ちょっと困っている。
それはオクラ。

数年前、
ある業者と企画して始めたオクラ栽培。
値段を設定し、こちらの事情も理解してもらったうえでの
販売契約で、夏場忙しい中でも
この栽培は優先してきた。

今年も、
その業者向けにオクラを栽培していた。
品物も良く、順調な栽培だった。

が、しかし、
業者の都合で、急遽、
この9月からオクラの企画は打ち切りになってしまった。
どういう事情かは、ここでは書かないが、
毎日20キロ以上取れるオクラ畑は、
その能力を全開にしたまま、
市場を失ってしまった形になった。

もちろん、他にも何件かの取引先は
用意しておいたのだが、
とてもじゃないが、多い時で40キロほどとれる
オクラを毎日毎日さばけるもんじゃない。

僕ら農家は、工場とは違う。
市場の都合で契約が止まっても、
野菜は育ち続けてしまう。
しかもこれから栽培が始まるのなら、
新しい取引先を探すことも、あるいは可能だろうが、
栽培最盛期にこういうことになると、
僕らはもうお手上げになる。

農家はどうしても不利だ。
日持ちのしない野菜を栽培する農家は、
それをストックすることも出来なければ、
市場の状況に合わせて
生産を伸ばしたり止めたりも出来やしない。
こういう状況にならないように、
多くのチャンネルを用意しておこうと思うのだが、
取引量が大きくなってくると、
そのコントロールも難しい。
だから、大きな取引先の事情に
僕らの経営が左右されがちになる。

これまでは
それを解ってくれた担当者がいた。
こちらの事情もくんでくれて、
農業のことも良く解っている人と
一緒に仕事をしてきた。

でも最近は、
1円でも安くを命題にしたスーパーや、
毎月の売り上げを細かくチェックするようになってからは、
そういった商売の方向の中で、
ぼくら農家と農業の事情は
置いてきぼりにされることが多くなってきたように感じる。

自然相手もさることながら、
こうした事情もあって、
農業経営は一筋縄ではいかない。

さて、オクラはどうするか。
あまり良い打開策は無いが、
来年のために、もう少しあがいてみるか。



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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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