先週末は、農園のイベントだった。
農園では、一昨年から食べてくれる人たちと
交流できるようなイベントとして、
農園を解放してBBQイベントを開いている。
たぶん、僕一人だったらやろうなんて思わないのだけど、
(というか、思ってもなかなかできない)
ここに集った仲間に触発され(そそのかされ?)、
開催している。
こういったイベントは、
就農したころから描いていたことではあったのだけど、
まぁ、いつになるかわからんけど、できたらいいね的な
想いをずっと持ってはいた。

たぶんそこにイベント好きの大西と
ギター一本で場を変える佐藤が来なかったら、
いつになるかは本当にわからんかっただろうな。

さて、今回のBBQは
この時期にしか味わえない春と冬の境目の野菜を
たんまりとみんなで食べた。

前菜は、
ベビーリーフのサラダ
生スティックニンジン
茹でロマネスコ 
などをお好みのドレッシングで。

僕の自慢の特注9ミリ鉄板では、
フェンネル
根セロリ
セロリ
ニンジン
ごぼう
などを一種類ずつ蒸し焼きにして食べた。

メインは、
フェンネルと根セロリのホイル焼き&鴨ロースハム添え
お肉と野菜の炒め物・黒キャベツと春キャベツの雌雄対決バージョン。

サイドディッシュに
妻が前日から煮込んだミネストローネ
農園のコシヒカリでにぎったおにぎり。

と、結構な野菜の量を準備して
40名近いお客さんを待ち構えたのだが、
なんとすべて完食。
いつもは結構余るのだが、
今回は一つも余ることなくみんなで食べきった。

農園のイベントにはかならず音楽がつきもの。
今回はインドネシアの研修生と
佐藤&北野とで作る「農園たや~ず」のバンドが
フォーチュンクッキーを演奏してくれた。
映像はこちら

インドネシアはジャカルタにAKB48の支部である
JKT48がある。
なので、フォーチュンクッキーは
インドネシア語バージョンもあり、
今回の演奏では、日本語とインドネシア語を
交互に混ぜて演奏してくれた。
農園の今を表すのにぴったりな一曲だった。
ここに至るまでの過程や
この日の経験、
そしてそれぞれの記憶と印象が
僕らの新しい文化や考え方につながっていく。
一曲をいろんな言葉で、
それぞれが想い描きながら、
混乱し錯綜し、でも楽しみながら
演奏されたこの曲には、
うまく言えないけど何かが形づくられているように思う。
そしてそれは僕ら農園の日常だったりもする。
何かを議論するよりも
こうして何かをこれからも作り上げていこう、
とそんな気にさせてくれる一曲だった。

最後の曲は、
北野君が作ってくれた農園たやソング。
ずっと前から彼に依頼していたのだが、
ようやく彼がこの地を離れる直前になって
この歌は完成した。
映像はこちら

とても歌いやすく、楽しいこの歌は、
これからもずっと歌っていきたいな。
そしてたぶん、
僕らは常に
この歌を歌うときには、
北野君を思い出しながら歌うことになるだろうな。

食べてくれる人たちを呼んで
楽しく食べようと企画した会だったのだが、
いろんな人がいろんな風にかかわりあう中で、
僕らが意図したその範疇を超えて、
春の食べよう会はいろんな記憶を残してくれた。

何かを食べるという
とても単純な動物的な行動には、
僕らが人であることを証明するかのように
その行為にはいつも何かがついて回る。
だから、
たまにはこうしてみんなで集まって
一緒に食べたくなるんだと思った。

次は、夏野菜がたっくさんとれる時期に
開催する予定なので、
また皆さん関わってくださいませ。
何かまた新しいモノをみんなと一緒にその場で
生み出しましょう!



今年2回目の
農園開放イベントであるBBQを開催した。
消費者の方々を集めて、
一緒に農園の野菜を食べながら、
野菜について語ろうという会。

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今回は、ずいぶんと参加者が増えて
スタッフを入れて60名以上にもなった。
さらには県外から参加してくれた方もいた。

以前から農園では、
内々のBBQを楽しんできた。
スタッフやその友人たちでの小さなBBQ。
今年に入ってからは、
もっと輪を広げてみよう、という
僕個人の無謀な想いと
それを全く否定するどころか、
さらに加速させていったスタッフたちがいて、
実現した農園開放BBQ。
経営的には、「風が吹けば桶屋が儲かる」程にしか
プラスにならないかもしれないのだが
(BBQ自体は大赤字だけどね)、
それでも僕らがまっとうな生産と消費を
続けていくためにはどうしても必要な
連帯の一つのカタチとして、
こういうものを実現させたかった。

