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2009年に来日した
農園たや農業研修プログラム第2期生の
イルファン君が、帰国した。

この3年間、
彼は素晴らしい成長を見せた。
人が、ここまで自主的に育っていくケースを見る機会は、
なかなか無い。
帰国後にやりたいと思い続けていた農業を
見据えながらの研修は、
人を大きく育てる。

自己研究では、帰国後に有利に販売できる
パプリカの栽培を想定し、
その主害虫であるハダニの生態に迫った。
学術的にも学び、
フィールドでも天敵がハダニを捕食する姿を
ビデオにとらえた。
日本語の理解力もつき、
卒業発表会の日本語プレゼンも素晴らしかった。

その彼が、日本を発った。
帰国後は、国有地と行政から使用制限を受ける山間の畑の間に
ほんの少し点在する私有地を買い集め、
そこで野菜栽培にチャレンジしたいと話してくれた。
資金も十分に準備できた。
販路も、月間レポートで課題にしていた流通面で、
すでに叔父が経営する商店を通じて
市場出荷することを確約済みである。

でも、さらに彼は言う。
「スタートとして叔父の力は必要ですが、ゆくゆくは自分で販路を広げていくつもりです。農家が生産だけで終わってしまってはダメだってここで学びました。だから、販売に力を入れて、グループも作って、野菜で有名な産地づくりを目指します」と。

ここから先、僕が彼にできることは少ない。
支援団体を立ち上げて、
資金面でマイクロクレジットを、
そして技術面でWebを通じた営農相談を
出来る体制を作っているが、そんなものはどうしても限定的だ。
後は、彼が、
ここで学んだ3年間の経験と学問で
乗り切っていくしかない。

夢物語のような彼の話を
僕はバカにはしない。
なぜなら、ここで見せたような成長を
彼が今後も遂げていけるのであれば、
それはまったく夢物語ではないからだ。

期待しているよ、イルファン。

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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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メールは
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