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新しいバイトの子が入ったので
農園で歓迎BBQを開催。

そしてこういう会の時には
恒例になりつつある俳句大会も
もちろん開催。

今回で5回目の俳句大会。
一席(一位)から入選まで
投句した人たちによる互選式で決まるので
とても民主的。
さらに特別賞として園内の俳人である
テツコとたちこの賞もある。
各賞それぞれ賞金も出ることもあり
参加のモティベーションも高い。

今回はインドネシアの技能実習生全員も参加で
16名参加の合計31句が提出された。

BBQ2週間前から告知され、
1週間で投句。
その後1週間で選句。
最後BBQイベント内で、結果発表と表彰式となる。
この2週間は
農園では俳句の話題が尽きない。
何の季語にしようかとか
何を詠もうかとか
前回の賞金は何に使ったかとか
今回当たったら何買おうかとか
そんな話題。
17音の詩を編むだけで
総額28,000円が当たるのだから
やらない手はないね。
しかも投句代は無い。タダ。

さて、そんな俳句大会。
結果はなんと一席にインドネシアの研修生
デデ・ユスフが入った!

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彼は前回テツコ賞を取り
5000円の賞金をゲットしていた。
それで味をしめたようで
今回は3句を投句。
そのうちの一つが、みんなからの互選で
最高点の7点を獲得して
一席に輝いた。
外国語の日本語で詩を編み
それが日本人と競い合っても
一位になるなんて!すばらしい!

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テツコ賞に輝いたのは
なんと2月に来たアンギ!
日本語なんてあまり出来ないのに!!
3年生のデデに聞いたら
インスピレーションはアンギで
それを日本語に直したのがデデらしい。
だとしても、とても上手な句で
読んでて楽しい一句だったよ。
素晴らしい!

手軽に作れて楽しいのが俳句。
相手に映像と想いが伝わる不思議な音数。
日本人的だという人もいるけど、
どうなんだろうね。
音が日本語と良く合うんだろう。
だからインドネシアの子でも
すこし日本語を操れれば、575は案外難しくない。
あと余白を詠むのは、詩であれば
なんだってそういう部分ってあるよね。
世界共通とは言い過ぎかもしれないけど
少なくとも僕らは日本人だろうが
インドネシア人だろうが
そこに差はないということが証明された。
あ~、楽しかった。


ちなみに、俳句大会の結果は以下の通り。
これ以外に入選が5句あったがそれは割愛。

一席 汗流し自転車飛ばしたねまきだ デデ・ユスフ
二席 終わらない子らと蛙の大合唱 西本久美子
三席 メロン切るその一言でみな笑顔 龍田里子

特別賞
たちこ賞 葉桜やあの子に言わぬことありて 田谷悠
テツコ賞 スーパーで苺をみたら欲しくなる アンギ・ウルマン


久しぶりに園内で句会をおこなう。
春に有志3人で行ったきりの
さぼてん句会。
今回は、誰でも事前投句出来るようにして、
しかも一席から三席までは賞金もつけての
社内俳句大会にした。
応募総数は20句。
句会参加は5名で、
和やかな楽しい場となった。

句会は、事前投句の20句を
それぞれが特選と入選を選ぶ形式。
俳句は鑑賞が大切で、
その俳句の余白をどのように感じたかを
話し合うのが楽しい文芸なんだ。

評価はずいぶんとばらけたが
高得点の俳句は次の通りだった。

一席 急ぐ朝舌火傷した大根煮
二席 かじかむ手氷をつかむこどもたち
三席 まちがえて三つの玉の雪だるま

佳作 朝霜に初孫思い和むかな
    しゃくしゃくと落ち葉の道を踏み出せり

一席は、パートの龍田さんの一句。
出勤や子供の登校で短く忙しい朝の時間に、
晩御飯の大根を調理していたところ、
美味しそうな匂いにつられて子供が食べたいと言うので
それを食べさせたら、あまりの熱さに
舌を火傷したという風景を一句にしたそうだ。
みんなの鑑賞も聞いていると
それぞれ自分の家庭や家族を
思い出したようで、こういうのっていいね。
ちなみに龍田さんは親子4人みんなで投句してくれたらしい。
これをきっかけに
夫婦のショートメールも五七五になったとか。

二席と三席は
我が娘の句。
小学校5年生で俳句を授業でやったそうで、
作句に意欲的だった。
ただ、二席の句は季重なり。。。
氷をつかめば手はかじかむよね。
俳句は省略の文芸。
できるだけ省略して、その分、他の表現を加えて
世界を広げてほしいね。

佳作の句はそれぞれ、
パートの木村さんとすーちゃんの俳句。
初孫が生まれたばかりの木村さんらしい句。
和む様子を他の言葉で表現でききると、いいな。
すーちゃんはさぼてん句会の会長。
事務局の僕はほとんど点数が取れなかったので
会長のすーちゃんがなんとか佳作に入ってくれて
一応、面目は立ったということで。