午前まで降っていた雨が
昼を過ぎると止み、一転して快晴の天気。
土曜日の昼下がり、
3時から始まるだるっこいBBQイベントらしく
参加者の集まりも時間通りではない。
ぽつぽつと人が集まりだし、
肉が焼ける頃には、
農園の前の小さな路地は人で埋め尽くされた。

集まってきてくれた人の想いは、
みんなそれぞれで、
環境保全型農業に関心のある人、
青年海外協力隊に行きたい人、
留学したい人、
インドネシア人と交流したい人、
などなど、雑多な想いが、
雑多に混ざり合って、
異様な空気感のBBQが実現した。

農園開放BBQの恒例である
スタッフのバンドによる演奏も良かった。
数曲演奏したのだが、
そのなかでもコーヒールンバは
少し趣向を凝らしてあった。
もともとベネズエラの歌らしく、
スペイン語の音楽とのこと。
それが日本に入ってきて流行し、
さらにはインドネシアでも
現地語に翻訳されて
大ヒットした曲。
スペイン語圏のボリビアで協力隊を終えて
農園のスタッフとなった佐藤と
僕ら農園の仲間と
インドネシアから来ている研修生すべてを
つなげる歌として、それぞれの言葉で
一つの歌を歌ってくれた。

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ボリビアの踊りも入り、
BBQの盛り上がりも頂点に。
ごった煮の異様な空気感は、
コーヒールンバの曲のように
一つの場で交わりを見つけながら、
僕ら野菜を作る側と食べてくれる側の
それぞれの心の中に、何かを沈殿させて、
閉会した。
こういうことに何か言葉で意味を
語ろうとすると、ややチープにもなるし、
もう少しこういう気持ちが
醗酵してきたときまで待ちたい。

今回、ご参加いただいた皆様、
本当にありがとうございました。
今年はもう1回
農園開放イベントを開催します。
その場が醸す雰囲気の一助として
ぜひぜひご参加くださいませ。


県民生協の会員さんたちが、
生産現場の視察として来園。
今月4回の予定で、すでに2回行った。
4回の見学会での来園予定は、80名。
こんな一気に食べてくれる側の人々
(しかも、意識の高い人達)と
会話を交わすチャンスは滅多にない。

ここぞとばかりに僕らの想いと
食べてくれる側の想いを交流させようではないか。

さて見学会ではベビーリーフについて
圃場を見てもらった。
まずは土づくりの話から。

いまどき、どの農家でも
「土づくりをやっています」とノタマフ。
堆肥入れています、と言っても、
まぁ、たいてい当たり前かもしれない。
ただ、うちは県推奨の1反2tの5倍である
10tくらい堆肥を入れている。
これくらい入れる農家は、あまりいないだろう。
では、なぜか?
ずいぶん昔だが、父に尋ねたことがあったが、
「経験からだ」と良く解らない答えをもらった記憶がある。
それではあまり伝わらないので、
最近では僕なりの答えを用意している。
もちろん、経験から導き出した答えというのも
大切なので、それはそれで尊重したい。

さて、何かの行為を行う場合、
もちろん自分たちの理想(もしくは目標)があるはずだ。
土づくりにおいて理想とは何か?
それは理想の土にすることなのだが、
僕はその理想の土を照葉樹林の土をイメージしている。
照葉樹林は、その樹木からのリターフォールなどで
有機物を蓄え、常に豊かな土壌生物相を育んでいる。
その有機的なやり取りが、
保水と透水という一見矛盾しているような
状況を創り上げ、
ドラスティスな環境の変化にも
上手に対応する柔軟性と力を持つ。
そんな土を僕ら農家も目指している。
では、その土壌を支えている
リターフォール量は一体どれくらいなのだろうか。
諸説あるだろうが、だいたい5tくらい。
だから堆肥も5tくらいとなるかもしれないが、
畑では、常に生産物を収穫して
外に持ち出してしまうので、
その倍の10tを入れている。
(リターフォール量はその年によって変化するので、10tくらいという見積もりもある)。
農業の要は、やはり自然を模倣すること
なんじゃないだろうか、と良く思う。

うちの農園の土づくりのもう一つの特徴は、
ケイ酸が多いということだろうか。
堆肥作りでは、もみ殻も大量に入れて
堆肥にするのだが、
このもみ殻にケイ酸が大量に含まれている。
普通、この辺りの土壌では
ケイ酸が不足気味なのだが、
うちの農園の土壌を検査すると
他の圃場の倍以上のケイ酸が含まれていると
言われる。
ケイ酸には、植物の細胞壁を強くし、
植物に必須養分である窒素・リン酸・カリウムの
吸収調整をしてくれる機能がある。
細胞壁が丈夫になれば、それだけ菌の侵入を
防ぐことが出来る。
事実、新しくたてたハウスでは、
病気(特にウドンコ病・白サビ病)にかかりやすいが、
堆肥を入れ続けて20年くらいになるハウスでは、
そんな病気はほとんど出ない。
当然、その分農薬散布は減るのだ。
さらに過剰な窒素吸収を防いでくれるので、
よく問題視される硝酸態窒素についても
効果があると考えている。
当然、野菜の味にも違いが出るだろう。

