久しぶりに園内で句会をおこなう。
春に有志3人で行ったきりの
さぼてん句会。
今回は、誰でも事前投句出来るようにして、
しかも一席から三席までは賞金もつけての
社内俳句大会にした。
応募総数は20句。
句会参加は5名で、
和やかな楽しい場となった。

句会は、事前投句の20句を
それぞれが特選と入選を選ぶ形式。
俳句は鑑賞が大切で、
その俳句の余白をどのように感じたかを
話し合うのが楽しい文芸なんだ。

評価はずいぶんとばらけたが
高得点の俳句は次の通りだった。

一席 急ぐ朝舌火傷した大根煮
二席 かじかむ手氷をつかむこどもたち
三席 まちがえて三つの玉の雪だるま

佳作 朝霜に初孫思い和むかな
    しゃくしゃくと落ち葉の道を踏み出せり

一席は、パートの龍田さんの一句。
出勤や子供の登校で短く忙しい朝の時間に、
晩御飯の大根を調理していたところ、
美味しそうな匂いにつられて子供が食べたいと言うので
それを食べさせたら、あまりの熱さに
舌を火傷したという風景を一句にしたそうだ。
みんなの鑑賞も聞いていると
それぞれ自分の家庭や家族を
思い出したようで、こういうのっていいね。
ちなみに龍田さんは親子4人みんなで投句してくれたらしい。
これをきっかけに
夫婦のショートメールも五七五になったとか。

二席と三席は
我が娘の句。
小学校5年生で俳句を授業でやったそうで、
作句に意欲的だった。
ただ、二席の句は季重なり。。。
氷をつかめば手はかじかむよね。
俳句は省略の文芸。
できるだけ省略して、その分、他の表現を加えて
世界を広げてほしいね。

佳作の句はそれぞれ、
パートの木村さんとすーちゃんの俳句。
初孫が生まれたばかりの木村さんらしい句。
和む様子を他の言葉で表現でききると、いいな。
すーちゃんはさぼてん句会の会長。
事務局の僕はほとんど点数が取れなかったので
会長のすーちゃんがなんとか佳作に入ってくれて
一応、面目は立ったということで。

今回は
季重なりが多く、またちょっと意味が分かりづらい句もあったけど
それをみんなでそれぞれなりに鑑賞でき
その場面を話し合うことができたので楽しかった。
表現はまだまだ僕らはでは拙いものばかりかもしれないが、
それでも詩が生まれる場面を
僕らの生活の中には溢れていることを
知ることができたと思う。
またやろう!と盛り上がって閉会。
次回は新年の季語で
さぼてん句会をやりたいね。



関連記事
夏に受け入れた大学生から
質問票が来た。
技能実習制度に関心のある大学生で、
毎年こういう学生を受け入れている。
外国人っていろんな意味で
もうはずせないキーワードなんだねぇ。

さてさて、
この質問にインドネシアの子たちの
答えが面白かった。
とうぜん僕が訳すことが前提になっていることを
知っているので、ある程度というか
かなりのバイアスがかかっているのは
解っている。
もっと言いたいことあったと思うし。
農園のスタッフからちらほらと聞く
僕への文句は、
かなりおだやかじゃないのも知っている。
ま、人間が真剣勝負でぶつかり合うんだから
当たり前だと思うけどね。
あっそれは法令違反ってわけじゃないよ。
それは論外。
僕のエキセントリックな性格が
彼らとぶつかるだけの話。

以下彼らへの質問と答え

質問票 レンディ 実習3年生

1.農園たやの労働環境や待遇は良いと感じますか。理由もあわせて教えてください。
Untuk kondisi dan situasi tempat tinggal sangat baik dibandingkan dengan tempat yang lain, alasanya karena tingkat kebersihan yang bisa selalu dijaga kemudian lingkungan yang sangat jauh dari keramaian sehingga selalu merasa aman dalam beraktivitas. Selain itu juga yang paling penting adalah bisa makan sayuran jepang setiap hari.
他の実習生に比べて住居環境はとても良いです。理由はいつもきれいに保たれていることと、にぎやかな場所から遠く離れている環境のため安全です。それ以外にも、一番大切なのは、ここだと毎日野菜が食べられるということです。

