FC2ブログ
うちで働いている若手と
僕の家で飲む。
セネガルの巨人、イブライ。
英語堪能で中小企業診断士の資格を持つ異才児、林君。
国際経験豊かなパラグアイの野菜隊員OBの酒井君。
弱冠24歳にして、農業経験豊富の大型ルーキー太田君。
ちなみにインドネシアの研修生はお酒を飲まないので
今回は不参加。

こう顔をそろえて飲むと
なかなか壮観。
人材不足だと嘆く農業界が
どこか別の話のようにも見えてくる。

彼らの夢はそれぞれだ。
イブライは、いつかはセネガルに農園を持ちたいと思っている。
一緒にやろう、と誘われているので
いずれはそれもいいか、と半分本気で思っている。
(ちなみにインドネシアでの農園経営も研修生から誘われており、そっちのほうがより現実的か)

林君は、就農できる農地を探している最中。
この近くであればベストなのだが、
なかなか見つからない。
担い手がいないのだが、貸してくれるところがあまりない。
僕が借りるだけでも難しい状況で
彼の土地を探してあげられない無力さをよく感じる。
ちなみに、彼は体験型の農園をやりたいと言っていた。
異才児がどんな農業を考えているのか、
とても関心がある。

酒井君は、来年の就農を目指している。
農地はあるので、あとはふんぎりさえつけば
すぐにでも大丈夫だろう。
農業技術的に問題があったとしても、
それは些細な程度でしかない。
何を目指すかは、最初から見えているものじゃなくて
走りながら、だんだん見えてくるものだから。
ちなみに、僕も何をやるべきかは
自分でもよくわかっていない。

太田君は、とりあえず僕と一緒にやろうと言っている。
いろいろやりたい農業はあるようなので
それを一緒にできれば、と思う。
僕にも仲間が必要なのだ。

かつて僕が24歳だった時を思い出す。
あの時は、僕は協力隊に参加していて
任地では、他10名程度の隊員と一緒に
チームを組んで活動をしていた。
皆年上の方ばかりで
経験も豊富な人ばかりだった。
そして何より、それぞれがそれぞれに
やる気があって夢があった。
もうあんな雰囲気の職場はないだろうな、と思っていたのだが
図らずとも、今、僕はその環境にいる。
そしてそれは、あの時のチームと同じで
期限付きの集まりでもある。
しかし、またあの時のチームと同じで
何かをやろうとする時の「力」をものすごく感じる。
僕の農園経営だけに向けられるだけでは
とてももったいない力を感じるのだ。
なにか農業界を揺さぶっていけるような
根本から変えられるような
そんな力を感じる。
それはたぶん、それぞれが持つ
未来予想図の魅力なのかもしれない。

人の集まる場所に、力が生まれる。
そう信じてきて、就農からその場を作ろうと
常々思ってきた。
それは短期的なイベントというわけではなく
協働していく農業の現場として、である。
これからも、その道を僕は歩んでいきたいと思うが
ただ、そこに生まれる力は、どの方向へ発揮していくべきなのか、
実はそれがまだ定かではない。
僕個人の農園経営にむけるべきではない、とだけは
わかっている。
もう少し、オールスターの仲間たちと一緒に走りながら
その力の方向を
考えていこうと思う。
関連記事
週末は釜山にいた。
ある団体の旅行で2泊3日の日程だった。
ツアーだったのだが、
2日目は、無理にわがままを言い、
団体とは別に、自由に行動させてもらった。
街をそぞろ歩きしながら、
スーパーや商店街を歩いて回った。

短い期間の旅行でもあるため
物価については詳しくはわからないが、
どこへいってもやたらとズッキーニを見かけたのには驚いた。
少なくとも福井のスーパーでは、
そんなにポピュラーな野菜ではないのだが
商店街の外れで営んでいた野菜の露天商でも
立派なズッキーニが売っていた。
価格は日本とほとんど変わらない(円高のためやや安い感はある)。
そして、それと対照的だったのがアボガド。
日本円に換算しても、数倍の値段だった。
ガイドに後になってから尋ねると
アボガドはほとんど食べないという。
食べないから高いのか、それとも高いから食べないのか
それは定かではないが、
それだけが日本での値段と大きく違っていた。

スーパーも商店街もやはりメインはキムチや乾物だった。
生野菜も多くあったが、
ベビーリーフは、大きなデパート以外では全く見かけなかった。
規格や価格はそれなりによかったのだが
品質が悪かった。
あまり売れていないのだろうか。

カット野菜もあったのだが
それはサラダという大きさよりも
サンチェのように肉などをまいて食べるような
大きさのものばかりだった。
その種類は多く、
ホウレンソウやレタスばかりでなく
ふだん草まであった。
セロリもなぜか同じ大きさでカットされて並んでいた。

大きなデパートにはオーガニックコーナーが充実していた。
生の野菜は少なかったのだが、
加工品とコメがたくさん並んでいた。
その中でも、一番高いコメは、日本円に換算すると
1キロ800円という驚きの値段で売っていた。
そんなコメが売れるのかどうかわからないが、
日本円に計算している間に、
若い女性がその米を買っていった。
オーガニックがそれなりにブームなのか
ホテルの地元テレビでも、
ナシの自然農法農園を取材していた番組を見た。
農薬や除草剤を使用しないナシ園の紹介をしていた。
言葉がわからないので詳しくは不明。

ガイドの話では、この異常気象の影響を受けて
一時白菜の値段が高騰したらしい。
その影響を緩和するために、緊急に中国から白菜が輸入されたのだが
消費者はあまり買いたがらないとのことだった。
農薬や寄生虫問題があるからだ、とのこと。
輸入用の野菜は土がついていないようにきれいに洗浄されている。
だからきれいな野菜が、あまり売れないとも言っていた。
地元の野菜は、土がついていてある程度汚れているほうが
売れるらしい。
きれいな野菜=輸入野菜(中国)という認識があるのだとか。

それが本当かウソかはわからないが
商店街の八百屋だけでなく、
大きなデパートの地下の食料品店でも、
地元産のホウレンソウは、プラスチックの袋には入っておらず
テープで束ねただけで、株元も土で汚れていた。
日本だったら、そういう野菜はあまり売れないだろうが
きれいな野菜に対して、そういう認識があるのであれば
きれいに袋詰めするインセンティブは生まれないだろう。
包装の技術がないのではなく、
人々のもつ意識が、包装の形を変えているのが
とても面白く思えた。
だとすれば、日本の過剰包装もまた
人々の持つ意識の表れなのだろう。

坂の多い雑多な街・釜山で、
ホトックというB級グルメの揚げ餅を頬張りながら
そんなことを思った。
関連記事

田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
taya.tアットマークnifty.com
です。
(アットマークを@に置き換えて送信ください)

プロフィール
10 ≪│2010/11│≫ 12
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
カレンダー(月別)
カテゴリ
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メールフォーム

Page Top

Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