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毎日新聞・福井欄:2012年6月25日掲載


ちょっとした縁で、2年前から小さなコラムを
毎日新聞の福井欄に書いている。
月に1回まわってくるリレーコラム。
今回は、原発について。

幸福度ランキング1位になった時に、
知事はラジオで自分の県政を評価していたのを
僕は今でも覚えている。
「そんなものなのかなぁ~」とやや懐疑的だったが、
福祉や労働に関する指標が高かったことを考えると、
そういうこともあるのかもしれない、と思ったのを思い出す。

でも、
有効求人倍率が原発停止で2位に転落しそうになるなど、
県内経済と原発のつながりも、
原発停止をしてみると、
良く見えてきた。

電源三法などの交付金の額も
今までは関心もなかったし、
その存在自体もあまり解らなかったのだが、
これも良く見えるようになった。

その中で、僕ら福井の人々は、
幸福度ランキング1位になった、のも良く解った。
そして今、
本当に幸福なのか、もう一度考えるきっかけを
僕らは与えられたのだと思う。
僕らは何の上に乗っかって、「幸福」になったのかを。

僕ら農家は、持続的なことに幸福を感じる。
それは自然の営みと一緒に円環の時間を生きるからだ。
淀みなく、過ぎていく季節と
繰り返される自然の中で、
平衡を保ちながら、僕らは少し先の未来を
眺めながら生きている。
それが「農民」なのだ。

数万年以上も隔離しなければいけない使用済み燃料や、
一度汚染をすれば、エコシステムの中で、
汚染を広げていってしまうその原発の思想は、
とても僕ら「農民」は受け入れられない。
その上に乗っかっている「幸福」も、
ツケを未来に先送りするだけの
ただの「享楽」としか、僕らの目には写らない。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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メールは
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