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こういう問題に
すこし心が病む。
http://tayatoru.blog62.fc2.com/blog-entry-1962.html

自分で悩んでいても解決しないし
前進もない。
だったら、ここは当たって砕けようじゃないか。
送り出し機関で儲けるんじゃなくて
これを使って
派遣先の企業にインドネシアのこれからを
支えてもらう、そんな仕組みって
できないだろうか?

答えは
たぶん最初から頭の中にあった。
ただインドネシアで何かを成すときは
いつも自分の利益を後回しにすることと
動いてもらいたい
誰かの利益を最大にすることを
全力で推し進めること、
そしてそれが成しえた時に
その利益の構造をブラックボックス化しないこと、
既得権益化しないこと、
それらが絶対条件にすることが
物事が動く秘訣だと思っていたので
これから提案することに
自分は個人的にも会社の経営的にも
耐えられるのだろうかと
そこは少し算段をつけないといけないことでもあった。
回りくどく書いたが
ロジカルはいたって簡単。
送り出し機関を
タンジュンサリ農業高校と一緒に作るってことと
その利益をすべて
タンジュンサリ農業高校の高校生が
日本(福井)に行くための旅費に
してしまうということである。
はっきりいって
これは僕の組織的には
プラスはないし
ややもすると持ち出し部分が出る可能性もある。
雪害の借金を背負う僕らの組織に
それに力を投資する余裕があるのかと
問われれば
正直見えない。

でも機は、常に僕らの都合に合わせてくれない。
イマンが送り出し機関を自分の利益として
作り上げようとしているこのタイミングと
それに向けて
他の修了生たちのイマンに対する批判的な意識の高まりと
和歌山県の絡む特定技能詐欺がこのタイミングで起きたこと、
そしてタンジュンサリ農業高校が
ここ6年ばかり予算がなくて日本行きができなくなっている事実と
そろそろ福井農林高校側も交流事業もどうしようか
という空気感がある中だからこそ
やや僕としては時期は適当ではないにしても
周りの環境が今だと言っているのだから
やるしかないのだろう。

もどかしく書いたけど
簡単に言えば
タンジュンサリ農業高校の支援を受けて
農園たやの実習修了生でつくる耕志の会が
母体となって送り出し機関を作ろうという試み。
日本行きの借金を極力なくし
日本での実習期間中にビジネスプランの授業を
ネットを通じて行い
帰国後のビジネスの支援を
巡回指導と新規事業提案とマイクロクレジットという形で行う
そんな3in1的な送り出し機関を作ろうじゃないかってこと。
さらには、送り出し機関で出た利益で
高校生を日本に交流事業として連れていく費用にしちゃおうって計画。

この提案は
タンジュンサリ農業高校の校長や副校長の幹部からは
感嘆の声をもって歓迎され
実習修了生たちは、自分が立ち上げには参加できないが
組織が出来上がったら無償で協力したいと確約をしてくれた。
法人として登録するので
やや手続きが煩雑で
ローカルスタッフのタタンは
その話し合いの途中からすでに雲行き怪しい顔つきだったが
なんとかややこしい行政登録を済ませて
僕らの目指す
技能実習制度の正しい形を
提案する場を作りたいと思う。






最後と書いたけど
別に最後ではないかな。
ただ、これだけまだ日本国内で問題になってないって意味で
最後の闇だと思う。
現地の日本学校の授業料って
どうやって決まっているのだろうか?
そんなことを考えたことあるだろうか。
恥ずかしくないのなら
日本語学校やっている人、
料金を日本語で明らかにしなよ。
だって、ほとんどの送り出し機関(日本語学校)で
日本人が関与してんだから
日本語で発信できるっしょ。

日本に実習生で来るには
日本語の授業をある一定レベル受けていないといけない。
そこにも問題はあるのだけど
この際、それは小さなことなので
スルーするとして
でもスルーできないのがその学校の授業料。
そもそも教育省管轄の学校ではなく
単なる私塾ぽい感じで展開されているので
授業料の規定は、ないんじゃないかって思う。
と書くので僕もかなりあいまい。