2.なぜ日本で農業を学ぼうと考えたのですか。
Karena ingin mengetahui dasar-dasar pertanian jepang yang ber image kan sebagai pertanian maju. Dan jika mendapatkan banyak ilmunya bisa bermanfaat untuk pertanian sendiri dan pertanian Indonesia.
なぜなら先進的なイメージのある日本の農業の基礎を勉強したかったからです。
インドネシアの農業と自分の農業にとって有益な勉強が出来ると思ったからです。

3.三年間の実習で様々なことを学ぶと思いますが、どういったことが今後、自分たちの役に立つと思いますか。
Manfaatnya yang didapat adalah :
 Bisa mendapatkan banyak ilmu pertanian
 Bisa mengetahui system pemasaran sayuran di jepang
 Bisa mengetahui cara budidaya tanaman sayuran jepang
有益だと思うことは;
□ 農業の知識をたくさん得られました。
□ 日本の野菜の市場システムを知ることができました。
□ 日本の野菜の栽培法を知ることができました。

4.あなたが現在考えている「帰国後のプラン」を教えてください。
Untuk planning bisnis yang akan dilakukan adalah :
 Usaha budidaya tanaman Teh
 Usaha budidaya tanaman Kentang, Kubis, Tomat, Dan Cabai Gendot
実行予定のビジネスプランは:
□ お茶栽培
□ 伝統品種のトウガラシ、トマト、キャベツ、ジャガイモの栽培

5.日本の「技能実習制度」はまだまだ改善すべき点も多くあります。実習生として、もっとこうなったらいいのに!というような要望はありますか。
Untuk perbaikannya kalau menurut saya sampai sejauh ini tidak ada yang perlu di perbaiki karena masih bisa dilakukan dengan baik dan tanpa ada masalah
改善点は特にないように思います。問題もないし、十分良く実行されていると思います。

6.実習期間が終了した後も日本で働きたい、生活したいと思うことはありますか。理由もあわせて教えてください。
Tidak, karena akan terfokus untuk membangun perkembangan wilayah sendiri, dan bisnis yang akan di tekuni.
いいえ。なぜなら自分の地域の発展のために、予定しているビジネスに集中したいからです。


質問票 イマン 実習2年生

1.農園たやの労働環境や待遇は良いと感じますか。理由もあわせて教えてください。
Setelah bekerja selama 2 tahun saya merasa cukup dengan fasilitas yang disediakan oleh Bapak Taya Toru. Jika dibandingkan dengan perusahaan lain saya merasa beruntung karena apa yang dibutuhkan ada. Untuk masalah gaji saya harap sedikit ditingkatkan lagi karena biaya hidup di Jepang sangat mahal.
ここで仕事をして2年になりますが、田谷さんが揃えてくれた住居環境に満足しています。他の会社の実習生と比べても、自分はとても運が良かったと思います。なぜなら、必要なものはすべてそろっているからです。もし問題点を挙げるとしたら、もう少し賃金が高くなるといいなと思っています。なぜなら、日本は物価が高いからです。

2.なぜ日本で農業を学ぼうと考えたのですか。
Karena pertanian Jepang lebih modern yang kemungkinan ada beberapa ilmu yang bisa diterapkan di Indonesia.
なぜなら先進的な日本の農業の知識のいくつかはインドネシアでも実践できると思ったからです。

3.三年間の実習で様々なことを学ぶと思いますが、どういったことが今後、自分たちの役に立つと思いますか。
Banyak sekali yang bermanfaat untuk saya misalnya
a) Belajar tentang budidaya dan pemasaran
b) Belajar berfikir untuk menciptakan inovasi baru
c) Mengetahui budaya Jepang dan bisa berkunjung ke tempat-tempat menyenangkan di Jepang
d) Bisa menabung
とてもたくさんのことが有益だと思います。たとえば:
a) 栽培やマーケティングのことが学べます。
b) 新しイノベーションを生み出す考え方を勉強できます。
c) 日本の文化を知ったり、観光地に行くことができます。
d) お金を貯めることができます。

