有志の勉強会の記録が遅れがち。
ここらで一気にcatch up。
ということで、
4月25日の記録をしよう。

最近、個性的なメンバーも増えてきて、
勉強会もなかなか面白い発表が多くなってきている。
今回記録するのは、勝山のラブリー牧場で研修中の山本君。
彼もその個性的なメンバーの1人。

プレゼンしてくれた本は、
マーク・ボイル 著 「ぼくはお金を使わずに生きることにした」。

英国人の著者が、イギリスで1年間お金を一切使わずに生きたルポ。
トレーラーハウスに住み、
移動は自転車。
衣服や必需品は物々交換で手に入れ、
自然界からの採集やスキッピング(ゴミあさり)で、
食料を得て、
薪ストーブで暖と調理をする。
ボールペンすらキノコからインクを作るというこだわりよう。
お金を使わずに生きるサバイバルな情報にあふれる本らしいが、
僕がこのプレゼンで括目したいのが、
マークが決めた金無し生活のルール。
それは2つ。
「ペイフォワード」と「尊重」。
ペイフォワードは、
良いことをしたら、それを自分に返してもらうのではなく、
他の誰かにしていくという良いことの連鎖。
映画でもおなじみの考え方。

マークの体験から生み出された
これらの2つルールは、
お金を介することで交換可能だったすべての関係が、
お金を使わないと決めたことで、交換不可能になり、
お金で見失っていた人間関係の復権だったのだと思う。
実は僕らは、交換不可能な社会的関係が
たくさんあるにもかかわらず、
あまりにもお金が便利になりすぎて、
その交換不可能が交換可能に一時的に、
しかも社会的に取り決めてしまっているにすぎない。
そのルールから自らはみ出すことで、
もう一度、その関係を浮き彫りにしようというのが、
マークの意図するところじゃないだろうか。

この本を
お金を使わずとも生きていく方法、
もしくは、サバイバル情報本として読んでしまえば、
良質のルポが語る交換不可能な関係に気が付かないままになるだろう。
前回の使用価値と交換価値の僕のプレゼンと合わせて、
よくよく考えてほしいテーマだと思う。

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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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