ある国際機関の方から聞いた話で申し訳ないけど
ベトナムの日本語学校は
25万円と法律で決まっているとか。
でも、けっきょく裏で100万円とか借金を
持ってくる人がいるらしい。
これは、法律が抜け穴だらけなのか
借金を背負った人が実習制度で日本に行くように
斡旋されているのか、によって違うけど
まぁ、どちらもあるんだろうと思う。
インドネシアでももともとあった借金の返済のために
実習制度を斡旋されたという話は
確認できているので。

前回のエントリーでも書いたけど
インドネシアの現地大学院の授業料で、
6万円(半期)なので、
よほどその日本語は
すごい授業をしているってことになるのだろう。
というのは皮肉。
インドネシアの技能実習生の送り出す学校では
日本語学校40万円の授業料。
日本円で考えると、
まぁ、そんなもんじゃないのってなる。
ある国際機関の方がベトナムの料金を話した時も
そんなニュアンスだった。
あんた!国際機関でよくも恥ずかしくもなく働けるね!
その感覚で!

インドネシアの国家公務員の給与は
4万円ほど。
で、40万の日本語授業料はその10倍ってわけ。
じゃぁ、日本の国家公務員の給与っていくら?
その10倍はまっとうな金額なのか?
N3程度の先生(漢字は中学1年生レベルしかできない)が
その金額で教えるんだよ。
おかしいだろ、それ。

それが成り立つのは
経済格差なんだよ。
そこに目を向けようよ。
無借金で日本に行けるようにしようよ。
借金のカタなんておしんの時代みたいなことで
やってくる人は受け入れないって言おうよ。
もっとまっとうに考えようよ。
グローバルに、ローカルに。

世の中の問題は
すぐそばで起きていて
そしてそれは、どこまでも遠くまでつながっている。
僕らはそれを自覚して
複雑にでも単純に
人間としてまっとうに思える受け入れをしようよ。

たのむ。



















ここをどうにかしないと
やはり画竜点睛を欠く、とはこのことだろう。
研修が研修としてその場を作り上げるには
ここから始めないといけない。

だけど
インドネシアの送り出し機関は
どこもかなりブラックで闇が深い。
利権が絡み
どこの団体もそこにかかる価格は
みな高止まり。
市場原理が全く働かない。
こういうのはどこかで牛耳っている奴がいるんだろうか。

だから、8期生のイマンが
そういう送り出し機関をやりたいと言ってた時、
はじめはまっとうなことを言っていたらしいのだが
最近は、周りの価格に合わせて
やはり高止まりの価格を提示してくるようになったと
関わっている協同組合の人が嘆いていた。
開業したいのはわかるんだけど
イマン、君の提示する価格では
もう僕らは合わないんだよ。
日本の実習生を受け入れている職場は
儲かっているわけじゃなくて
逆にそこにいきついちゃったという職場もあって
そんな中での外国人ってこともあるわけで。
だのに、間に入っている連中は
経済格差を盾に
行く人間からも受け入れる人間からも
甘い汁をすすろうとする。
ま、そんなもんなんだろうけど。

もっとまっとうに行為能力が発揮される
場所をつくりだせないだろうか。
今までの価格でもいいので
それをイマンが独り占めするんじゃなくて
社会に還元できる方法ってないのだろうか。
結果的にそれが市場原理的に
イマンの送り出し機関が支持されて
彼のビジネスの強みになるとか。

一つは安くすること。
受け入れる人からは、まぁ、そのままでもいいけど、
行く人間から搾取しないこと。
もう一つは、その利益を
自分の仕事が持続的に評価を高めることに
社会還元する仕組みを作ること。
それで、
イマンの送り出し機関から実習に参加する人が
増えれば、きっと利益は上がるはずなんだけどなぁ。