4.あなたが現在考えている「帰国後のプラン」を教えてください。
Bisnis yang akan saya jalankan setelah pulang ke Indonesia yaitu
- Membuat kelompok tani
- Menanam sayuran secara kontinyu (Sosin, kangkung dan bawang daun)
- Membuat toko sayuran
帰国後のビジネスは:
- 農家グループを作ります。
- ネギ、空芯菜、ソシン(小松菜のような野菜)などを継続的に栽培します。
- 野菜のお店を開きます。

5.日本の「技能実習制度」はまだまだ改善すべき点も多くあります。実習生として、もっとこうなったらいいのに!というような要望はありますか。
Untuk sistem diperusahaan lain supaya bisa meniru sistem yang ada di Nouen Taya. Diharapkan orang yang magang di Jepang bukan hanya bekerja saja tetapi ada kuliah sesuai pekerjaan yang dilakukannya. Harus dihilangkan kekerasan yang biasa dilakukan oleh orang Jepang terhadap orang Indonesia
農園たやの実習システムを他の会社でもまねをしたらいいと思います。インドネシアからくる実習生はただ仕事がしたくて来るわけではなく、業種にあった学習も必要だと思っています。日本人からインドネシア実習生への暴力も無くすべきです。

6.実習期間が終了した後も日本で働きたい、生活したいと思うことはありますか。理由もあわせて教えてください。
Tidak mau. Kecuali untuk jalan-jalan saja.
望みません。旅行ならしたいです。


質問票 デデ 実習1年生

1.農園たやの労働環境や待遇は良いと感じますか。理由もあわせて教えてください。
Dengan system kerja dan gaji yang ada sekarang saya merasa baik bekerja di lingkungan Nouen Taya walau harus banyak menyesuaikan diri karena adat dan lingkungan yang berbeda dengan di Indonesia.
労働環境と報酬に私は大変満足しています。たとえインドネシアの環境や習慣とかけ離れていて、そのために自分自身をここの環境に合わせていく必要があってもです。

2.なぜ日本で農業を学ぼうと考えたのですか。
Kenapa saya ingin belajar pertanian karena saya merasa ilmu dan pengalaman bertani saya masih kurang. jepang adalah Negara yang tepat untuk menjadi tempat belajar pertanian dengan teknologi yang sudah maju.
私自身の農業に対する経験がまだまだ足りないと思ったからです。
日本は先進的な技術や農業の勉強をするにふさわしいと思ったからです。

3.三年間の実習で様々なことを学ぶと思いますが、どういったことが今後、自分たちの役に立つと思いますか。
Manfaat yang didapat selama magang:
a. Bisa memperoleh ilmu dan pengalaman baru dalam bertani
b. Dapat mengetahui system pemasaran pertanian di jepang
c. Bisa mempersiapkan diri untuk menjalankan usaha di Indonesia nati setelah pulang.
実習で有益なことは:
a. 農業に関しての経験と知識を得ることができることです。
b. 日本のマーケティングのシステムを知ることができるからです。
c. 帰国後のインドネシアでの事業を行う準備が出来ることです。

4.あなたが現在考えている「帰国後のプラン」を教えてください。
Busines Plan: Mendirikan perusahaan DEYUS NO YASAI
Untuk usaha ini sendiri nantinya akan bergerak dibidang sayuran seperti cabai, kentang, kubis dan lain lain. Kemudian saya juga berencana untuk berusaha di tanaman teh. Yang nantinya kan mencabang ke pemasaran dan pembukaan pembibitan supaya dapat memberikan solusi kepada petani yg butuh bibit sayuran.
ビジネスプラン:『デユスの野菜』事業を立ち上げる。
この事業では、トウガラシ・ジャガイモ・キャベツなどの野菜栽培を予定しています。
またお茶の栽培も予定しています。またマーケティング事業や野菜の育苗所などの事業もしたいです。それらのことが野菜の苗を必要としている地元農家のソリューションビジネスになると思うからです。

