先週末、地元のJA青壮年部の忘年会があった。
忘年会と同時に、
僕の青年の主張全国大会出場の祝賀会も兼ねていた。
その祝賀会で、普段はあまり話さない人から
僕の青年の主張の内容について声をかけられた。
その人は
「あの話に勇気をもらった」
と言ってくれた。
兼業農家さんで、仕事の片手間に田圃をしている人で
田圃が重荷に感じていて、
そんな農業が自分に何の意味があるんだろう、と
考えることもあったのだとか。
それが、僕の主張を聞いて
「勇気をもらった」とのことだった。

僕は、経営体として農業の規模を論じるとき
時には、第2種兼業農家の
農業界からの円満退場の必要性を
感じる時があるが、
それの多くは目先の経営論にしかすぎないことも
僕は自覚している。
他産業へ移行しつつも
そこの利益でもって、農業の負債を埋めるという
一見合理的に見えないこうした農民層は
純粋な損得論では理解はできない。
土地はただ作物を生産する場だけではなく、
(時には転売期待がそこにはあるのだが)
そこにある思い入れが同時に存在しているように思う。
ただ、それが青年部で話をしていると
今の僕ら世代には、そんなものが微塵も感じられない。
今まで風土(地域)を支えてきたものが
その土に対する愛着と
実際に負債を抱えながらも、外部からの投入で成り立ってきた
兼業農家群だったのは、
まぎれもない事実だったのに、
今は、それすらも消えようとしている。
農業が経営体として語られることに、
僕はある意味で正しいと思っている。
だが、それを突き詰める先に
消えゆく地縁があることも忘れてはならない。
その地縁が、僕らの風土を創り上げて
僕らの文化を創り上げていることも
忘れてはならない。
そんなことに、僕は青年の主張の場を借りて
僕らが土を耕し続ける意味を
僕の周りの人たちに語ったつもりだった。

解ってもらえないかもしれないと思っていたが
その夜、
その人から
「勇気をもらった」という言葉をもらって
僕もうれしかったし、
僕も勇気をもらった。



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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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メールは
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