勉強会の記録、もういっちょ!
次は、大和の発表。
本はこれ。
ジェーンケルシー 著 『異常な契約』:TPPの仮面を剥ぐ

農業界のホットトピックであるTPP。
これを外国人(ニュージーランドの人)の論で読みたいということで
大和はこの本を手に取る。

ニュージーランドがアメリカとのFTAに失敗し
多くの不利益を被った経験から、
今回ニュージーランドも参加しているTPPに対して
著者は警鐘を鳴らしている。

人と物と金が動くことで経済が回るのだが、
それに大きな労力をかけてまで、
また国内産業を犠牲にしてまで、
TPPに参加する価値があるのだろうかと
大和は言う。

国で考えるとちょっとややこしくなるんだけど、
人で考えると、時に、この広域のフリートレードは
実現するとちょっと面白いかもと思うことが
ないわけでもない。

個人的には、TPPには反対しているが、
現状のEPAやFTAはどうなんだろうか。
たとえば、EPAでインドネシアやフィリピンの人に
医療や介護の分野で少し門戸を広げたが、
それは、その国のライセンスを取得することが
前提となっている。
そして周知の通り、
そのライセンス取得は言葉の壁にぶつかって
うまくいっていない。

広域フリートレードが実現し、
国家権力の上位に広域のルールが優先されるようになれば、
その域内で作ったライセンスを取得すれば、
どの国に行っても仕事にありつけるというわけ。
頑張った人間が、頑張っただけ活躍できるという仕組み。

途上国の貧困層と関わりながら活動している者の立場で言えば、
いろんなチャンスが生まれながらにしてある僕らは、
彼ら彼女らの立場から見れば、やはり不公平な気がする。
自分で人生を選びとれる、
その選択肢が目の前に多くある、
それを増やすことに苦心してきた立場から見れば、
たまたま先進国に生まれたから、というのは、
なんだかとても特権的な気がしてならない。

そんなものも外してしまえるのであれば、
広域でフェアかつフリーな経済協力は、
僕はあっても良いと思うのだが。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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