そういえば、10月からまた新人が農園に来ている。
以前、24歳のエントリーで紹介した、24歳の若者。
ちょうど、インドネシアの研修生が皆24歳と言うこともあってか
和気あいあいと作業をしてもらっている。

人を増やす方向で、これまでやって来たのだが
正直、こんなにすぐに人が集まるとは思わなかった。
今年だけで、日本人の農業を志す若者が3人、
僕の農園で研修することになった。
それぞれ、いずれはここを巣立ち
それぞれに農業をやっていくのだろうと思う。
そこには、停滞感など無い、活力ある農業の現場が
たとえそれが夢想だとしても
僕には見えてきている。

さて、人が集まるというのは不思議なもので、
なにやら力が生まれるのを感じる。
インドネシアの子には授業をしているが
それでは不公平なので、日本人研修生にも
授業と言うか、座学をやることにしている。
何か授業めいたことではなく、
皆で1冊の本を輪読することにしている。

今読んでいる本は、
「ピシャッと効かせる農薬選び便利帳」。
それの使用を助長する気はさらさらないが、
有機農業をするにしても、
農薬の特性は理解しておかねばならないし
使い方も解っていないといけない。
きちんと効かせて、低農薬を目指したり
有機認証でも使える農薬を
効果的に使うことで、たとえ農薬の使用を減らしても
また農薬を使わなくても
高品質の野菜を食べる側に届けることができるのだ。

その本の輪読だが、
今回、殺菌剤についてざっくりとだが、皆で読みあった。
研修生の一人から、これまで研修で、
ある野菜の生育過程で気になっている病気があり、
ある殺菌剤の使用を検討してみては、と提案を受けた。
それは、ずっと以前に、僕もその検討をあれこれとしていたのだが
いつしか、日々の忙しさに埋没してしまって
忘れ去っていたことだった。

提案のあった殺菌剤は、僕の農業と合わないこともあって
採用はしなかったのだが、それがきっかけとなって
自分なりにその病気について調べ、
安全性と僕の目指す農業とすり合わせて、
3つの殺菌剤を新たに試験使用しようかと検討している。

研修生から指摘を受けて、
自分で調べてみて感じたのだが、
なんでこれまでこれについて検討しなかったのだろうか、と
不思議だった。

日々の忙しさに振り回され、
そこから得るもので、ある程度満足を得てしまうと
人は前進する力を失ってしまうのかもしれない。

僕と研修生が生み出すインタラクションが
僕を前へ前へと押し出してくれるのを感じる。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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