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忙しい時に
忙しいことが重なる。
これは世の常である。

この忙しく
そしてとんでもなく暑い時に限って
仕事だけでなく、それ以外の活動も
忙しくなったりもする。

梅雨明けから、
ようやくJICA基金の話も動き出した。
今年は小農の持続可能なコーヒー栽培研修&普及の
プロジェクトを
農園の実習卒業生たちが企画していて
その資金をJICA基金に出してもらうことになっている。

ただ今年は
いつもの年よりもかなり会計が厳しい。
これまで比較的にチェックが甘かったJICA基金だったが
今回からはプロポーザルの段階から
正式な相見積が必要だったり
プロジェクトの日程や参加人数などを
確定しなければいけなかったりと
やりながらどんどん大きくしていこうね、といった
曖昧なプロジェクトはダメらしい。
ま、そりゃそうか。

ただ、インドネシアの
しかも農民レベルだと
そのきっちりと初めの段階から決めて
その通りに動くというのが
現状にそぐわないというか
違和を感じるようだ。
ま、それもわかるけどね。

かくして
JICAとインドネシアの農民たちの間に
このクソ暑くてクソ忙しい時に
しっかりと板挟みになっております。
うふふ。

見積りは結構インドネシアの田舎では難しい。
見積りはとれないことないけど
正式な見積もりを取ると
それは購入の意図になるので
相見積を正式にとると
やはりそれだけで問題になったりもする。
電話で問い合わせたりだけならできるのだけど。
価格が分かる感じで書面で欲しいです、
というJICA担当者の言葉も解る。
だって書面じゃなきゃ、チェックできないしね。
この調整にずいぶんと時間がかかった。
なんせインドネシアで見積もりを取るのは
ここを卒業した農民で、
しかも、当然だけど
地域リーダーとして第一線でがんばっている子たち。
そんな子たちをつかまえて
スカイプなどで
テレビ電話をしながら
こちらの欲しい情報の指示を出す。
言うのは簡単だけど
やると結構時間もかかるし、
そもそも彼らの生活世界の中の意識に
見積り自体がないので
それがどういうモノかを説明するのにも
かなり時間がかかった。

なんどかJICAから不適切だと指摘を受け
なんとか最終的に受理されたのが
7月上旬。
そこから本契約になり、
JICAから入金されるのが7月の最終週。

だが、活動は8月上旬から予定されているので
ひとまずは、日本の僕らの自己資金で立て替えて
その資金をインドネシアに送らないといけない。

この作業もまたスムーズにはいかない。
海外送金を受ける口座はローカル銀行の
ローカル支店で、支店の行員も
ローカルな意識どっぷり。
郵便局の国際送金サービスを利用したのだけど、
それに必要な情報を現地の農家が
ローカル行員に尋ねて送ってきてくれた情報は
2回とも郵便局で不適切として受理されなかった。

インドネシアの大学院時代の知り合いに
協力を求めれば
たぶん早々に送金できたのだけど
それをしちゃうと
せっかくの農家の学びというか
そういう経験値を奪うことになる。
送金できるかどうかも大事だけど
グローバルな意識をその生活世界に埋め込むには
こうした面倒なことも
いちいち付き合っていく必要はあるわけで
暑さで削られていく中では
僕にも少し堪える作業だった。

その後、こまごまと
郵便局やローカル銀行との調整はあったが
なんとか送金は完了。
これで
小農による持続可能なコーヒー栽培の研修事業は
スタートを切れることになった。

と思う。たぶん。


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連日の猛暑日。
ハウスの中は、40度を超えている。
昨年も暑かったし
かなりスタッフも実習生もみんな参ってしまったのだけど
今年はその比じゃない。
今ならこれだけは自信をもって言える。
今年が過去最高に暑いって。

冬にあれだけ雪が降ったのなら、
夏は冷夏で良いと思う。
もし温暖化しているというのであれば
冬は雪が降らないようにしてほしい。
夏はごりごりに暑くて
冬は豪雪だなんて、厳しすぎる。

今年も暑さ対策として
スタッフの一部と実習生の始業時間を早め
涼しい時間帯での収穫に務めている。
農園では『朝活』と呼んでいるが
ややブラックな匂いが無いわけでもない。
残業代は出てるし、
月の残業時間は45時間を超えないようにはしてるんだけどね。

出来るだけ早く収穫を終えて
エアコンの聞いてゐる作業場で、
夕方まで袋詰め作業。
ただ一部のスタッフや僕は
午後からは管理作業もあるので
40度越えのハウスや猛暑の炎天に居たりする。

