日曜日に
村の農家組合の総会があった。
今年、組合長を受けていた僕は、
この日を超えれば、その職責をすべて果たしたことになる。

総会は、村の集会所で行われる。
内容は、
今年の活動報告と収支報告をし、
毎年決議される事項を決議する。
その後、次年度の組合長と役員を選挙で選出するというもの。
毎年、特に異論も出ず、淡々と進む。
次年度の組合長も役員も選挙前に
すでに内々に頼んでいる人がおり、
その人を選挙で当選させるという出来レース。
特に難しい総会じゃない。

年寄に話を聞くと、昔はこんなんじゃなかったらしい。
というのも、その頃は集落全体で減反をしており、
ブロックローテーションで減反をしていたので
盛金(組合費)が今みたいに安くなく、
一軒当たり10数万円の盛金徴収があったので
総会は、よくもめたらしい。
ブロックローテーなので、毎年、畑作をする場所も変わり
その場所の良し悪しも、もめる原因だったとか。

そのころから、総会のお土産は「柔らかいもの」という
伝統が出来たらしい。
総会に参加すると、参加者にお土産を渡すのだが、
それが、固くないものが良い、と年寄は言う。
なぜなら、もめた時、固いお土産が
役員めがけて飛んでくる凶器になるからである。
だから、今でも、お土産は手袋やホッカイロのような
ものにしている。
洗濯洗剤の箱なんて、それに耐えられる頭の固さがない限り
お土産にはできない。

今回の総会、一つ、僕なりに変更したことがあった。
とても小さいことだが、
その小さいことにこだわる意味が僕にはあった。
それは総会の時のお茶出し。
これまでは、組合長の奥さんが、
総会の会場である集会所の台所で一人で詰めて
来る人来る人にお茶を出していた。
総会は、農家組合の後に
町内会の総会もあるので、
それらすべてが済んで、
みんなに酒を飲んでもらって
その後、区長さんの奥さんと一緒に
会場の片付けもしないといけない。
僕は、この光景がおかしいと以前から思っていた。
どうして半日もの長い間
お茶出しと後片付けだけのために
女性が、集会所の寒い台所に
つめてないといけないんだろうか、と。
だから、今回、
農家組合長の妻による
お茶出しをやめ、
出席者に総会資料と共に
ペットボトルのお茶を配布することにした。
酒肴の給仕や後片付けは、
区長さんの奥さんも来ていたが
せめて農家組合の分だけでもと
僕や新組合長とでやった。

細かいことを言う人があろうかと
思われたのだが、
概ね、すんなりとその状況を受け入れてもらえたので
少しほっとしている。

こうして、僕の農家組合長としての
長くて短い1年が終わった。

関連記事
Comment
Trackback













管理者にだけ表示を許可する

Comment form

田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
taya.tアットマークnifty.com
です。
(アットマークを@に置き換えて送信ください)

プロフィール
09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
カレンダー(月別)
カテゴリ
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メールフォーム

Page Top

Powered by FC2 Blog |

FC2Ad

| Template Design by スタンダード・デザインラボ