たまには家ネタを。

我が家には、吹き抜けがある。
北陸という寒い地域に、吹き抜けはややNGとも思われるのだが、
どうしても取り入れたかった。
一つには、薪ストーブの煙突を垂直に立てるためであり、
ストーブ本体の熱が効率よく家全体にいきわたるようにと考えてだった。

設計士さんとの打ち合わせの時に、
「吹き抜けを作ると、キッチンの匂いが家中にいきますよ」と
心配してくださったのだが、
それはまったくかまわなかった。
というよりも、むしろ、その方が僕らの生活スタイルには
合っているような気がしていた。

新しい家に住んで、早10か月。
妻がキッチンでコーヒーを入れてくれれば、
お茶のお誘いの声よりも先に、コーヒーの香りがそれを伝えてくれる。
それはとても贅沢な瞬間。
匂いが、僕らの生活をより一層際立出せ
充実したものにしてくれているのだ。

新居 新居 新居

ついに、新居に引っ越した。
といっても、荷物はまだ引っ越し屋のトラックの中だけど。
昨日なんとかアパートから荷物を運び出し、
今日、搬入される予定。

近くにお越しの際は、是非お立ち寄りくださいませ。
家づくりもいよいよ終わりに近づいてきた。

ウッドデッキ

ウッドデッキも完成。
設計士さんのこだわりで、手すりは大和張り。
さらに、板と板を重ねないで、10ミリの透かしをいれている。
自然と視線を遮りつつ、閉そく感を与えない設計。

薪ストーブ

薪ストーブも入った。
炉台には、笏谷(しゃくだに)石を使用。
炎はあまり見えないタイプなのだが、
どうしてもシガータイプの薪ストーブがほしくて、これに決定していた。
冬が楽しみだ。

表札

ガラスの作家さんにお願いしていた表札。
外に飾るのがもったいないくらい。

手すりのガラス

吹き抜けの手すりにも、ガラスの作家さんの作品を飾ってみた。
もともとここは普通のガラスブロックにする予定だったのだが
ステンドクラスを頼みに、作家さんのところへ行くと
その作品の素晴らしさに惚れ込み
ガラスブロックから、作家さんの作品へと変更した経緯があった。
構造上、ずいぶんと設計士さんと工務店さん、大工さん、内装屋さんには
迷惑をかけてしまったが、
とても素敵におさまったので、大変感謝している。

工事はほとんど終了した。
引き渡しの日が、待ち遠しい。

引き渡し日が、だんだんと近づく中
急ピッチで家づくりが進んでいる。
そんな中、今日、トイレがついた。

タンクレストイレ


妻がこだわっていたタンクレストイレ。
本当についてよかった。
一時は、タンクレストイレはあきらめないといけない状況だったのだから。

その理由は、水圧の問題。
トイレは1階と2階に設計されているのだが
1階のトイレも水圧の問題で、タンクレスは難しいかも、と一時は考えていた。
というのも、新築邸に水を引き込む水道管が
一般の水道管よりも細く、それは農業用に敷設したものだったからである。

何十年も前、まだ新築を建てるあたりは村はずれで家はなかった。
そんな中、うちの父親やその仲間が、グループでハウスを建てた。
潅水用として井戸を掘ったのだが、塩分が強すぎて、それは使用できなかった。
そこで、市の水道局にお願いをして水道を使わせてほしいと言ったのだが、
水道の敷設は父のグループが負担するならばOK、という答えだった。
水道をガンガン使うのだから、本当は水道局が引くべきはずの水道を
父たちのグループが自分たちで引くことになった。
その当時は、村はずれに家が建つことなど想定していなかったので
普通の水道管よりも細いものを使用して、少しでもコストダウンを図ったらしい。
それが今になって、村はずれに数件の家が建つことになり、
皆、その水道管から水道を引くものだから、水圧が弱く
夏場になると、ハウスでの灌水に困るほどの水圧になってしまうのである。

その話を設備設計屋さんと設計士さん、工務店さんに話したところ
「タンクレストイレは、水道の水圧で汚物を押し流しますので、水圧が弱いと流れない可能性がありますね」
と言われ、設計の段階でタンクレストイレはあきらめていた。

ただ、タンクレストイレの水圧を強める機械が
あったのは知っていたのだが、それはタンクレストイレの横に設置しなければならず
掃除が楽、という理由で選んだタンクレストイレなのに
掃除が大変になってしまうので、この設置も諦めていた。

それが、工事が進む中、INAXの新商品がでて
水圧を強める機械が、タンクレストイレの中に内蔵されているものが
発売されたのである。
いささか予算がオーバーすることになったのだが
その新商品を導入することにした。
こうして、我が家は妻の希望通りタンクレストイレとなったわけである。

注文住宅は、一つの部品・機器のどれをとっても
その中に物語がある。
エントリーを書いていない間に
一気に家作りが進んでいる。

壁紙施工

壁紙が貼られると、なんとも部屋らしくなる。

造作家具

造作で頼んでおいた家具も、一気に備え付けられた。

本棚

大量の蔵書をしまう書庫の本棚。
大きいのだが、これでも足りないかなぁ、と少々不安。

ステンドグラス

設計士さんの知り合いの方に
ガラス作家の方がおられ、その方に作ってもらったステンドグラス。
玄関から居間に入ると、まずこれが目に飛び込んでくるようになっているのだ。