照葉樹林のような団粒構造と
豊かな生物相を持つ土壌と
ケイ酸を豊富に含むことで
野菜が健康に育つ。
自然の模倣とそれを科学することが
僕らの土づくりなのである。

続く


食べよう会(2013春)

3月16日に「農園たや」にて、
野菜のBBQイベントを開催したいと思います。

参加希望の方は、下記のホームページの
お問い合わせからご連絡ください。
http://www.nouentaya.com/inquiry/

インドネシア研修生の生演奏や
スタッフたちのギター演奏もあります!
僕たちのこだわり野菜を食べながら、
美味しい&楽しい食のあり方について、
みんなで意見交換しましょう。

定員は40名です。
申し込みはお早めに~♪

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来客あり。
10家族26名のお客さん。
うちの農園で収穫体験。

小さい子が多い団体さんだったので
収穫体験は、2つにしぼった。
オクラとフルーツホオズキ。

オクラの畑は、バンカープランツとして麦を
播いているので、一見してなんだか
草だらけの畑。

そのおかげで、やたらと小動物が多い。
子供たちは、カエルやコガネムシ、コオロギを見つけては
大はしゃぎしていた。

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フルーツホオズキの収穫体験は、
いつも盛り上がる。
なんせ、この食べ物自体に
スーパーサプライズがあるから。

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小一時間ほどの時間だったが
僕にとっても、参加者にとっても非日常の空間を楽しんだ。

こういう体験や行事は、日常に埋没してしまうと
その価値を見いだせなくなり、
仕事が忙しいから、と、そんな理由で断ってしまいがちになる。

でもこうしたやり取りの中から
自分が思った以上に、相手側は感動してくれるし
その感動が、僕らの農業の可能性でもあることに
気づかされる。

参加してくれた皆さん、ありがとうございました。

来客あり。
8組の親子で総勢18名の収穫体験。
以前に料理教室などを一緒にやった知り合いの人との企画。

この時期は、夏野菜も終わりになりつつあり、
正直、収穫出来る野菜も少ない。
そんな中でも、比較的まだとれている
金時草とフルーツホオズキの
収穫体験&お持ち帰りをしてもらった。

どちらももっと普及させたい野菜(果物?)でもあるので
収穫体験でこれらの作物を知ってもらうのは
僕としても悪くはない。
またちょうど我が娘と同じような世代の子が多く
見ていても楽しかった。

ホオズキ収穫


やはりフルーツホオズキは、収穫体験でその価値が発揮されるようだ。
フルーツホオズキは出荷するには手間がかかり、
なかなかそこまで手が回らないため、なかなか市場に出せない。
でも収穫体験ならば、実が子供の目線上にあるため
3歳~5歳くらいの子供でも収穫が出来、
かつ、食べたことのない美味しさなので
皆、夢中で収穫していた。
フルーツホオズキは数種栽培しており
味もいろいろと違うので、
これらで収穫体験を企画できないか、
少し考えてみても面白いかもしれない。

ただ、こういう企画をしていていつも思うのだが
生産の現場は収穫体験には不向きなところが多いということ。
手洗い場はないし、トイレもない。
圃場もあちらこちらに分散しているし、
暑さをしのぐ影もなければ
ちょっと休む椅子もない。
これが生産の現場だ!といって、それを見てもらうのも
また体験なんだろうけど、
長いできない居心地の悪さも
参加されている方々は感じるかもしれない。
せっかく来てくれたのだから
もう少し意見交換がしたかった。
これは今後の課題か。

最後は、突然の大雨で
質問や感想などを聞く機会を失ってしまったのだが
後から知り合いから送られてきたメールでは
みんな満足していた様子がうかがえ
ひと安心。

参加された方、暑い中ごくろうさまでした。
フルーツホオズキや金時草は
JAの直売所に出していますので、
見かけたら買ってくださいねー。
若手農業者クラブの総会があった。
僕は仕事の関係上、出席ができなかったのだが
担当の普及員から
「来年度(22年度)も、クラブで食農活動を続けていくことになった」
と電話で知らされて、一瞬わが耳を疑った。