だけど
どこもみんな目先の利益追求型で
話にならない。
実習生に授業料として40万近くも借金させるのって
やっぱりフェアじゃないよ。
15年前の話だけど
ボゴール農科大学の大学院の1学期の価格は
僕は外国人だったから1500ドルだったけど、
インドネシア人は6万円くらいだった。
先生は皆、海外の有名大学で博士号とっていた。

でも
送り出し機関の先生って特に教育学などの学位は無いし
日本語の語学資格は良くてN2級でいまいち。
日本語教授法も会得してるわけでもない。
イマンに至って農業高卒だしね。
でも授業料だけはすこぶる高いんだよなぁ。
これってインドネシアで国内問題にならないのかなぁ。
大学の日本語学科とかで
こういうサイドビジネス的にやらないのだろうか?
やっていても、一緒に料金は高止まりのままかも。

しかも、やばそうなのが
本人や親族の借金を返すために
こういう制度が使われているんじゃないかって
いう可能性が排除できないこと。
やばいね、これ。

でも、ここをしっかりやらないと
この制度が研修にならないんだよなぁ。
なぁ、イマン。わかるか?




マスメディアやSNSで
最近技能実習制度がにぎやかだ。
そんな中、こんな記事が。

外国人実習生が涙の訴え “失踪”に走らせる地獄の労働環境

まだ、こういうことが行われていることに怒りを覚える。
制度改善が行われ
巡回も強化され
罰則も厳しくなったのだが
結局、訴えにくい状況が
温床となっているのかもしれない。

技能実習の在留資格は
実習先の実習計画にそって認可されるので
実習生が職場を移動することは自由にできない。
罰則が厳しくなったので
不正で実習先が処罰を受けると
5年間の実習受け入れ停止になり
そこに所属する実習生は
在留資格を失うことになる。
なので、実習生が訴えれば
自分も含めてそこに所属する実習生の後輩も
帰国を余儀なくされる。
大抵の実習生たちは
それぞれの本国での日本語教育の場で
紹介料や授業料として
40万円の借金がすでにある状態で
日本行きを決めているので
実習先が訴えられて
在留資格を彼ら彼女らが失うことを
もっとも恐れている。
その構造が、実習生をして
声を上げにくくしている実態でもある。

移動の自由を許しているのが
今の国会で議論されている特定技能1号2号だろう。
だが、この特定技能の在留資格を得るには
それ相応の技術と日本語が求められ
実質それを担保する資格は
技能実習生で1年以上いた場合に受けられる資格試験の
技能実習2号という資格である。
つまり技能実習制度での資格が
次の新しい就労の資格になるわけで
技能実習制度は
その意味でも今後も補完的というより
より位置づけを明確にしたなくてはならない制度に
なっていく可能性はある。

法律でどのような規制をつけようが
やはり声が上がらないのでは
意味がなさい。

そこでこんなのはどうだろうか。
卒業生たちのネットワーク化をして
それぞれの国で
「受け入れ企業評価団体」を立ち上げるというのは。
項目として
「賃金の支払状況(月額・残業等)」
「休日の回数」
「パワハラ・セクハラの有無」
「学習の場の有無」
「社内の雰囲気」
「企業のある地域の住みやすさ(アクセス・生活費等)」
などが考えられるか。
これらを☆5つで評価して
その企業が魅力的な実習先かどうかを
これから借金していく実習生たちに判断してもらう
というもの。

