作品。

①あぶない野菜
これは以前エントリーがあるので、
詳しくはそちらに譲りたい。

②コーヒーの秘密
従属論的な視点で描かれているドキュメンタリー。
作る人と飲む人がどう付き合っていけばよいかを
考えさせてくれるDVD。
あぶない野菜には無かった、
バリューチェーンの分断を
どう結び直すかと言う視点も含まれる。

③ダーウィンの悪夢
こちらもばりばりの従属論的視点。
市場原理を前面に出した
発展のイメージで創りだされた
援助と市場が、どう社会を変容させていくか、
という好例と言えよう。
貧乏人(国)は、少ないチャンス以外は、もっと貧乏に、
お金持ち(国)は、そのチャンスを活かしてより豊かに。
なんだか、そんな絵が僕には見えた。

そういえば、このDVDが出てから
ナイルパーチと書かれた白身フライは見なくなったなぁ。

④水は誰のものか?
ハーディンの共有地の悲劇的DVD。
資金力のある企業が水を独占する話と
輸入と言う形で水を独占しているという
バーチャルウォーターの話。
限りある資源をどう皆で分配し合えるのか。
そんな知恵が僕ら人類のあるのかどうかは解らないけど、
考え続けることに意義がある。

⑤お米が食べられなくなる日
日本のお米事情のDVD。
世界との比較では、生産コストが高いくせに、
国内の他産業と比べると収入が驚くほど低い。
時給換算で、179円だというからびっくり。
労務局も黙っていないような労賃だ。
増産への技術革新と減反政策、
そしてTPP。
歴史と生産様式から見た
世界中のバリューチェーンを
先進国側からも考える一例として
研修生たちと一緒に見た。

179円の時給を研修生たちは、
「インドネシアだったら、農業の分野だとまだまだ高いですね」
と言っていたのが、印象的だった。

国と地域が交流をし、
お互いが刺激を受けながら変容していく。
その変容の中で、
時には格差が生み出され、
誰かはマージナルに置かれる。
しかも、それに見舞われるのが
少数ではなく、多数派だったりもする。

そんな不思議な秩序をもったこの世界。
そんな世界が見えてくれば、
この授業も意義があったと言えよう。

2週間後に最終試験。
それぞれの地域で、上記のような
日常に埋め込まれたグローバルな事象を探し出し、
その問題と解決に頭を悩ましてもらうというもの。
正解なんて無いだろうし、
当然、青臭い議論のやり取りになるだろう。
15分のプレゼンをそれぞれが
どんな風に作って来るのかが楽しみだ。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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