2008年(平成20年)に始めた体験田んぼで
僕を含めて、コアなクラブ員には、
何かを皆で一緒にやることの楽しさと大切さを共感できた。
準備や実行段階では、各自それぞれが自分の農業の忙しさの中で
時間をやりくりし、それでもその活動に参加することに
それぞれが意義を感じていた。

いろんな状況下で始めた食農活動だったのだが
2009年は、次に会長をした、僕の中学時代の先輩にあたる人が
「やりたい!」と強く意思表示をしたので、
僕らも「やろう!」と盛り上がって、勢いでその年の活動をやっていたような気がする。

この間、2008年の活動で
福井県大会、北陸大会と若手農業者クラブの発表コンペを勝ち上がり
今月の上旬、全国大会で発表するという栄誉もついてきた。

僕の中では、その時点でひと区切りついていたし
クラブ員の様子を見ていても、今年はやらないだろうな、と僕には見えていた。
しかし、ふたを開けてみると
今年会長をする奴が
「今年もやる」と言うではないか。

彼は、全国大会まで2008年の発表をしてくれた人で
勝ち上がるたびに、一回りずつ成長していくような感じだった。
全国大会では、賞こそはとれなかったものの
発表後の審査員のコメントに
「素晴らしい活動をしていますね。私も農業者として30年以上食農活動を続けてきましたが、こういう活動は続けていくことに意味があると思います。主宰する側も参加する側も大きく成長する活動ですので、是非、これからも続けていってください」
と激励を受けた。

僕はそのコメントに感動したのだが
どうやらその彼も、そのコメントが大きかったようだ。
「そう言われてうれしかったです」と
人伝にだが、今年も食農活動を続けようと思うきっかけになったと聞いた。

そして、もう1つ驚いたことに
今年の秋に行われる発表コンペでは、
この食農活動では参加しないというのだ。

発表のための活動というわけではないのだが、
皆のモティベーションを上げるために、僕はこの発表コンペで上に勝ち上がることを
常に意識してきた。
周りから、外部から評価されることもまた大切なのだ。
だから、2008年の発表は、そのために是が非でも全国まで行きたい、と思い
無い知恵を絞って、皆で作り上げ、全国まで行くことができた。

2009年の発表でも、
福井県大会ではなく、北陸大会を意識して
発表者のプレゼンをみんなで手直しした。
だが、2009年の発表は惜しくも福井県大会で2位となり
北陸大会へは勝ち上がれなかったのだが。。。

そういうこともあったので
今年はみんなのモティベーションはどうかと思っていたのだが
なんてことはない、
そんな仕掛けなんてもう必要なかったのである。

どこの保育園とやるかはまだ決まっていない。
が、今年も僕らは食農活動をやることだけは決まった。
感動を共感できる友人たちに囲まれる会は、
参加していても楽しい。
青年海外協力隊から帰国して、ずーっと感じてきた孤立感は
今はもうどこにも感じないのである。
今日、若手農業者の発表コンペ福井県大会があった。
今年も、僕が所属するクラブでは、
保育園児との食農活動をしており、その発表も今日おこなわれた。

なかなか良い発表で、
福井県大会は勝ちあがれるような気がしていたのだが
とても残念なことに2位となり、北陸大会へは勝ちあがれなかった。

発表の結果は残念だったのだが
それで、2009年の半年続けてきた園児との畑の経験の価値が
下がってしまうわけじゃない。
あの畑を通して、交流し体験を分かち合えたことは
それぞれの血となり肉となっているはずなのだ。
来年は、クラブでの食農活動はないような感じだが
僕は個人的に、続けてやってみようかと思っていることがある。
大変なのは大変で、儲けなんて何もないのだが、
そういう交わり合いが、僕に新たなインスピレーションを与えてくれることもある。
というのは余談。

なにはともあれ、
クラブ員と一緒にやってきた食農活動も
これでひと区切りがついたようだ。
ここ1週間ばかり、かなり濃い時間を過ごさせてもらった。
日記にアップできないスピードで通り過ぎていく毎日だったが
なんとかここに少しでも記録したい。

まずは、シンポジウム前日の若手農業者クラブでのイベント。
昨年から取り組んでいる食農活動で、
今年は野菜作り体験と称して、スイカやトウモロコシに挑戦していた。
しかも無農薬で。

前回の日記でも触れたのだが、
8月の中頃からハダニが発生して、スイカの株がずいぶんとやられてしまった。
企画段階では、どう盛り上げたら良いものかと
僕にも皆目見当もつかない状況で収穫祭の当日を迎えたのだが
そんな心配は、全くの杞憂だった。