今回は
季重なりが多く、またちょっと意味が分かりづらい句もあったけど
それをみんなでそれぞれなりに鑑賞でき
その場面を話し合うことができたので楽しかった。
表現はまだまだ僕らはでは拙いものばかりかもしれないが、
それでも詩が生まれる場面を
僕らの生活の中には溢れていることを
知ることができたと思う。
またやろう!と盛り上がって閉会。
次回は新年の季語で
さぼてん句会をやりたいね。



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昨年の初夏。
僕は俳句を始めた。
といっても季語が無かったり。
季語が二つはいる「季重なり」だったり。
5・7・5の3行句だったり。
17音にも収まらない始末。
奥行きも面白味も何も感じられなかった。
ツイッターでつぶやいても
反応もないし、気の利いた句は当然詠めないし。
始めたけど
ちょっと脇にやっていた俳句。
でも、ここに来て
またその熱が一気に加速している。

加速の理由は二つ。

1つは長谷川櫂さんの本。
奥の細道の解説が素晴らしく、
実は芭蕉は伊賀の忍者で
奥の細道は隠密の旅だった、
なんて程度にしか考えていなかった自分を恥じた。
「不易流行」と「かるみ」の芭蕉ワールド。
ああ!俳句は宇宙だ!
と思ったのもこの辺りから。

もう一つは、新人スタッフのすーちゃん。
彼女はツボにはまると、
とにかく突破力がある。
そのツボに
若干のムラがあるのが若さだけどね。
で、そのツボにはまったらしく
なぜだか彼女も俳句をやると言い出した。
で、新しく農園に入ってきた江川君と
3人で句会をすることになった。
なので最近は必死に句を練り上げている。
というわけだ。

今回記録しようと思うのは
その句会の事。
句会の名前は、「さぼてん句会」。
名前の由来はまた別のエントリーで書こうか。
とにかくその句会を始めた。
俳句は一人でやっても
ぜんぜん面白くないけど
句会はライブ感覚でとても楽しいと知ったから
これはやらない手はない。
句会は大きく分けたら3つの流れになる。
投句・選句・披講だろうね。
投句は、メンバーそれぞれが作者を不明にして
俳句をいくつか提出する。
大抵お題があって
今回の句会では、「炬燵」がお題。
一句はこの季語で読んで提出する。
選句は、その句をシャッフルして
いくつかの組にわけ、
メンバーそれぞれが良いなと思う句を
1つの組から1つ選ぶ。
披講ではそれぞれが選んだ句を発表。
この時に選ばれた句の作者は
初めて名乗る。
この句の解釈を話したりもするのが
この段ってわけだ。
先生が居れば選評というのがあって
それぞれの句に講評を付けてもらう。
メンバーのだれからも選ばれない句でも
先生の特選が取れたりもするらしいので
この選評はドキドキだね。
たださぼてん句会には、まだ先生が居ないので
とりあえず選評はなし。

句会の妙は、
自分の想いを17音に託して詠み、
それをメンバーそれぞれが自由な解釈をして
その句を読み砕いていき選ぶ中で
つながったというか
情景や想いが届いたというか
さらには自分が思ってもみなかった
さらに深く読み込んで解釈してる場合もあって
ダイナミックなやり取りにある。
詠み手の想いも場合によっては越えて
それぞれの解釈の間を自由に行き来する。
それが俳句。
言葉の宇宙で、想いがつながった瞬間は
とてもキラキラする。
言葉が少なく窮屈だからこそ
そこにある言葉に想いを投影し託す。
それがつながるからキラキラする。
そんな素敵な文学が俳句。

今回のさぼてん句会で
僕が良いな、って思った句は次の二つ。

「手の平に落ちては消える雪の華」 翔平
「かまくらを拵へし祖母の偉大さや」 安寿香

僕が特選に選んだのはすーちゃんの句。
先日雪が降った中で、
きっと彼女は雪かきで往生したことだろう。
たぶんだが、その中でかつて祖母がこさえてくれたであろう
かまくらを思い出したのだろうな。
祖母というとどこか小さくて弱い存在だが、
そこに力強さと優しさを詠みこんだのが
僕にはじんと来た。

ちなみにこの句会の僕の句は3つ。


雪煙人にぎにぎし朝の市
空薫の森の香はぜる暖炉かな
空歩き子等はしゃぎ出て空炬燵


うーん、やっぱり俳句は宇宙だね。
句会はほっこりとした雰囲気と
ちょっとした緊張、
そしてキラキラとした感覚に包まれて終わった。
来月もまた句会を開く。
お題は「陽炎」。
参加希望の方はご連絡ください。



田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
taya.tアットマークnifty.com
です。
(アットマークを@に置き換えて送信ください)

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