5.日本の「技能実習制度」はまだまだ改善すべき点も多くあります。実習生として、もっとこうなったらいいのに!というような要望はありますか。
Untuk di noen taya sendiri, saya rasa system pemagangan ini cukup baik jadi belum ada saran untuk perbaikan. Nnamun kurang tahu untuk di tempat lain.
農園たや自身の実習制度はとても良いと思います。なので改善点はありません。他の場所の実習制度は良くわかりません。

6.実習期間が終了した後も日本で働きたい、生活したいと思うことはありますか。理由もあわせて教えてください。
Setelah saya selesai magang mungkin untuk tinggal dijepang cukup 3 tahun saja, namun kalau ada kesempatan ingin tinggal tapi untuk jalan-jalan
実習期間は3年で十分だと思います。もちろん機会があればまた滞在したいですが、それはあくまでも旅行者としてです。



これを訳していて
僕は嬉しかった。
なにがって?
実習が終わったら帰国して、
旅行者とならやってきたい、という彼らの姿勢がだよ。
なんだか対等じゃないか、立場が。
そうなんだよ、出稼ぎなんかじゃないんだ、これは。
僕らは勉強をするためにやっているんだ。
もちろん、これらは南北問題が
可能にさせている制度だ。
だから、その南北問題を埋めるために
僕らは前進するんだ。
無くなったその先に、彼らは自分のポケットマネーで
日本を旅行するのさ。
いいじゃないか、その姿勢が。

いろいろあって凹む毎日だけど、
この訳を作って学生に送る作業は
僕にまた前進するための推進力を
与えてくれた。


関連記事
3年生のレンディ。
迷走だと思っていた彼は
政治家を目指すというGoing my wayぶりで
もはや僕には理解不能な道を歩み出している。
さて、
その彼の卒業研究。
迷走を書いたところでブログの記録は終わっていたが、
一応、迷走しながら今も続いている。
なんとか最終のめどが立ちそうなので
そろそろ記録しようか。

実は彼。
卒業研究開始の4月に入っても
プロポーサルを提出できなかった。
その前後にかなり指導もしたし
話し合いもしたけど
僕が彼の思考を理解しきれず、
また彼の思考から僕が見えなかったためか、
5月に入っても研究テーマが絞れ切れない状況だった。
双方にとって、本当に辛い時期だった。

そして決まったのが、
『農作業の機械化:ジャガイモ栽培の土寄せについて』
である。
彼の地域では、西ジャワ州内では比較的広大な土地を
耕作できる地域である。
緑化政策によるアグロフォレストリー的な
条件をクリアーすれば、
それなりの土地を耕作することが可能になる。
しかも高地。
だから熱帯でも、涼しい。
年間通して30度に行くことがまれで
15度から22度程度の気温。
まさに馬鈴薯には持って来いの場所だ。
事実、多くの農家が馬鈴薯栽培をしていて
お茶と共にこの地域の農業資源となっている。

そのジャガイモだが、
作業のほとんどが手作業だ。
広大に作るくせに、なんと除草の簡素化として
マルチ栽培まで地元の農業試験場や大学と一緒に
研究しているくらいで、
倒伏を防ぐために支柱まで立てての
ジャガイモ栽培ときたもんだ。
いやいやびっくり。
ところ変われば、だね。

彼のインタビューを繰り返している中で
どうして機械化できないのか?それが疑問だった。
それを書くと長くなるので
僕の感覚から一言でいえば
(現地を見ないで、彼の肩越しに彼の現実を考えると)
トラクターの導入金額というのもあるが
それが実際にどう自分たちの農業に
役に立つのかというイメージの無さなんだろうと
認識している。
ということならば、
それを研究課題として
実際にどれくらいコストがかかり
どのくらいメリットがあるのかを検証しようとなった。
ここまでが5月の話。

これを延々とやっていくわけにはいかないので
すぐに結論に行きたいね。
農園のジャガイモ栽培に
近くの農家の土寄せ用のハンドトラクターを借りてきて
2度の作業を鍬作業と共に行い比較。
スピードを測定したりした。
で、現地で買えるトラクターの価格を調べたりして
鍬作業でかかる人件費と比較した。

