農業を志す有志の勉強会。
記録が、1週遅れになってしまった。
あわてて記録しよう。

先週の発表は林君。
選んだ本はこれ。
藤澤研二 著 「この手があった!農産物マーケティング」 家の光協会

林君は中小企業診断士の資格を持つ異色のファーマー。
その彼が、農業と他産業のマーケティングに違いがあるのかどうかを
確かめるために、この本を手にとった。

結論から言えば、そう大差はない、とのこと。
まぁ、そうだろう。
食べてくれる側のニーズ(潜在性も含めて)を把握し
多様化細分化する需要に、柔軟に対応し
生産のカタチや販売のカタチを変えていく。
たぶん、それがマーケティングなんだろう。

さて、彼がこの本を読んで一つ批判的だったので
記録したい。
この本では、様々な事例が書かれていたが、
その解説はどれも後付の理由にしか見えなかったとのこと。
この手があった!のこの手はいったい何なのか、
それが事前に解り、それに沿ってのマーケティングという感じで
記述されていなかったとのことだった。

成功事例を後付けで解説するのは
けっこう簡単な作業。
その作業の中から、すべての事例に通底する何かを
抽出してこそ、学問としての意味があるのだろう。
普遍化という意味では、
もろ手を挙げて乗っかれないけど、
時代の精神的習慣(その時代や集団の価値の感じ方)にまで
気を付けて、丁寧に読み解いたものには
僕もたまに出くわすが、そういうものはとても好感が得られる。
この本はそういうことではないという事だろう。

マーケティングの本は
成功のカギと称するものを小手先で解説してばかりいるが、
なぜ、その価値をその集団が、またその時代が、
共有したのか、そこが僕らには見えにくい。
天才の領域と言われれば身も蓋もないのだが、
そこが、この手があった!の「この手」を導き出す、
一つの明かりのように僕は思える。
まぁ、それは学問的な立場の違いからくる
不満かもしれないけど。

さて、彼の発表では
SWOT分析やポートフォリオ・マトリックスなどの解説もあり
今の市場の動向や自分の経営の分析に役立ちそうな
ツールを教えてもらえた。
これはかなり面白かった。
勉強会後に、普段はわからないことばかりで
ついてこられないインドネシアの研修生(3年生)が
僕にしきりとこのツールについて質問してきた。
機会を作って、研修生にもこういった授業をする必要がありそうだ。



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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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