
春先の野菜苗の販売で、
スイカの苗が、6本ほど余った。
いつもなら、処分してしまうのだが、
かぼちゃの畑に余裕があったので、
その隅にあまったスイカを植えておいた。
当然、栽培する気もほとんどなく、
いつしかスイカを植えたこと自体
忘れていた。
そして、かぼちゃを収穫した時に
そのスイカを思い出し、見てみると
10個ほど勝手に育っていた。
全くかまわなかったのが幸いしたのか、
いつもならカラスや雉にやられるのだが、
草むらになって、忘れ去られた畑では、
その草がスイカを隠してくれていたのだった。
手間をかけても失敗することもある。
手間をかけなくても自然となることもある。
またその逆も然り。

そのスイカは、僕らの休憩時に
みんなで食べることにした。
大玉のスイカなので、みんなで
毎日食べてもなかなか減らない。
しかも、
今年は雨もほとんど降らなかったので、
スイカはすこぶる甘い。
こういうのも農業の醍醐味の一つだろう。
今年の夏は、
とても贅沢な休憩になった。