イベントの内容としては至極シンプル。
子供たちがすいか畑に入って、思い思いのスイカを収穫するというもの。
実は僕はこれで終わりだと思っていた。
あとはバーベキューをしてみんなで楽しく食べたら終わりだと思っていた。
収穫したスイカはほとんど実が入ってないだろうから、
食べられるスイカもあまりないだろうと思っていた。
だが、違っていた。

今年のクラブの会長は、なかなか子供の心をつかむのがうまい。
子供を一列に並べて、収穫したスイカを1個1個割って品評会を始めたのである。
大きくても実が入ってないスイカもあれば
小さくても真っ赤になっているスイカもある。
大きければ良いというわけじゃないことが
子供たちにも実感できたようで、
品評会では自分のお気に入りのスイカの中身がどうなのか
みんな必死にのぞいていた。
そのためか、実の入りが悪い子の中で、泣き出す子も結構いたように見えた。

こういう実体験が大切なんだと思う。
本の知識なんかとちがって
現実に目の前で起こっていることから得る知識とそれを感じる心。
虚無感と閉そく感がただよう社会において
もっとも必要なことの一つ、だと僕は考えている。
それを僕らの会を通して行えたことを誇りに思う。
そしてこの素晴らしい企画を実行した仲間を誇りに思う。

来年もやるのかどうかは分からないが、
こういった取り組みの意義は、皆で共有したように感じられた。

最後にクラブ員だけで鉄板焼きを楽しんだらしい。
そのころ僕はシンポジウム出席のために東京へ向かう電車の中だった。
この日は、さぞやうまい酒をみんなで飲んだことだろう。
若手農業者クラブの打ち合わせに参加。
今年春から行ってきた保育園児との野菜作り。
すでに数度のイベントをやってきたのだが、
いよいよ最後のイベントが今度の週末にある。

収穫祭と銘打って、園児ともにスイカやトウモロコシを収穫し
クラブ員の野菜や新米を持ち寄って、バーベキューをする予定。

園児との野菜作り(スイカ・トウモロコシ)は、
無謀としか言えないのだが、ほぼ無農薬状態で栽培を続けている。
予想通りと言うか、当たり前というか、
やはりスイカはハダニにやられて枯死し
トウモロコシにはメイガが入りこんでいた。
「無農薬は難しい」というのが、クラブ員の意見でもあり
少量の農薬は使用しないといけないことが、園児の親に伝われば
という話し合いになった。

簡単に表現するのは難しいのだが、
“農薬使用=必要悪”
といったロジックには、あまりしたくない。
そもそも「農薬」が悪なのかどうなのかは、
僕なりに考えるところもあるのだが、
それが他の人に平易に伝わる言葉や表現法を
僕は持ち合わせていない。
体験圃場で、園児や父母、そしてクラブの仲間たちに
伝えたいことはたくさんあるのだが
それを伝える手段や言葉を僕は知らなさすぎる。


さて、そうはあっても、土曜日の収穫祭のイベント。
仲間で何事かを成す楽しみが、そこにはある。
帰属意識や仲間意識は、組織にただ入ることで得られるものではないだろう。
その中で、得られる活動の経験値が、
僕らを本当の仲間にするのだと思う。
今年もこうしたイベントを出来ることが
今、何よりもうれしく思う。
先日、所属する若手農業者クラブで食農活動があった。
保育園児と作る野菜畑の取り組みで
昨年の田んぼに続く第2弾の取り組み。
ちなみに一緒に活動している保育園は昨年とは違うのであしからず。

さて、食農体験。
参加したのは圃場の近くの保育園の年長さん32名+保育士さん数名。
クラブ員も7名ほど集まった。
6月に定植したスイカに追肥をしたり、
圃場の草むしりをしたり、
虫を探したりと
1時間半ほど、畑で過ごすイベントだった。

この時期、野菜農家は夏野菜の出荷に追われ、
米農家はあぜの草刈りに追われている。
つまりは農繁期。
各クラブ員が、それぞれに時間を作ってのイベント参加だったが、
やはり、こういうのはやればやっただけ楽しい。

子供たちの発見も見ているだけで面白いのだが、
できるだけ無農薬の取り組みも、
ちょっとした工夫で思ったほど害虫がつかないという
僕たちにとっての発見もあり、
それはそれで今後それぞれの農を形作る一部になっていくのではないだろうか。

とにかく、
主体性を持ったみんなで何かをやるのは
本当に楽しい。
そう思えたイベントだった。
近くのスーパーの企画での料理教室。
今年も数回、担当することになり、今日がその1日目。
料理教室と言っても、それほど大層な料理なんて出来ないので
今回は、自分のフィールドで収穫体験をしてもらい、
それを料理教室へ持ち帰って、みんなで料理をしようという企画だった。

