FC2ブログ
タイトルのパネルディスカッションに、
パネラーとして参加。
基調講演を、元NHK記者の久米井彩子氏が行った。
『元気な日本を取り戻すために』という表題だった。

パネルディスカッションそのものは
久米井さんの内容をそのまま引き継がず(引き継げず?)
自由度の高いトークになったように思う。

日本&福井のここが変だ、や、ここが好き、が
異国人や異国社会を経験した日本人の視点から
話し合った。

メンバーは、アメリカの方、ロシアの方、韓国の方と
渡米経験者と僕の5人。
その中でも、途上国の農村部の立場で話すのは
僕だけだった。

僕の印象に残った話は、
アメリカの方の「福井は人がとても温かい」という言葉。
別に冷たい印象は僕もないが、
南国的なフレンドリーさには欠けると
常々僕自身も含め思っていたので、
この発言には驚いた。

面白いな、と思ったのは、
渡米経験者の方から、
社会認識から育児に解放されない日本人女性の
話があった。
ベビーシッターをうまく利用し
夫婦だけで旅行したり、休暇を楽しんだりできるのは
社会がそれを許容するからだという発言には
とても納得。
夫婦関係が良いから、よい家族ができてくる。
仕事のストレスもうまく発散できる。
無理のない家族のスタイル。
僕は賛成だな。
でも福井だったら、近所や舅や姑から何か言われそうだね。

会場からの質問では、
県外出身者の方から面白い質問があった。
「県外から転勤できましたが、福井の人は仕事に一所懸命で100点満点を目指しているように思えます」
と意見があり、
それに対して、福井歴15年のロシアの女性が
「福井の人は休むのが下手。ロシアではバカンスに1か月くらい出かけます」
と話していた。
これも社会認識なんだろう。
所属する社会が、そういう価値を許容していれば
僕らはもっと楽に暮らせると思うのだが、
それができない窮屈な空気、それが今、
僕の周りにとりついて離れない。
ロシアの方の意見に、僕はとても賛成である。

今回、壇上では深まらなかったのだが
久米井さんの個と集団の話がおもしろかった。
日本とアメリカに比較で
個人のポジティブ思考が強いアメリカでは
誰かを頼りにせず、問題を解決していけると
話していた。

今回の議論では、「地域」というキーワードが一切出てこなかったので
やや議論が深まらない結果だったのかなと思うのだが、
アジアの農村部において、
別に個のパフォーマンスがそれほど強くない場合でも
問題を解決していける力が、今の日本の集落以上にあるように思う。
欧米との比較だと
集団と個になりがちだが、
それよりももう少し広くとらえてみると、
もしかしたら、所属している地域とのかかわりあいの違いも
あるんじゃないかと、少し推測している。
寝るだけのベットタウン化している、
日本の地域や農村部には、
そもそもその地域に係わろうという意思を
持った人が少ない。
これもまた僕らの周りにべったりとまとわりつく
社会的な認識もあるんだと思う。

その当たりをもう少し海外の事例も合わせて
聞いてみたかったというのが本音。

とにかく、普段ならば議論し合わない人たちと
話を交わせたので、満足だった。


関連記事
Comment
Trackback













管理者にだけ表示を許可する

Comment form

田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
taya.tアットマークnifty.com
です。
(アットマークを@に置き換えて送信ください)

プロフィール
05 ≪│2020/06│≫ 07
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
カレンダー(月別)
カテゴリ
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メールフォーム

Page Top

Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