その結果。
減価償却でトラクター価値を考えると
ジャガイモ栽培の場合4.2ha栽培しないと
人力による土寄せのコストよりも安くならない。
結構ショックなデータで、
やはり人件費が安い国は、こうなるんだね~。
ただ、ここには数字のマジックがあって、
インドネシアの場合は4年で償却されるので、
トラクターの寿命と考えるとあまり当てはまらない。
これを現地感覚で
レンディは10年として計算しなおした。
ま、10年というのもちょっと無理な話だけどね。
せいぜい6~7年だろうな。というのは余談。

この数字で計算すると
2.1haで人力とトラクターとのコストが同じになった。
西ジャワ州の一般的な農家は
30a程度なので、中山間地の多いこの地区では
機械化はちょっと難しい。
ただレンディの地域は緑化政策のため、1人当たりの耕作面積は
かなり広い。
レンディも自分の父親との面積を合わせると
2.1haをクリアーできるのだ。

トラクター耕の利点はそれだけじゃない。
時短こそが最大の利点で、
2.1haをトラクターで作業する場合、
最大で144時間も時短出来る。
インドネシアの一般的な農作業労働時間は
1日6時間。
なので、24日分の余白をトラクターは生み出すことに
レンディは気が付いた。
この時間を何に充てるかは
彼がこれから結果を編集し発表に向けて
考えていくことになるのだが、
こういう余裕が農業経営を強くするということを
計算の中でもいいので、ある程度のリアリティをもって
実感してほしい。

僕はこれまでインドネシアで多くの農家と
ディスカッションをしてきた。
その中で、機械化の話は良くしたが
そのほとんどは一笑に付せられてきた。
もちろん、機械は壊れやすいし
使える場所は限られるし、
盗まれやすいし、
恨みつらみで壊されやすいし、
変な関係性を生み出すし
今までの関係性も壊すし
と言ったらきりがない。
でもさ、それもわかる。
もちろん、解っている。
嫌っていうほど。
僕も人類学や社会学の視点で
それらを眺めてきたし、そのことに対して
愛情もあった。
でもね、そんなことを言っていると
どんどん都市との
他産業との
ホワイトカラーワーカーとの
所得格差がどんどん広がっていってしまって
日本のように農への関心が
つねにノスタルジーな、
なんだか優しい目つきでみんなが見るような
そんな社会的地位に陥ってしまうのだ!
そんなバカなことがあってはいけない。
僕らは産業として独り立ちしているんだ。
その気概をもって、
農村の関係性を大事にするのは解るが
農村だから、それをことさら強調するのは
なんだか過保護というか絶滅危惧種を守るような
いわゆるダイナミックな変化の中に
身をさらさないことになる。

レンディの気付きは
きっと多くのインドネシアの農家に
前へ進む、つよい勇気になってくれると
僕は信じている。
だから頼むよ、レンディ。
ここまで調べて分かったのだから、
しっかりとした提言までまとめてね。



関連記事
記録しないといけないことが
毎日山のようにあるのだが
今年は筆が進まない。
今月は特に
気分もすぐれないし
感情の突起も多いような、そんなような。
これが良く聞く更年期障害ってやつだろうか。
というのは余談。

さて、
まずはJICA基金について書こうか。
インドネシアの農民子弟を
農園で受け入れて農業研修を
技能実習制度を利用して行っているのは
これまで嫌というほど書いてきた。
めでたく、今年10人目のデデがやって来て
卒業生も7名になった。

そんな中、
今年卒業生たちが勉強会を立ち上げた。
僕らがここでやっているような勉強会を
インドネシアの農民たちとやるんだと言って。
僕も通信事情が悪い中、
Skypeなどでその勉強会に参加して
コメントをしてきた。
その勉強会と今後の方向性としての
共同栽培や共同出荷も視野に入れた
農業団体を立ち上げに向けた準備に入ろうとしている。
その活動を何とか予算付けして
盛り上げてあげられないだろうか?
と僕は今年
JICA基金にアプライをしていた。
(JICA基金の詳細はリンク先で)