そうすれば、悪い事をしている企業は
いくら募集をしても人が集まらないってことにならないかなぁ。
ちょっとでも良い人に来てほしいと思う企業さんは
この評価を気にするようになるだろうし
それが求人の大きな力にもなるはずだと思うんだけど。
市場原理で
悪い事をしている人たちは評価を下げて、
人は来なくなり
良いことをしている企業はどんどん伸びていく。
制度に網をかけるんじゃなくて
こういうやり方があっているようにも思う。
それぞれの国での日本語学校での紹介や面接が
ブラックボックス化しているので
そこに制度的にメスを入れるのは
日本からでは無理だし
インドネシアで運動をしたとしても
もっとひどい海外労働(TKI)が問題視されていて
ルピア換算でとても待遇の良い日本企業への実習制度は
改善はほとんどインドネシア政府も乗り気じゃないと想像できる。
だとしたら、実習候補生たちが
自分たちの将来を見据えて
実習先の評価(先輩たちの経験)を基準に
実習先を選ぶことができれば
すこしは改善されるに違いない。
当然この運営は民間でやる方が良いね。

SNSなどを使ってさ、
誰でも簡単に投稿できるシステムを作ったら
面白いと思うんだけど。
どう?だれかやらない?
やらないのなら、やろうかなぁ。
うーん、でもそんなに暇じゃないか。
ちょっと、現地の友人に投げかけてみるかなぁ。



技能実習制度が大きく変わりつつある中で
いろんな意見がSNSで散見される。

言ってしまえば、
そんな議論の多くは
外国人へのアレルギーだったり
外国人への偏見だったり
外国人への過度な保護だったり。

日本の若者にとって
魅力のない職場は、
その多くが自己の成長やキャリアアップのイメージが無く
労働に対するやりがいがぼやけていたり
労働環境の改善に前向きじゃなかったり
人間関係が固定的だったり
そんな問題が外から見てもよく解る
もしくはそんなイメージがついてしまっている業種なんだろう。

それは経済格差を理由に
現地通貨で考えれば高い給与になるからというだけの
モティベーションで求人するから
たぶん経済成長していくそれらの人材派遣国は
経済格差が乏しくなるにつれ
同じ文脈の理由で人はやって来ないし、
その仕事を選んでもらえなくなる。

だから
就労ビザが出て、期限付きだとしても移民の
受け入れをしたとしても
その文脈にある問題は解決されない。

もはやそれは外国人かどうかの
問題じゃないのに
どうしてか
問題は「外国人」に焦点が当てられ
移民なのか、期限付きなのか、人道的なのか、など
そんな付帯した事だけが議論されている。

本質は
魅力をプレゼン出来ない業態にあるのに。

自分たちにとっての労働とは何か。
ここを掘り下げ
労働として係る人たちみんなが
自己を発展していける業種や社内の仕組みを
作り上げてプレゼンしていくことが
まず大事なように思う。
それと同時にその業態の構造的問題を
きちんと分析し
その業種の中でしっかりと認識を持ち
どうすればそれから脱却し
次のステージへ行けるのか、の話し合いも必要だろうね。
これは追々深めていきたいな。

その上で
増える外国人たちと
社会的にどう生きたらストレスが少ないのか、
どうすればよりよい社会になるのか
パラレルワールドを作らないための
僕たちの取り組みは
これはまた業種体の魅力とは
また別の問題として
社会で取り組むべき事案だろう。

だから農園の技能実習生たちに
ボランティアで
日本語を教えてくださっている日本語教師の方々には
感謝してやまない。
そういう姿勢こそが社会を
より良い方向に作り上げていくのだから。

外国人だろうが日本人だろうが
労働を通じて
キャリアアップし自己が成長する
そんなイメージが無い職場は
やはり選ばれなくなるのは当然だね。
とはいえ、うちの農園は、うーん、
まだまだそこが足りないけどね。
ただ技能実習生たちには
そのキャリアアップはかなり明確になっていて
自己成長を実現できる場にはなっていると思う。


技能実習制度が、変わろうとしている。
実習2号を取得した実習修了生たちが
今国会で議論されている5年への就労制度に
参加することが可能な議論が進められている。
期限付きではあるが
就労というこれまでの実習制度とは根幹から
違う制度に生まれ変わろうとしている。

