今年も勉強会を記録し続けよう。
昨年は、33回の勉強会を開催。
その分だけ、知識がたまり、
その分だけ、僕らは前に進んだ。
今年も立ち止まらず、
飽くなき探究心をもって、やっていこうと思う。
ちなみに参加は自由。
参加費もない。
毎週水曜日、農園たやの和室ミーティングルームで、
12時45分~13時30分の45分間の勉強会。
誰でも興味のある方は、お越しくださいませ。

さて、今年はすでに3回の勉強会を行っている。
新年早々は、タタン君の発表。
福井農林高校での本番プレゼンを前に、
練習と言う意味を込めて、
勉強会でも同じものをプレゼンしてもらった。
前回のエントリーと重複するので
ここでは記録するのを避けよう。

2回目は、福井県立大学の経済学部の学生。
農園にアルバイトに来ている子で、
勉強会には以前から参加していた。
その彼が、卒論を書き上げたので、
その卒論発表会をしてもらった。
インドネシアの農業にまつわる考察で、
短い時間にしては、それなりにまとまっていたように思う。
センサスの情報と
インドネシアの研修生たちのインタビューが
上手くリンクできていなかったように思う。
それよりも、アルバイトとして農園に来て、
それまで全く関係の無かった
インドネシアや農業の事に関心を持ってもらえたこと、
そして、勉強会で発表するということを負担に思うよりも
喜々としてチャレンジしてくれたことが、
素直にうれしかった。
こういう青年は、社会に出てからグッと成長したりもする。

さて、今回記録するのは、
先週の僕のプレゼン。
読んだ本はこれ。
アン.マクズラック 著 西田美緒子 訳 『細菌が世界を支配する』:バクテリアは敵か?味方か?

細菌に対する偏見を打ち払ってくれる本だった。
ミクロな世界での相互作用や多様性、
そして細菌と人との戦いの歴史、
人間の細菌への捉え方、
バイオテクノロジー産業の地平と課題、
などなどが説明され、
読後に細菌の世界観が変容していく、
そんな本だった。
細菌と人との戦いの歴史では、
抗生物質の出現とその抵抗性の果て無き戦いは、
人間の知恵の限界と
細菌の適応性の素晴らしさに感銘を受けた。
抗生物質をカモフラージュして
細菌に取り入らせても、
抵抗性のDNA水平伝播などで直接耐性をやり取りしたり、
体外へ排出するポンプ機能を備えたりと
あり得ない進化と行動が興味深い。

遺伝子組換え細菌については、著者は肯定的で、
すでに多くの医療品や食料品で
大きな恩恵を受けていることを説明している。
組み換えた遺伝子が、自然を汚染するという考えには
否定的で、特定の行動をするように組み換えられた遺伝子が、
細菌の複雑かつダイナミックな世界を
支配することは無いとの立場だ。

細菌はいたるところに居て、
それらは相互にコミュニケーションをとりながら、
時には協働し、
時には対立しながら、
大気や土や海、そして炭素の循環に
地球規模で関わっている。

また免疫については、
細菌との共生が少なくなればなるほど、
人の免疫に異常が出てくることも説明している。
行き過ぎた抗菌や滅菌・除菌は、
逆に僕らの身体にも悪影響を及ぼしているようだ。

細菌を敵視して排除するのではなく、
力強い友と考え、
そもそも細菌世界に僕らは住まわせてもらっていることを
自覚すべきなのかもしれない。

農業においても、
過度に殺菌剤を使用するよりも、
特定の病原菌だけでなく、他の細菌の種類が増えるような
仕組みと農法が必要なんだろうと思う。
また排除思想で細菌と付き合うよりも、
僕らはもっと身近な予防を
賢く身に付けるべきなんだろう。
それは農業だけでなく、人の健康においても
同じことだと、この本を読んで思った。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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メールは
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