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お盆のような長期休みを終えると
毎回のように実習生ともめることがある。
それは休暇届のルールについて。

基本、県内であれば、
実習生は自由に遊びに行っていいのだが、
県外になると事前に報告だけお願いしている。
災害が増えている昨今、
日本語の天気予報や情報サイトにアクセスできない彼らは
容易にその災害地域に入りこんでしまう可能性もあるからだ。
宿泊込みなら、宿泊先の連絡も事前に報告を義務付けている。
また、こういうことが
何か行動を起こすときにプランニングするというのを
当たり前にしたいという思いもある。
インドネシアの実習生たちは
結構行き当たりばったりの旅行を
しようとするので。

で、今回は海水浴で海に行ったのだけど
そこが雨だったので急遽予定を変更して
県外の観光地へ行ったという問題。
その日は台風が近づいていることから
海水浴はやめるように言ったのだけど
その海水浴場のある街を散策するからと
言われて、そのままOKしていたが
ふたを開けてみれば
そこから電車で県外の観光地まで
遊びに行っていたことが発覚した。
こういうのが発覚するのは
他の実習生からの報告なんだけどね。

僕としては20歳を超えた大人が
どこに遊びに行こうが
僕に責任がない限り
問題はないと思っているし
そんなものの管理もしたくないし
関心も薄い。
ただ上記の理由により
災害や犯罪に巻き込まれやすいということと
学校と直接受け入れをしていることで
僕にもある程度の管理責任があるということで
ある程度ルールを決めて
遊びに行こうねと話をしている。
が、それは容易に破られる。

ルールを破ることが常態化すれば
研修の場を作って
認識だけで成立している学び場は脆い。
なので、ルールの厳格化をしたいところだけど
厳しくしても解決はしない。
だからこういう時は
ルール改正を行うことにしている。
だって、守れないルールなんて意味ないしね。

違反した子を含めて実習生全員で
今回のルールでどこが違反したかを
まず確認する。
僕の責任は、実習生の所在を把握し、危険のある場合は
その実習生の救助を行うというものだから、
その責任をきちんととれるようにしてほしいことを
理解してもらう。
そのうえで、
僕も責任をとれて
その子もルールを守れるような形になるように
違反した子がルール改正案を作るのである。

今回もこのやりかたで、ルールを改正した。
違反した子はフィルマンで、
行先の変更がある場合は
電話で僕からの了承が得られるまでは
旅行を続けない、という一文が加わった。

こうして違反があるたびに
ルールは付け加えられたり
改正されたりしている。

といっても、それを決めた子は守れるけど
数年して新しい子になると
また守られないのだけどね。
だからこれは永遠の繰り返し。

一方的な押し付けではルールを守る意識は生まれない。
あとルールの中身に
自分たちの価値観や常識が入りこんでいて
外国人との意識の差異があることに
無意識だったりもするしね。
彼らが、自分で守れるルールを作れば
まぁ、そりゃ、よほどの阿呆でないかぎり
守ってくれるので、
効率は結構いいやり方だと自負している。
ただ少し面倒だけどさ。




技能実習生を受け入れしていて思う事。
TPOに合わせた服装ができるように
なってこそ一人前だということ。
特にインドネシアでは、このTPOが実はうるさい。
だのに、日本はどこかそういう部分がなあなあで
その空気感が、本来きちんとした服装をしているはずの
インドネシアの実習生にも悪影響があるのかもしれない。

それは、正装を持っているかどうかの話。

日本に働きに来るので
実習生の中には、作業服や私服しか持っていない子も
入るかもしれない。
でも、社会の中で暮らすという事は
冠婚葬祭の場面にも出くわすこともあるということなので
その場面での服装が出来ないといけない。

僕が大学院に通ってた頃は
ジーンズ、サンダル、Tシャツは授業に来ていく服装としては
完全にNGだった。
会議は襟付き長袖のシャツが最低条件。
スニーカーはNG。
冠婚葬祭になると、もっと厳しい。
そのシーンに合わせていろんな格好をしないといけない。
ただ外国人の旅行者だとそこが少しゆるく
あまり言われないのだろうけど
そこに住んでいると、同級生や先生や
ホームステイ先の家族からチクリと指摘を受けたこともあった。