参加家族は6家族+米国人女性1名。
総勢15名の参加者だった。
収穫体験は、ベビーリーフとこの時期から収穫可能になるモロヘイヤ。
それと収穫は僕がしたのだが、ズッキーニも持ち帰ってもらい
それをみんなで調理した。

ベビーリーフの圃場では、みんながベビーリーフを試食しながらの収穫で
米国人女性が、ベビーリーフのマスタードリーフを食べると
「こんな美味しい野菜は食べた事がない!」と感嘆していたのが印象的だった。
彼女はベジタリアンとのことで
そういう人に、野菜の味をほめられるというのは
とても名誉なことだと思う。

収穫体験以外には、生ゴミ堆肥の生産場や
今年から力を入れているIPM(Integrated Pest Management)実践の畑も
見学してもらった。

さて料理教室では、
採ってきたばかりのベビーリーフを
胡麻ドレッシングやオリーブオイルと岩塩・粉チーズで味付けしたものを
ライスペーパーで巻いて生春巻きを作った。
また前回同様、モロヘイヤスープも作り
ズッキーニは、天ぷら粉に粉チーズと岩塩を入れて天ぷらにして食べた。
どの料理も好評で、ズッキーニの天ぷらが特に子供たちに人気があったように思えた。

ブログ用 調理出来上がり


参加者からは消費者の立場から様々な質問もしてもらえた。
やはりこんなご時世なので、農薬や肥料について聞いてくる人もいた。

IPMの畑が不思議だったようで、
草を取り除くのではなく、コントロールできる草を生やすというのが
印象に残った人もいて、そういう農業の在り方について聞いてくる人もいた。

こう言う機会が、僕に新しい視点をもたらしてくれる。
農業は、作って終わりではないのだ。
それを食べてくれる人がいるから成り立つ生業として、
現在の世の中では存在している。
だとしたら、こうした食べてくれる人たちに僕の農の在り方を見せていくのは
ある意味、使命であるし、
そしてこうした意見の交換はとても意義のあることだと思う。

次回は9月下旬か10月上旬予定。
今年も若手農業者クラブで、食農活動を行っている。
保育園は前年とは別の市立の保育園。
そして活動内容も、田んぼから野菜作りへと変化している。

今日は、数名のクラブ員が集まって
保育園で、生ゴミ堆肥づくりをした。
野菜作りの過程で、追肥を生ゴミ堆肥でやろうと予定しており
子供たちや保育士さん、父母の皆さんには
調理の過程で出た生ゴミが、野菜作りの良質の肥料になるということを
体験してもらうことで、自然の円環や「資源」について
感じてもらおうというのが、その主旨である。

用意したのは、段ボール、土、米ぬか、未熟堆肥、
そして保育園で出た生ゴミである。
これらを混ぜ合わせて、段ボールに入れるだけというシンプルな作業工程なのだが
子供たちと一緒に土をいじってみると、
ミミズやゲジゲジ、だんご虫等々、結構虫が出てきて
おおにぎわいとなった。
説明として、微生物といった小さな生き物が
生ゴミを分解して、栄養ある土にしてくれる、と話したのだが
まぁ、そんな話は子供たちには解らないだろう。
なので、土をいじってもらって、そこに出てくる虫たちも
そういう分解には、一役買っているわけで、
子供たちと土をいじって虫を探しながら、そんな話もした。

まぁ、発酵していく過程で熱を持つので
それらの虫たちが、いつまでもその中にいることはないと思うけど。

おっきなブロッコリの株まで、そのまま投入してしまった生ゴミ堆肥。
子供たちにする説明では、
「こんなおっきなブロッコリの株まで、きれいさっぱりになくなっちゃうからねー!」
と得意になって話し、子供たちも目を丸くして驚いていた様子だった。
がしかし、
無事に、すべてが分解されるかどうかは、僕自身一抹の不安はある。
まぁ、なるようにしかなるまい。
うまくやれるかどうかなんて、考えても仕方がない。
とにかくこうやってみんなで何かをやることはとても楽しいのだ。
僕には、それで十分な気もしている。
若手農業者クラブの会合がある。
今年一年の予定を話し合う会だった。
配られた活動予定表に毎年同じ事が書いてあったのは、一昨年までの話。
昨年、初めて取り組んだクラブでのプロジェクト(田んぼまつりを参照)。
それが今年は形を変えて、また続くことになった。

いろいろと準備や運営で大変だったクラブでのイベントだったのだが
その中で僕自身が得たものは大きかった。
そして同様に、クラブのみんなが得たものも、やはり大きかったのだろう。
だから今年の会長や他のメンバーから、
「今年もするよ」
という話を聞いた時は、とてもうれしかった。

