僕の講演が、地元の新聞に小さく載った。
前回のJOCAオープンカレッジのものだった。
小さな記事だったのだが、
多くの方から、「載ってたね!」と声をかけられた。
素直にうれしい。

だが、許せないこともある。
それは、その記事の内容。
今回のオープンカレッジは、
僕にとっても大切な機会だった。
だから、これまで話したことのない話を
しようという覚悟で臨んでいた。

協力隊時代の苦労話や
活動時の現地の人との協働は、
もう僕の話す事じゃないと思っている。
僕は協力隊OBとして、その次の話をしたかった。
つまりは、経験を活かした社会貢献の話。

だから、講演の時間の半分以上が、
帰国後の話をしたつもりだった。
特に、隊員経験を活かしての
インドネシア研修生受け入れの話や
その研修内容やシステムには、
多くの説明の時間を費やし、
僕自身も多くのメッセージを込めたつもりだった。

だのに、新聞の記事は、
協力隊の苦労話が書かれていた。
最初に、導入として話した15分ほどの話が、
記事全体になっていた。
肝心の研修の話はたった2行で、
「2008年から同国の研修生を受け入れている」だけだった。
これから先の活動の未来の話は、書かれてなかった。

僕の話し方がまずかったのかもしれない。
だが、
実際、その場に居合わせた方からは、
新しい話が聴けた、や、
帰国後の活動が素晴らしい、などのコメントいただき、
好評だった。
僕も少し大きな次の未来を見据えて
話が出来て満足していた。
では、なんであんな記事になったのか。

講演前に記者は、
「今日は時間が無くて最後までいられないのですが、今日の話の要点を教えてください」と言ってきた。
確かに、小さな記事のために
50分の話なんて聞いていられなかったのだろう。
新聞記者が激務なのはわかる。
でも、あんな記事なら
書いてもらわない方が良かった。

新聞は書いたことが、「真実」になってしまう。
でも毎日毎日、あれだけの分量を書こうと言うと
至極大変なんだろう。
もちろん、特集やスクープには力を入れているのかもしれない。
それは「真実」のことを書いているのかもしれない。
でも、たとえ小さな記事だったとしても
こちらとしてもずいぶん想いを込めた
オープンカレッジだっただけに、
とても残念だった。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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メールは
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