若手農業者クラブと保育園の食農体験イベントの
今年最後となる、収穫祭を行った。
参加したのは、園児と父母、そして若手農業者で
総勢100名ほど。

小さな保育園の園庭に、
一昨年同様(一昨年のエントリーはこちら)、古い農具を持ちだし
脱穀から、選別、そして臼すりまでを行い、
手作業で精米したものを
その場で炊いて、おにぎりにして皆で食べた。

普段、米を栽培していても
お目にかかれないような
足踏み脱穀機や唐箕などを使っての
脱穀作業は、僕ら農業者にも刺激的なイベントだった。

それら手作業と機械作業に先人たちの苦労に想いを馳せると同時に
作業に人手がかかる分、様々な手間貸しと
共同作業が農業の関係を深めていただろうと
勝手な想像もついてくる。
今回のイベントを前に、
昔の話を年寄りから聞くと
臼すりは、近所で集まって皆でやっていたそうだ。
それは賑やかだった、と笑顔で振り返る年寄りの表情が
イベント中、やけに思い出された。

子供たちも珍しい機械に釘付けだった。
唐箕という、手回しのハンドルでプロペラを回し、
それで風を起こして風選するというとても単純な選別機。
米が分かれて出てくるのが、不思議なのか
いつまでも眺めていた。

今回の取り組みで以前には無かったものの一つに
すり鉢とソフトボールによる臼すり作業がある。
前回は、臼すりはすべて小型の機械を持ってきて
臼すりしていたのだが、
それも出来るだけ手作業で体験できるように、と
すり鉢に籾を入れて、ソフトボールで押し付けて
臼すりをしてみた。
保育園児の力でも、比較的簡単に臼すりが出来たので
それに夢中になる子もいたようだ。

最後に、皆で精米したコメをおにぎりにして食べた。
それはそれは、味わったことのない美味さだった。
天日干しが良いのか、
それとも心地よい作業の興奮が加味してくれたのか、
僕にはわからないが、
そのおにぎりは、本当に美味しかった。

イベント終了後、
いろんな父母や保育士、園児たちからお礼を言われたのだが
お礼を言いたいのはこちらの方だ。
こんなことでもなければ、
僕らは集まって、こんなことをやろうとは思わない。
お互いが参加できるイベントとして、
こうした相互作用の場が出来上がったからこそ、
僕らは、一緒にこういう体験を半年通じてやれたのである。
僕らだけじゃ、こんな体験をやろうとも思わなかっただろう。
だから、僕の方から言いたい。

とても貴重で、そしてとても大切な体験をさせていただき
皆さん、本当に、本当にありがとうございました。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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