勉強会の記録をしよう。
ブログが勉強会の記録ブログになりつつあることを
少しばかり危惧している。。。

さて今回記録するのは、僕の発表。
選んだ本はこれ。
菅原秀幸 大野泉 槌屋詩野 著 「BOPビジネス入門」2011 中央経済社

BOPとはBase of the Pyramidの略。
つまり、経済の底辺に生きる低所得者の意味。
その低所得者はこれまで経済活動のターゲットである
消費者として認めてこられなかったために
あらゆるサービスから取り残されてきた。

しかし、彼女ら彼らもニーズが無いわけじゃない。
より良い明日に向かって、日々活動しているのである。
そのニーズを満たそうというのが、
このBOPビジネス。

低所得者であっても、毎日、コーヒーは飲みたいし、たばこも吸いたい。
風呂に入れば、石鹸も要るし、シャンプーもしたい。
服は洗剤で洗いたいし、廉価な食材を工夫して
美味しく調理するためにも、
調味料もこまごまと必要だ。
それらすべてをこれまでの通常の規格でしか購入できない場合、
低所得者たちは何かをあきらめなければならない。
だが、それらがすべて小分けになっていれば、
たとえば、
コーヒーは1杯分、タバコは1本から、
洗剤も2~3回分の小袋になっていれば、
少ない所得でも、そのすべてを購入できるというもの。

ただ、僕はこれまでどちらかというと
BOPビジネスにはあまり賛同していなかった。
貧困層を消費者に仕立てて、さらに儲けようという意思を感じたから。
しかし、本書で紹介されているBOPビジネスは、
少し違っていた。

本書のBOPビジネスとは、
BOPをビジネスパートナーとして捉え、
彼女ら彼らの陥っている問題解決型の
ビジネスモデルの構築なのである。

特に僕が魅かれたのが、フェアトレード。
多くのインドネシアの農家は、
込み合って見えなくなっているバリューチェーンの中で
本当に評価されている「価値」から取り残されている。
その刺激がないために、
営農の改善も品質改善もない。
だからいつも同じことの繰り返しになる。
市場の刺激をきちんと受けられれば、
農家は『より良い「次」』を考えることができる。
農家はさらなる工夫が出来るようになる。

僕が今、行っているインドネシアの農業研修プログラムと
その卒業生に行っているマイクロクレジット。
それらの活動が、まだまだ発展途上だが、
本書のBOPビジネスに重ねて考えたくなる。

リーマンショックなど
金融工学の破たんに見えたのは、
資本主義の廃頽した姿だったが、
このBOPビジネスの地平には、
まだ希望の光が僕には見える。

3.11後、どのような社会になりつつあるのか
読み切れないが、
少なくともハイパー消費社会は崩れつつある。
大量生産大量消費モデルは、もう行き詰っているのだ。
倫理的消費と人々の結びつきと、そしてフェア(平等)。
僕らの経済活動がグローバルに結びつき、
社会の問題解決の糸口になる。
そんな社会を築いていくべきだと、
強く想う。

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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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メールは
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