会合では、あまり活発な意見が交わされなかった昨年とは違い
今年は、各クラブ員からいろんなアイディアが飛び出していた。
瑣末な技術的問題は残るものの、
そんな話は些細なことで、
みんなが同じ地平を眺めながらの話し合いは、とても楽しい時間だった。
今年もこうした活動を通じて、『農』について考えられたらと思う。
ある打ち合わせがある。
県民生協で昨年も行った食育料理教室を
今年もやろうということでの打ち合わせ。

子供向けの料理教室を年に3回担当することになった。
僕がやることなので、料理の質は大したことはないのだが、
旬を感じられ、地域を感じられるような教室にしたい
というのが、率直なところ。
世界中の珍しい野菜もたくさん紹介する予定でいるのだが
それらの生産地は、僕の畑という地域に埋没された中での
生産であって、ここの風土がその味を作り上げていることも
感じてもらえると良いなぁ、となんとなくだが思っている。

人に何かを伝えるという作業は
なかなか面白い。
畑や田んぼにいるとこういう作業があまりないので
僕にはとても刺激的で楽しいのである。
親子料理教室に参加する。
といっても、参加者じゃなくて、
何がどう間違えたのか、講師としての参加。

以前、その道の方々が集まって、何か食育活動ができないか、
と話し合ったことがあったが、それが具体的に形になって
僕を含めた何名かの人で、親子料理教室をやっていくことになった。
なので、これから3ヶ月に1回は、
僕は料理教室をやることになるらしい。

さて、その1回目。
参加家族は、当日キャンセルが2家族あり、4家族8名。
そのうちの1家族は、どこでどう聞きつけてきたのか
わが娘と同じ保育園に通っている家族。
知り合いがいると、「料理講師」として前に立っている自分が
なんとも照れくさい。
ただ僕に求められているのは、料理の腕や知識ではなく
素材として使う野菜たちを農家の視点から話をすることなので、
その意味では、まぁ、僕が講師として前に立っていても
それほど違和感はないんじゃないだろうか。
などと、勝手な解釈で講師として振る舞ってきた。

メニューは4品。
生協料理教室


有機米のおにぎり
オクラのスープ
ベビーリーフのサラダ
さつまいも(安納いも)のココナッツミルク煮
である。
これらすべて、僕の圃場でとれた米や野菜ばかり。

作る前に、野菜を箱に入れて、中身を当てるゲームをしたり
調理作業しながら、野菜のうんちくや農業の話を織り交ぜた。
ただ子供目線で、農業の話をするのは、なかなか難しいと実感。
また子どものスピードで作るので、農業の話が長くなると
時間が足りなくなり、焦ることも・・・。
料理教室をお手伝いしてくれた方々が、とても優秀だったので
最後には、時間の帳尻が合い、なんとか予定時刻に試食ができた。
お手伝いしてくださった方々、本当にありがとうございました。

参加者からは、農業に対する関心や食に対する高い意識などが
感じ取られ、僕にとって本当に良い刺激となった。
今、何が求められているのか、それが僕の野菜を食べてくれている人たちから
聞ける機会があるというのは、本当に大切なことだと思う。

次回は、12月か1月。
ごぼうやカブ、大根などをつかった料理教室をしようかと考えている。
僕にとって楽しみな活動が、またひとつ増えた。
県民生協の新店舗で料理講習に参加する。
「参加」といっても、受講者ではなく、
どこでどう間違えたのか、「講師」として参加。

と言っても、
人に料理を教えられるほどの腕なんて、全然無く、
ただ、妻の出張中(週に3日ほど)に、娘が飢えない程度に
料理が出来るだけなのだ。
なので、僕に求められていたのは、料理の技術ではなく、
農への解説だった。

僕の農園でとれた野菜を元に、その野菜の話や畑の話、
さらには大量生産大量消費の現場(出荷用の畑)と
それはまったく違う次元にある自家菜園の話を紹介した。
(詳しくは、「ブロッコリ畑 妻の驚きから考える」を参照されたい)
そして、それらの野菜を簡単に調理して皆で食したのである。

調理した野菜は、
ルバーブ
ベビーリーフ
フェンネル
新玉ねぎ
モロヘイヤなどなど。
どれも僕の農園でとれたものばかり。

調理の助け役として、妻も参加してくれた。
また内部勉強会ということで、
参加された方々も普段はあちこちで料理の教室を開いている人もいて、
僕の不可解な料理手順の説明でも、ほとんど混乱無く
料理は時間内に作ることが出来た。

