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オクラの売り先が急になくなってしまったのは、
前回書いた通り。
栽培したことのある人なら
解るだろうが、オクラは
毎日収穫しないと、どうしようもない野菜。

その野菜が、市場の都合で
急に売り先が無くなってしまっていた。

そのエントリーを前回書いたが、
それを書いてすぐに、
おまかせ便でつながっている方々から
おまかせ便についてはこちらのリンクを参照
メールやメッセージが多数入ってきた。

ある方からは、
「保育園のバザーがあるので、そこでオクラを販売させてください」
という申し出だった。
またある方からは、
「オクラは毎日食べるので、ひと箱送ってください」
と注文が入った。
そんなメールとメッセージが次から次へと入る。
「おまかせ便にオクラを多めに入れてくれれば、その分をお支払いしますよ」
「あちこちの知り合いにも、声をかけてみます」
「少しでも買わせてください」etc.

おまかせ便というつながりは、
僕らが初めに想像していた以上のつながりを
僕らが認識している生の世界(つまり生活世界)に創造した。
その文脈で、
オクラは、どこのスーパーにもある
ただのオクラじゃなくなり、
僕らが生産したものも、
ただのどこにでもある野菜ではなくなった。
農家の現場で毎日何万と生産される野菜の一つではなく、
そこには、「かけがえのなさ」が生まれた。
それは、何か特別な説明(栽培法や品種など)や
何か特別な権威(三ツ星シェフや自然農法のカリスマ農家)に
乗っかって生まれてくる価値とは、まったく異質なものだ。

心配してくださった皆様、
本当にありがとうございました。
オクラは、近くの直売所で販売を開始し、
ほんの少しだけを他の業者向けに販売を開始しました。
また、おまかせ便にも毎週入れていきますので、
ご協力の程お願い申し上げます。
もちろんそれは、仕方がないという
押し付け感のあるものではなく、
積極的に美味しいと感じられるオクラを入れていきますので、
ぜひお楽しみください。

おまかせ便が生み出した価値は、
経営的にはそれほどの数字でないかもしれないが、
僕らの生産様式そのものを大きく変えてしまうものだった。
その素敵な価値に、
僕はとても満ち足りた気持ちでいる。

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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
taya.tアットマークnifty.com
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