福井農林高校で
3年生の課題研究発表会があった。
その発表会に、
インドネシア農業研修プログラムの3年生である
ヘンドラ君も発表させてもらう機会を得たことは
前にも書いた通りだ。
昨年1年間取り組んだ、有機肥料の有効性について
日本語で発表した。
いわば、僕らにとっては
研修プログラムの卒業論文発表会だった。

P1000361.jpg


発表は、少し緊張もあったためか
パワーポイントの写真と説明が合わないところもあったが
ゆっくりと話すように心がけており
概ね、内容については伝わったのではないかと思う。

以前も書いたが、発表内容自体は
やや稚拙で、データ取りを徹底できなかったことからくる
むりくりな結論まであるのだが、
彼自身、有機肥料を自然界にごくありふれたものだけで
自分の手で作れるという体験は、とても貴重だったようだ。
結論の後の提言では、
「インドネシアでの有機肥料の普及に力を入れたい」
と締めくくった。

発表終了後、
インドネシアへのスタディツアーに参加したことのある学生から
「どうやって普及させていこうと思っていますか?」
と質問を受けた。
こうしたやり取りが実現していること自体に
僕は感動を覚えた。

ヘンドラ君は、質問の内容を理解すると日本語で
「まず、自分で使ってみて、そして周りの農家も使います」
と、やや、はしょりすぎの説明をしていた。
ここで代弁させてもらえれば
それは、自分で堆肥を作り、それを使って良い農作物を作り
その結果を持って、周りの農家に普及させていきたい
ということなのだろう。
だが、まぁ、もうすこし普及法は考えておいた方が良いだろう。

福井農林高校の校長先生からは
実際のインドネシアの農民の実情から湧き上った動機が素晴らしく
とても力強く思えた、とコメントを頂いた。
だが、研究内容がやはりすこし稚拙なのと
パワーポイントの作り方が、
人の興味を引き付けるものじゃない、
とも指摘を受けた。
ありがたいコメント共に
あああ、この方は本当に教育者なんだなぁ、と敬服した。
校長先生のおかげで、ヘンドラ君が
多くの人の前で発表する機会を得られたのだ。
いくら感謝してもしきれない。

その夜は、インドネシア研修生たちを家に呼んで
みんなでお好み焼きパーティーをした。
終始にこやかなヘンドラ君。
発表までは平坦な道のりではなかった。
僕に絞られて、ずいぶんとへこんだこともあったろう。
しかし、発表が終わって、
気分が楽になったようだった。
僕も一つ肩の荷がおりた気分だった。

ただ、発表の中で何度練習しても
「環境」を「かんきゅう」と読んでしまうのだけは
最後まで直らなかった。
この日も、発表の最後の締めくくりで
「健康やかんきゅう(環境)に良い有機肥料を普及させていきたい」
と言っていた。
「かんきょう」って外国人には言い難いのか???


追記(1月20日)
今日の毎日新聞に載りました!
Web記事には写真は載ってませんが
新聞記事には、ヘンドラ君の雄姿が!
もしよかったらご覧ください。
web記事はこちら
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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