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毎日暑い。
こうなってくると、
スベリヒユが圃場に大量に生える。
この辺りでは、“ずべろ”などと呼ばれている草で、
かなり厄介な草の1つ。

どう厄介か、というと、
例がこの写真。
スベリヒユ


近くの農家の圃場だが、
菜っ葉の圃場にスベリヒユが繁茂してしまい、
すっかり菜っ葉が隠れてしまっている。
これじゃ、どっちを栽培しているのかわかりゃしない。

スベリヒユは繁殖力が強く、
小さいうちから花をつけるため、圃場に種が残ることも多い。
さらに厄介なのは、
このスベリヒユ、ひとたび土が乾燥すると、アブラムシがわんさかと群がるのである。
そして、アブラムシの体液で、すす病やかび病を発生させ、
圃場の栽培野菜にも影響がでるのである。
スベリヒユは多肉植物のCAM植物で、
抜いても、体液を駆使してか、必ず花を咲かせ、種を圃場にこぼすのである。

なので、見つければひたすら抜き、
圃場の外へ必ず持ち出さないといけない。
今日は、忙しい中、ひたすらスベリヒユを抜いた。

額に汗しながら、ひたすら除草をしていたら、
以前、知人のフランス料理コックが、
「スベリヒユは食べられるよ」と言った事を思い出した。
フランスではプルピエなどと呼ばれて、サラダに出てくるらしい。
そういえば、山形では山菜として食べられている、と聞いたこともある。
たしかに、多肉植物なので、ぷりぷりとはしている。
雑草だと思えば、なんだかまずそうにも見えていたのだが、
食べられる草、だと思ってみてみると、なんだか美味そうにも見えてくる。

そこで、1つ手にとって、頭から齧って見た。
プリプリ・こりこりとした食感で、美味い。
すこし独特の酸味もあったが、ねばねば・ぬるぬるとした汁が口に広がり
それはそれで美味であった。
意外な発見だった。
これって、オリーブオイルと酢であえたら、意外に美味いかもしれない。
そう思うと、目の前の雑草が、宝の山に見えてくる。
不思議だ。

なので、収穫袋を持ち出し、抜き取ったスベリヒユを大量に袋に入れた。
持って帰ってサラダにするために。

社会的に雑草にカテゴライズされていたため、これまで口にしなかったのだが
食べてみると意外に美味しいものは他にもあるのかもしれない。
野菜と雑草の差なんて、所詮そんなものなのかもしれない。

大量に収穫したスベリヒユは、予冷庫に入れて帰りに持って帰る予定だった。
だが、その後、自家菜園で大量のトマトやパプリカ、万願寺トウガラシ、
ナス、ズッキーニ、サボイキャベツなどが収穫されると、
スベリヒユは、やはり元の雑草に見えてきてしまった。
だので、収穫したスベリヒユは雑草の捨て場に捨てた。
野菜と雑草の差なんて、所詮そんなものかもしれない。
美味しい食べ物が沢山あれば、その辺の草が幾ら食べられるからといって
それを取って食べたりはしないだろう。
スベリヒユが、冬草で、初春に生えてきたなら、
ふきのとうやからし菜、つくし、と並んで、春の味覚となっていたのかもしれない。
美味い果菜類が大量に取れる夏場に繁茂するスベリヒユは、
やはり「ただの雑草」なのであろう。

まぁ、スベリヒユが美味しそうに見えたのは、
作業をしていたハウス内の温度が、46度もあったからかもしれないけど。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

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メールは
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