それがこの10月めでたく採択事業になり、
現在、その書類を作成し、業務提携に向けて
動き出している。
現地でも口座の開設やこれからの方向性を
探るため
僕の友人でジュンベル大学の教員である
アニ女史が中心となって
フォーカスグループディスカッションを行い
それぞれの営農の問題点と
組織活動の意味を確認した。

このJICA基金では
農園と卒業生の現地との双方向性の
情報やり取りの拠点を作ることと
彼らの勉強会を支援すること、
また外部講師を招いて農民へのセミナーの開催や
そして今後生まれてくるであろうと期待する
農民支援組織の結成に向けて
インドネシア国内の
先進地を視察しようという活動だ。

さてさて、どこまで
福井で営農をしながら
こういう活動を支援、また係っていけるかは
かなり不透明で不安もあるが、
資金を取った分、その責任も大きいので
しっかりとやっていかないとな。
なんてプレッシャーがかかる
今日この頃である。
関連記事
今回は、先生の用事があり
10月最終週の土曜日が句会だった。
9月の句会から6週も空いたが
この間、僕は俳句にアグレッシブだった。
俳句大会2つに参加し、吟行にも参加した。
ラジオの俳句番組にも投句を開始し
テレビの俳句講座には欠かさず投句し続けた。
また松山の俳句ポストにも参戦し
各種コンクールにも投句し続けた。
その甲斐あって、
たけふの俳句大会では選者特選をいただいた。

今回の句会は
自分でも作風が変わってきたと確信していた。
作れば作るほど、その奥行や風景が良く見えるようになり、
まだまだあがいている状況だけど
7月のように一点も入らないダメ句を
延々と作り続けることは
たぶん無くなった。と、思いたい。

句会冒頭では、先生から
たけふの特選の件で褒めていただき
いい気分で句会に入ることができた。

今回投句した句は次の5つ。

コスモスや風に挑まず従わず
松虫や返事あるまで鳴いてをり
金木犀口づけのごと顔を寄せ
ハロウィンのカボチャ見つめる虚無の空
木枯に身を預けをり秕の穂

今回の席題は『木枯』で
最後の句は会場で15分ほどで作った句。
席題にも瞬時に対応して
それなりの俳句がその場で詠めるようになったのも
ずいぶんと進歩したように思う。

さて結果。
コスモスと木枯の句は参加者から特選。
入選も多数で高得点となった。
松虫と金木犀は参加者からの入選に入り
まずまずで、
松虫の句は、先生からの直しが入り
『本当は直して特選にしようかとも思った句』と
高く評価していただいた。

それぞれの直しが入って今回の句はこうなった。

秋桜風に挑まず従わず
松虫の返事あるまで鳴くがごと
木枯に身を預けをり穭の穂

他の2句は直しなし。
というか先生としては入選ではないみたい。
ハロウィンはまだまだ季題がないのかなぁ。
こうした新しい生活事にも
季題を表現し、俳句に収めていきたいので
たとえ1点も入らないとしても
作り続けたいね。

今回は、とにかく披講で名乗りが多く
先生からも進歩著しいと褒めてもらったのが
とてもよかった。
俳句の季題を大切にし、
その季題と心情が
クロスオーバーするようになったのが
ここ最近の大きな変化だと思う。

ちなみに一緒に参加している
農園のすーちゃんは
やはりその視点の良さを先生が
毎回のように取り上げている。
彼女の場合は
それを言葉に落とし込む作業で
手間取るのだろう。
そこがカチッとはまりだすと
大化けするだろうな、きっと。
こういう人間には
一気に抜かれていくんだろうな、と
先生の俳句の講評を聞いていて
自分の成長を喜ぶ以上に
すこしさみしさも覚えた句会だった。


関連記事

田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
taya.tアットマークnifty.com
です。
(アットマークを@に置き換えて送信ください)

プロフィール
10 ≪│2016/11│≫ 12
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -
カレンダー(月別)
カテゴリ
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メールフォーム

Page Top

Powered by FC2 Blog |

FC2Ad

| Template Design by スタンダード・デザインラボ