作った料理は、
ルバーブのジャム
新玉ねぎとフェンネルのピクルスとサーモンを添えたベビーリーフのマリネ風サラダ
モロヘイヤと新玉ねぎのエジプタンスープの3種
あらかじめパンを準備しておいて
それらを皆で試食した。

一番盛り上がっていたのは、ルバーブのジャム。
この野菜を使ったことのある参加者はいなかったので、
みな珍しそうにしていた。
ルバーブの説明の段で、妻が合いの手で
「スカンポの味に似てますよ」
と言ってくれたのだが、参加者のほとんどがスカンポを知らなかった。
堤防や野道にいくらでも生えている雑草で、
学校の帰り道に、あれをすいながら僕も帰ったものだが、
それを知らない人が殆んどということで、ある意味驚いた。
参加者から見れば、僕ら夫婦はえらい田舎者に見えたことだろう。

農の話がどこまで参加者に響いたかは解らないが、
参加者の中には、家庭菜園をしている方も多くいて、
野菜作りの話題で盛り上がれた。
身近に農を置いて暮らしている方が何人か居たことが嬉しかった。
大小を問わず、農の営みとその中で得る実践的な感動を共有しあえることが
やはり大切なんだ、と確認が出来た料理講習だった。

僕にとっては、
とても楽しい料理講習会だった。
ある打ち合わせにゆく。
Sさんの提案で始めることになった食育活動の打ち合わせ。
7月と10月に講師として、料理教室をすることになった。
会場は、生協のスーパー、ハーツの一室。
僕が栽培した野菜を使っての料理教室で、
珍しい野菜の調理にとどまらず、
農業についても話してほしいとのことだった。

農家の野菜の食べ方などを紹介していただければ、ということなのだが、
僕は人に教えられるほど、料理は上手じゃない。
そこで、当日の料理教室は妻と二人三脚で行うことにした。
僕が農業や野菜の話をし、妻がそれを使って調理をする。
当日はそんな感じになるんだろう。

7月は、大人相手の料理教室。
13名ほどが参加だとか。
そのころ確実に収穫があって、めずらしいといえば
「ルバーブ」であろう。
なので、ルバーブのジャムを作ることに。
それと定番だが、僕の主力作物であるベビーリーフも使おう。
丁度、フェンネルなんかも収穫できるであろうから、
それをピクルスにしておいて、
ベビーリーフとフェンネルを使った、サーモンマリネのサラダを作ってみるか。
それと夏定番のモロヘイヤを使おう。
我が家では、エジプトスープなどと名づけて、
モロヘイヤと玉ねぎのスープを作るので、それを作ってみようか。
あとは、もし間に合えば、「根セロリ」を使いたい。
根っこを食べる変わったセロリで、
我が家の定番の食べ方になっている根セロリのカツが出来れば、
メインの料理になるだろう。

10月は、子供が相手の食育料理教室。
この頃取れる野菜としては、オクラがあるだろう。
僕は、オクラだけで4種類栽培しているので、
それを見せるだけでも面白いかもしれない。
八丈オクラに沖縄オクラ、赤いオクラに普通のオクラの4種。
他にも、食用ホウズキやセロリなんかも上手くいけば取れるので
子供が驚くような野菜には事欠かないはず。
打ち合わせの時に、生協の方が
「最近は、野菜を煮ることすら少ないようで、煮て食べる野菜は、あまり子供に人気が無いんですよ」と言うので、煮て食べる美味しい野菜をどんどん紹介しようと思う。

相変わらず妻は冴えていて、
子供相手ならばクイズ形式にしては?とアイディアをくれた。
ベビーリーフが詰まったかごの中から、何種類の葉っぱがあるのか
グループごとにみんなで数えて答えてもらったり、
その日使う野菜の断面を白黒で示して、
何の野菜なのかを当ててもらったり、と面白いアイディアは尽きない。

こういうのはとても好きなのだ。
当日が楽しみになってきた。
三人寄れば文殊の知恵というが、
今日各業種の3人が寄って、ミーティング。
食育活動を実践しようと言うことで、
メンバーのSさんが「お仕事」の話を持ってきてくれた。

そのお仕事とは、
最近、近所に建ったスーパーの予算で、我らメンバーがそれぞれの持ち味を活かして、
「親子料理教室」をやっていこう、というもの。
僕にどこまで料理教室を采配する力があるのか、かなり疑問が残るが、
野菜の話やそれにまつわる自然の力について話し、
珍しい野菜などの調理をする予定でいる。

ということで、日記の新しいカテゴリを作る。
「食育活動」。
このカテゴリをどこまで伸ばせるかは、
この「お仕事」の出来次第であろう。

田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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