さて
本日
技能実習制度の実習責任者講習を受けた。
9時から18時20分まで6講座の座学をみっちりと受け
さらに最後にはテストまであるという講習。
2017年から法律で講習が義務付けられ、
すべての受け入れ企業の実習責任者は
3年以内にこの講習を受けなければならなくなった。
しかも3年ごとに1回の割合で、これからも受けないといけないらしい。

で、受けた感想だが
大抵の事はすでに手続きしている上で
知っている事ばかりだった。
が、いくつかの点で勉強になったことと
JITCOを含めて技能実習生を受け入れている企業が
どんな空気感を持っているのかを
講習を通じて垣間見ることができた。

自分でも意外だったことに
技能実習制度の目的がある。
大前提が実習なので
技能習得がその最大の目的かと思いきや
それにはもう一つ重要なことがあった。
それは、習得した技能を母国で移転に務める事、だそうだ。
僕らから技能実習生の彼ら彼女らへの
技術移転だけでなく
実習修了生から母国の住民たちへの移転もまた
その目的に入っていたというから
いまさらながら驚きだった。

そういう制度設計になってないじゃんって突っ込むのは簡単だが、
では逆に技術移転が母国でも広がっていくには
どうしたらいいのかを考えてみたら良いだろう。
自分たちの日常業務の技術をOJTという
都合の良い言葉の学習プログラムに乗せ
それで移転したとする考えでは
やはり母国での技術移転は実現しようもない。

しかも
普通は技能実習生を受け入れる団体や個人は
海外での技術移転へのモティベーションで
外国人を受け入れているケースはほとんどないんじゃないかな。
というか、そんなところがあるのなら
ぜひ知りたいね。
大抵は
人手不足や安い労働者が魅力で
受け入れているだけに過ぎない。

事実
今回の講習会でも冒頭で
JITCOの富山所長が
「これまで実習生は、日本というだけでたくさん良い人材が来てくれましたが、今では他の外国の方が魅力的になっていて、そこそこの人材しか集まらなくなっています」
なんて言っていた。
これはインドネシアでも聞いた話と同じだ。
その所長の話ではベトナムでは
日本よりも台湾の方が人気があるのだとか。
本当に良い人材は近隣の国と競争で取られ
日本に来るのは、そのレベルに達していない人材になりつつあるという。

それでも
若者の多くが、
今外国人に頼っている業種で働きたいと
思わなくなっているのだから
今後も外国人への依存度は高まっていくんだろう。

講習会の会場は150人ほどはいっていたであろうか。
それが皆、各事業所や工場の実習責任者で
しかもこの講習会は、昨年から福井での開催は3回目なのに
募集から参加が殺到し、今回でも講習会には入れなかった
事業所も多いらしい。
統計的に実習生の人数の推移は見てきたけど
実際にこうして集まってみると有名な会社や大手から
ちいさな個人経営の工場まで
やはりもう外国人無しでは、どの会社も立ち行かないという
空気を強く感じた。

講習会の最後に
技能実習制度の今後と今後の新制度について
すこし説明があった。
国会審議中ということもあり
情報は新聞報道程度だったが
所長が強調していたのは、
新制度で就労許可を得た外国人は
業種はある程度固定されるが
自分で会社を変える権利があることが大きいと言っていた。
技能実習制度の最大の魅力は
実習生は実習に来ているわけなので
自らの意志だけで会社を変えることができないこと
と所長から言われて僕もはっとした。
期間は定められているが離職しないことが
経営者側には大きな魅力になっている、ということを知った。
新制度では、労働者として受け入れるので
決められた業種の中でも外国人労働者が
職場を自ら決めることもできるのだろう。
その上で
JITCOは
職場環境をよくし、外国人だけで孤立しないように
地域住民ともトラブルを起こさないように
と話していた。
それが離職を防ぐ、外国人と共生していくことの重要ポイントだとしていた。