朝活で浮いた時間で
早く仕事を終えばいいのだろうが、
どうしてもその分次の仕事に手を付けてしまう。
どんな仕事もやり出せばきりがない。
バランスとやりがいを時間で管理することの
難しさと
その文脈にいつも『ブラック』が潜むことも
忘れないでいきたいね。


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夏井いつき組長の
長寿大人気ラジオ番組、
「一句一遊」は毎回かかさず投句している。
最近は、投句数が増え
それなりのレベルの句でも
1か月に1回読まれれば良い方になりつつある。
月~金の10分番組に
何千句と集まれば、まぁ、そうなるか。

ただ、この番組が
僕にとっては大きく飛躍できた
場所なので
投句だけは欠かさず続けている。

その番組で
昨年の宗太鰹の回以来の
天をいただいた。

以下、その番組の聞き書き隊から抜粋。
聞き書き隊の皆さん本当にありがとうございます


「今回は相当迷いに迷ったんですが、雪渓らしさという意味で、こんな聞き慣れない言葉を使っている一句に天を差し上げようと思いました。福井から参加、第二まるやすのテツコの一句には「べんがら」という言葉が出て来ます。染料のひとつで、雪渓に引く誘導線、あの登山客とかが落ちたり危険な場所に行かないようにっていう、その誘導線を引く染料の事だそうです。

『天』 べんがらの一筋天へ大雪渓   テツコ

実は、「天へ大雪渓」とか「天へ雪渓が」とかいう表現の句はたくさんあったんですけれども、「べんがら」という染料が「一筋」天に向かってという、まさに読み手の視線を誘導するような、前半がやっぱり上手いなと思いましたね。「大雪渓」の「大」の字もまさに迫力のある広がりだったと思います。」


いつき組長、
ありがとうございました。
もっともっと精進します。
俳句の楽しさも
どんどん広めていきます。



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新しいバイトの子が入ったので
農園で歓迎BBQを開催。

そしてこういう会の時には
恒例になりつつある俳句大会も
もちろん開催。

今回で5回目の俳句大会。
一席(一位)から入選まで
投句した人たちによる互選式で決まるので
とても民主的。
さらに特別賞として園内の俳人である
テツコとたちこの賞もある。
各賞それぞれ賞金も出ることもあり
参加のモティベーションも高い。

今回はインドネシアの技能実習生全員も参加で
16名参加の合計31句が提出された。

BBQ2週間前から告知され、
1週間で投句。
その後1週間で選句。
最後BBQイベント内で、結果発表と表彰式となる。
この2週間は
農園では俳句の話題が尽きない。
何の季語にしようかとか
何を詠もうかとか
前回の賞金は何に使ったかとか
今回当たったら何買おうかとか
そんな話題。
17音の詩を編むだけで
総額28,000円が当たるのだから
やらない手はないね。
しかも投句代は無い。タダ。

さて、そんな俳句大会。
結果はなんと一席にインドネシアの研修生
デデ・ユスフが入った!

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彼は前回テツコ賞を取り
5000円の賞金をゲットしていた。
それで味をしめたようで
今回は3句を投句。
そのうちの一つが、みんなからの互選で
最高点の7点を獲得して
一席に輝いた。
外国語の日本語で詩を編み
それが日本人と競い合っても
一位になるなんて!すばらしい!

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テツコ賞に輝いたのは
なんと2月に来たアンギ!
日本語なんてあまり出来ないのに!!
3年生のデデに聞いたら
インスピレーションはアンギで
それを日本語に直したのがデデらしい。
だとしても、とても上手な句で
読んでて楽しい一句だったよ。
素晴らしい!

手軽に作れて楽しいのが俳句。
相手に映像と想いが伝わる不思議な音数。
日本人的だという人もいるけど、
どうなんだろうね。
音が日本語と良く合うんだろう。
だからインドネシアの子でも
すこし日本語を操れれば、575は案外難しくない。
あと余白を詠むのは、詩であれば
なんだってそういう部分ってあるよね。
世界共通とは言い過ぎかもしれないけど
少なくとも僕らは日本人だろうが
インドネシア人だろうが
そこに差はないということが証明された。
あ~、楽しかった。


ちなみに、俳句大会の結果は以下の通り。
これ以外に入選が5句あったがそれは割愛。

一席 汗流し自転車飛ばしたねまきだ デデ・ユスフ
二席 終わらない子らと蛙の大合唱 西本久美子
三席 メロン切るその一言でみな笑顔 龍田里子

特別賞
たちこ賞 葉桜やあの子に言わぬことありて 田谷悠
テツコ賞 スーパーで苺をみたら欲しくなる アンギ・ウルマン


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
taya.tアットマークnifty.com
です。
(アットマークを@に置き換えて送信ください)

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