農家組合の本盛の日。
下半期の盛(組合費)を役員で計算した。
今年は戸別所得補償制度が始まり、
加工用米で1反2万円の補償があるので
その計算が新たに加わった。

むらで減反の数字を少しでも下げるため
農家組合が加工用米の生産を大作りの農家に頼んで
転作面積を稼いでいる、ことは以前のエントリーで書いた通り。
しかし、加工用米は、コシヒカリに比べて買い取り価格が
半値以下なので、その分の差額は
全戸で徴収して、加工用米を作ってくれた農家に
補てんすることにしている。

今年、一つ問題が起きた。
春に転作を決める会議で、僕は加工用米の数量と
減反率、そして1反当たりの補てん金を一覧表にして、
どれくらい加工用米をむらで受ければ、
どこまで減反率が下げられて
補てん金はいくらになるかを説明した。
戸別所得補償制度を攻めに使って
減反率を下げようという試みで始めたのだが
今年、意外にも大きくコメの価格が下落してしまった。
毎年の価格変動の影響を避けるため、
加工用米の補てん金の計算では
コシヒカリ1等米の3年分の価格平均との差額を
計算しているのだが、
今年は加工用米の買い取り価格が大きく下落したため
補てん金の金額が大きく跳ね上がってしまった。
加工用米を例年よりも多く受けることで、
全体的に減反率は下げられ、
戸別所得補償の面でも、少しでも多くの面積をカウントできたのだが
コメの価格の下落によって、
各農家にとって、それほど得をしない結果になってしまった。
全体に落ちるお金を比較すれば
この調整をしないよりかは
むら全体では儲かったことになるのだが。

農家組合の年寄役から、
「全体では多くのお金が落ちたかもしれんけど、入ってきたお金のことを忘れて、補てん金の額だけを見て、文句を言う人もいるかもしれんな。」
と言われた。
なんとか班長会で承認を得て、
来月の総会を切り抜けたい。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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