5月16日の勉強会の記録。
福井の園芸農家のホープ、耕三君の番。
農業経験の豊富な若手の勉強会参加は大歓迎!

読んだ本は、これ。
『炭 とことん活用読本』:土、作物を変える不思議パワー。

農業において、現場では土壌改良に炭を良く使う。
だが、その炭が一体どういう作用をして、
何に効いているのかは、良く解らない人も多い(&良く解ってもいない)。

だが、科学が産声を上げる前から、
先人たちは、経験と観察から炭の力は見抜いていた。
樹齢何百年もの鎮守の木の根元に、炭が敷き詰められていた、
というのは全国的に良くある話なのだ。

さて、その炭、一体何が良いのか。
耕三君のプレゼンでは、微生物とミネラルと音波(?)とあった。
炭は、無数の小さな孔があり、
そこに植物との共生菌が住みつく、というもの。
孔を引き延ばしていけば、1gで70坪にもなるほどの
表面積を含んでいる。
炭自体には栄養素がほとんどないのだが、
微量の養分で育つ根粒菌が住みつき、
栄養がたまり出した後に、多くの微生物が住みつくのだとか。
また鉄・カルシウム・マグネシウムなどの微量要素は多いため、
作物にミネラルを与えられる。
さらには、東京大学名誉教授の松橋先生の意見では、
太陽からくる赤外線などを炭が超音波に換えて、
それに反応して、微生物たちが炭に集まってくるという
ユニークなものもあった。

余談だが、このプレゼンを聞いていて、
その昔、父と祖父が、
『電子農法』で高名な先生が福井に来た時に、
畑まで来てもらって、その畑のあちこちに炭を埋め込んだ、
という逸話を思い出した。
効果のほどは良く解らないが、
炭にはそんな不思議な力を思わせるような
魅力があるのだろう。

確かに、炭と微生物の関係は深い。
土づくりも多用される。
それは、つまるところ、土づくりとは微生物の関係づくりだからだろう。
ティースプーン1杯の土に数億もの微生物が存在する。
それを支える炭。
耕三君は、
「炭を使うことで、森や山も手入れでき、間伐材の利用にもつながり、さらに土も肥えていく。そんな炭を自分の農業でどんどん利用していきたい」
と締めくくってくれた。

僕も同感である。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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