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僕の農園で行っている
インドネシア農業研修では、3年生は卒業研究をし、
それを日本語で発表する機会を設けている。

今年も昨年同様、
福井農林高校の課題研究発表会の場を借りて、
今年3年生のイルファン君が発表した。

表題は、「ハダニの研究」。

イルファンの村は標高が高い。
お茶の一大生産地で、村人のほとんどが、
お茶農園とその加工場で働く。
働くのは朝7時から昼2時まで。
工場の賃金は安いので、生活は苦しい。
だから、工場が終わる2時以降は、
農民は自分の畑で精を出す。
良く作るのは、トウガラシ。
この収入が、家族を養う。

しかし、そのトウガラシは、ハダニの害がとてもひどい。
だから彼は、研修3年目の課題として、
農薬に頼らないハダニの防除法の勉強をしていた。

僕から見ても、彼はこの1年よくやった。
難しい日本語の文献を読み、
圃場では、我慢強く観察を続け、
天敵がハダニを捕殺するところを
ビデオにとらえることに成功した。

これまで幾人もの急成長を見てきたが、
イルファンのこの1年は、まさにそれだった。

目的意識を強く持ち、
飽くなき探究心にあふれ、
着実に実行する誠実さも備えていた。
彼の実験は必ずしもすべてが成功したわけじゃないが、
ハダニに関して、彼の理解は確実に深まった。

そして、今日のこの発表。
外国語(日本語)での発表は、ずいぶんと大変だったろう。
練習を始めたころは、さんざん発音を間違えて、
原稿を知っている僕でさえ、
彼が何を言っているのかわからないほどだった。
だが、今日はとても堂々と、そして正確に発表していた。
ただ圃場(ほじょう)を「ほぞう」と言ったり、
「ほうじょう」や「ぼじょう」と言ってしまったのは、
まぁ、愛嬌だろう。

今日は、本当に良く頑張ったね。

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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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