事実、僕もインドネシアへの出張中は、
ややいい加減な格好をしている。
本当はNGなんだけどね。
服と靴で荷物が多くなりすぎるので
ごまかしているけど。

さて
11期生のフィルマン。
彼はインドネシアの正装であるバティックを
持って来日したのだが、
それが半袖というところに問題があった。
それだと冬の冠婚葬祭に着ることが出来ない。
日本に四季があることはぼんやりと分かっているのだけど
でも癖で半袖のバティックを持参してしまったというわけ。

そこで長袖のバティックを手に入れるように勧めたのだけど
なかなか聞き訳がなく
最近それで少し揉めている。
あまり言うとパワハラになるのかもしれないが
一般的な常識として
服装を準備するのは大人のエチケットだろう。
事実、僕がインドネシアに留学していた時や
協力隊で派遣されていた時は
周りの大人から服装についてたしなめられたことは多々あった。
だから
僕もその時の恩返しをする意味で
ここは曲げずに
大人のエチケットとして
彼に正装を準備しておくことを
勧めていこうと思う。



良い話ばかりだと
いつもうまくいってるのだと思われるのも
なんだか違うような気がする。
毎日、何かしらの問題があって
その小さな問題がきっかけとなって
外国人実習生特有の深い問題が表面化する。
深い問題は深い問題でアプローチしているが
毎日のちょっとした擦れ違いも
なるべく起きないようにやっていく必要もある。
日本人同士でもそれは同じなんだけど
ハイコンテクスト言語に頼っていることもあり
外国人との付き合いでは、それが通用しないことも多い。
だから躓く。

そんなことの一つが
最近、実習生の歯医者通いにも表れている。
先日フィルマンが
「歯が痛くて2日ほど眠れないです」
と急に言い出した。
寝れないほど痛いのに
なんで二日も我慢したのかも謎、というか
気持ちは分からんでもないのよねぇ。
海外で医者にかかるって本当にストレスだから
出来る限り避けたいという心理は
言葉が出来ないころは特に強い。
ま、それは置いておいて
その歯が痛いと言いだして
仕方ないので仕事を早上がりさせて
3年生のダニを付き添わせて
近くの歯医者に行ってもらった。
ちなみに通常は誰か日本人スタッフか僕かが付き添うのだけど
その日は前々からスタッフ同士の重要なミーティングの予定があり
彼らだけで行ってもらった。

結果虫歯が7本もある状態と分かり
しかも歯医者のコメントではどれもすごく悪く
かなり治療に時間がかかるとのことだった。
フィルマンは結核に続き、今度は歯の治療というわけだ。
それはそれでいいのだけど
次の予約の取り方がまずかった。
歯医者は土曜日もやっているので
てっきり土曜日に次の予約を入れたのだと思っていた。
ダニと世間話しているときにも
それを確認したら
「土曜日に行きます」と言っていたから
そういう予約を取ったんだと思っていた。

でもね、ふたを開けたら
なんと火曜日。
しかも5時の予約。
これを知らせてくれたのは
いつも彼らと一緒にいるスタッフだった。
農園は8時から5時が営業時間。
もちろん、事前に相談があれば
早上がりも可能だし有給休暇もOKだ。
ただ直前は、ルール違反。

そのことをダニに問うと
しどろもどろになりながら
早く上がっていくつもりだったとか
ダメなら5時に仕事を終わってからダッシュして医者に行くとか
話し始める。
これまでの経験で行くと
ぎりぎりまで気まずくて(?)切り出せず、
その日の午後の出発直前になって医者に行くことを伝えてきて
みんなに迷惑をかけるというのが多い。
行く方は悪びれていないことも多く
僕がそのことで指導をすると
裏で反発をして関係が悪くなることも結構ある。
この辺りが
僕らとの感覚の違いというか
報告連絡相談という癖がなかなか身につかないからなのか
わからないが
良く発生する事案でもある。

とりあえずフィルマンの予約は
終業後に行ける時間に取り直ししてもらって
ダメなら所属チーム長に相談の上、
会社に早上がりの申請書を提出することになるだろうね。
それらのフォームも全部揃えてあるんだけどねぇ。

ま、どうでもいい話だと思う方も多いだろうけど
外国人と付き合っていく中で何かの役に立つのなら
こういうこともこれからも記録しようと思う。


田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
taya.tアットマークnifty.com
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(アットマークを@に置き換えて送信ください)

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