受け入れ国の理解をしようという姿勢もなく
人手不足で雇い入れている方々は
そういう程度の覚悟で
国際交流をしていくってわけか。
そりゃ、問題も噴出するはずだ。

以前に、JITCOの現場視察があった時
その職員の方がこんなことを言っていた。
「技能実習制度は本音と建て前って言われますが、僕はそう思いません。理想と現実が違うだけなんです。」と。
制度は海外での技術移転まで目指しているのに
そこに入ってくる人たち(労働者も経営者も)はそんなことは全く考えていない。
で、そこに入っている人たちの現実が
正当化されて政策化されているのが現実なんだろう。
それはそれでいいのだが
だとしたら、実習っていったいなんだろう。
インドネシアでも
Magangという実習という名でよばれるこの制度。
でも誰もこれを実習だと思っていない。
みんな出稼ぎだって言っている。
そんな文脈での実習責任者講習だった。

ちなみにテストは95点で合格。
3年後この制度がまだ続いているようなら
また受けることになるだろうな。
せめて僕らだけでも
実習をして、卒業生が地域リーダーとしてけん引していく
そういう事例を作っていきたい。




本日の毎日新聞にこんな社説が。

就労外国人 日本の転機 ごまかしから卒業しよう

技能実習生と言っても
実習なんてしていなくて
単純労働者の場合が多い。
期間延長などの措置ではなく
移民として受け入れをすべきだ
とある。

たしかに、ここまでやるなら
もう移民でいった方が、と思わないでもない。
ただ以前書いたエントリーで
日本に住む外国人が日本人化して
結局同じ問題(少子高齢化・貧困世帯等)に陥るという
事実は付いて回る。
根本的な解決は
移民でも図ることはできない。
この議論は大事で
今後も続けていく必要はあるし
外国人かそうじゃないかは問題じゃないという点で
こういう構図の中に問題があるというのは大事なんだけど
これも厳密に言えば
僕の言いたい事とは結構ずれている。

なぜか。
それには技能実習生の息遣いが無いからだ。
実際にここに来る人たちの気持ちが
入っていないからだ。
ま、そらそーだと言われれば、そうなんだろうけど、
当然この制度は日本の立ち行かなくなった制度を
なんとかしようという方策なのであって
80年代や90年代にあった
世界を救え!といった空気の下で
生れている制度じゃないからね。
だから僕は、この制度に反吐を吐きそうに
毎回毎回なるんだと思う。

だからといって
世界を救え!的な
「先進国」のような空気感は
僕はもう持っていないけど。

実習生たちは
何者にかになりたいかつての自分なんだと思う。
それがどこであろうと
認めてくれる場所なら
そこにいついてもいいかな、程度の。
でも正直を言えば
きっと故郷にも未練もありありで
しばらくなら我慢できるという子たちも
たくさんこの制度で来ているんだと思う。
毎回、僕の指導が熱を帯びすぎると
帰りたい、と言いだす子がいるのは
そういう帰りたい場所があるからなんだろうし。

帰って活躍できる場所、自分が必要とされる場所、
自分なんてわからないけど
自分らしく居られる場所があるなら
きっと帰りたいんだよ、みんな。
それは青年海外協力隊で赴任していた時も
周りのやつらもそうだったし、当然僕もだけど。

ま、これは愚痴だな。
制度は制度だ。
制度の議論はロジカルに制度的設計につきるんだろう。
ただ、その制度に乗っかってくる子たちと
向き合っていると、
その子たちの生きざまを
僕は文学的に捉えたくてしょうがなくなる。
ナニナニ人ではなく、それは
固有名詞の友人として3年、
いや帰国後も考えれば
生涯の友人として付き合うのだから。
こんな想いは
きっと制度の側からしてみれば
ゴミみたいなのだろうって、
思えば思うほど
僕の中に沈殿しているその文学的な何かは
とても愛おしく大事なものに見えてくる。
これをどう表現していいのか
僕はそれに途方に暮れているだけかもしれない。


田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
taya.tアットマークnifty.com
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