有志の勉強会の記録。
5月2日に行われた勉強会は、
倉友くんの発表だった。

本は、これ。
コンパニオンプランツ(やさい畑 2011年春準備号より)。

コンパニオンプランツとは、一緒に畑に植えることで、
お互いの生長を促進したり、害虫や病気にかかりにくくなる
栽培上の組み合わせの植物のこと。

倉友君は、自然栽培を志している。
農薬や肥料を使わなくとも、コンパニオンプランツを駆使することで、
生育を良くしたり、病害虫を防いだりしたいようだった。

コンパニオンプランツが、
どうして生育を良くしたり、病害虫を防いでくれるかは、
それぞれの組み合わせの持つメカニズムによって違う。

根系に住む微生物類が豊富になることで、生育を良くしたり、
はびこる害虫の種類が違うことで、
ジェネラリスト天敵(クモ類など)が増えたり、
忌避効果やアレロパシーなども要因として考えられる。

倉友君が紹介してくれた、この手の記事に対して、
僕はやや違和感がある。
それは、組み合わせなどが一覧表になっていて、
組み合わせの手法重視のスタイルばかりが
散見されるからだ。
どの組み合わせが、効果があるのかは、
農家にとってとても大切だが、
それがどのメカニズムから発動されるものなのかが、
ほとんど説明されていない。
だから圃場で混乱する。

バジルとトマトの組み合わせでは、
トマトの味が美味しくなる、と書かれたものがあったが、
「美味しい」という主観は人によって違う。
一緒に植えることでどの成分が増えるのかも不明。
さらに、僕が圃場で観察し、論文精査したところでは、
トマトの夏のハウス栽培では、通常よりも気温が高く、
トマトにつくアザミウマやコナジラミの天敵である
カメムシ類が夏バテしやすくなる。
しかしバジルの花の花粉が、そのカメムシ類にとって
とても重要な栄養源になり、不活性化を防ぐ効果があるのだ。
その効果を期待する場合、
バジルは花を咲かせていないと効果は無いし、
カメムシ類が移動する範囲以内に
バジルを混稙しなければいけない。
同時に、夏バテ回避のためのハウス内の温度管理も重要だろう。
そして、農薬散布もカメムシ類に殺虫効果のない選択性農薬を
選ばないといけない。
天敵ばかりが増えて、害虫が居なくなれば、当然天敵も減る。
そのためのエサ(トマトに害のない虫)を用意するために、
同時にバンカープランツなどで増やしておく必要もある。

何かを切って貼ってのような
機械論的な自然の捉え方では、見えてこない世界がそこにはある。
相互に係り合いを持ちながら、均衡を図る自然。
ゆらぎと動的平衡の深い自然への理解の中で、
僕らは、利用できそうな輪作や昆作を実践していきたい。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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