燕の巣

玄関のポーチには、僕らよりも先にツバメが住んでいた。
ポーチをフンで汚してしまうのが少々気になるが、
ツバメが巣を作る家は栄える、というので、
作りたいだけ、巣を作ってもらおう。
農業の中でもツバメは虫を食べる大切な生き物なのだから。




ずいぶんと間があいてしまっていたが
その間も、家づくりは進んでいたわけで、
本日、煙突がついた。

煙突


少々塗装の件が残ってはいるが
これで週明けには、家をぐるっと囲っていた足場が取れる予定となった。
そこで今回は外壁について書こう。

うちの外壁は、南・西面がガルバリウム。
北・東面が上部サイディングでリシンの吹き付け塗装(白)、
下部に焼き杉板を張り付けた。
家づくりの中で外壁は、僕ら夫婦の中では、
どちらかというとあまり意識にはなかった。
というよりも積極的に、コストダウンは外壁で、と思っていたくらいである。

リシン吹き付け


それが設計士さんから、
「外壁には焼き杉なんかどうかしら」と言われてからは
すっかり「コストダウンは外壁で」はどこかへすっ飛んでしまったのである。
それでも、
ガルバリウムは、Kスパンは高いので、四つ折りのものに切り替えたりして
それなりにコストダウンはしてはいる。

焼き杉


外壁にあまり生木は使わない方がいい、と
以前、知り合いからアドバイスしてもらっていたのだが、
ピーラの柱といい、焼き杉といい、かなり木が見えている外装となった。

それを汚れだと思ってしまえばそれまでだが、
経年とともに自然と味を増してくる木の変化を見るのも
そこに暮らす楽しみというもの。

そうそう、
足場が取れる前にと、本日工務店さんと設計士さんとで
外装のチェックをして回った。
外壁の傷、細かな塗装の汚れや雨どい・窓枠のコーキングに至るまで
かなり厳しい目で設計士さんにチェックしてもらい
また工務店さんも誠意をもって対応していた。
毎回思うのだが、この2者のチェック時は、ほどよい緊張感があるということ。
なあなあでやっているのではないというのが
僕には伝わってくる。
技術的なことは分からないが、そういう緊張感の中で
チェックしていただいていることが解るので
それに対して、信頼をしている。

来週は、いよいよ階段とキッチンが取り付けられる。
楽しみ、楽しみ。
先日家づくりの打ち合わせがあった。
参加メンバーは、ぼくら夫婦と
設計士さんと工務店さん、電気設備屋さん、薪ストーブ屋さん。
2週間に1回の割合で、現在建築中の家について
さまざまな決定を行っている。

この打ち合わせはなかなかタフで、
4時間ぶっ通しで行われ、建材の仕様や色、配置等の確認など
かなり細かな部分まで話し合われるのである。
打ち合わせの始まりは、集中力もあって良いのだが
後半になると、そもそも何を決めたのかも分からなくなるくらい
疲れる時もある。
住宅建築というのは、なかなかに骨の折れる仕事で
こんな仕事に携わっている業者さんは、
本当に大したものだと、打ち合わせの度によく思う。

さて、今回の決定で自分の中では大きかったものに
1階のリビングの天井材がある。
家づくりの打ち合わせ初期の頃、
天井なんてクロスを張るだけだと考えていた僕らに
設計士さんから「板張りにしたいですよね」と提案されて
そうなったら素敵だなぁ~と思っていた。
しかし、仕様書が出来上がると
LDKの天井材は「シーリングアート・ロング」と書かれていたので
板張りではないことは解っていたのだが
それがどういう建材で、どういう質感を持ったものなのかは
皆目見当もつかなかった。
そして、今回の打ち合わせ当日、その天井材の見本を見せてもらった。

その感想を述べる前に、
なぜ「板張りにしたい」から「シーリングアート」になってしまったかを少し書こう。
その経緯は薪ストーブにあった。
昭和25年の建築関係の法律で、薪ストーブは裸火扱いになるため
キッチンと同様、内装材(天井・壁)に不燃材もしくは準不燃材を
使用しなければならない。

これらの法律は、2階への延焼をさけることが目的とみられるが
薪ストーブ使用での火災事例をみると
煙道火災や、ストーブ設置がしっかりしておらず低温炭化による火災などの
事例が目立ち、
薪ストーブ本体から火が出て火災になるというケースは
ほとんどない。
そのため、法律上の解釈通り、薪ストーブが裸火扱いでいいのかどうか
という議論があるのだが、昭和25年に決められてからは変更がないものだから
現在でもこの法律が適用され、
「板張りにしたい」から「シーリングアート」へと仕様の変更が
設計打ち合わせ中におこったのである。

今回、シーリングアートの見本を見ながら
4色の中から選んだのだが、
どれも本当の板張りに比べたら、当然のことながら質感がなく
すこし残念だった。
リビングやダイニングの天井が標準の家よりも高く設計されている分
質感はそれほど気にならないかもしれないが
それでも30畳ほどあるLDKの天井を
その材質ですべて覆うので、全体としての仕上がりが少し気になるところもある。
長野では田中康夫知事時代に、薪ストーブやペレットストーブに関しては
火気使用室には該当しない(つまり薪ストーブの内装制限撤廃)との決定が
下されたとのことで、あっちの県では制限なしで内装材が選べるのだとか。

何十年も前の法律上の解釈(それが正しい解釈ならいいのだが)に、
今も翻弄されるのは、何となく理不尽に思う。
家づくりも進み、いよいよ断熱材が入ってきた。
設計前段階から、妻も僕も
「これから建てるのなら、高気密高断熱の家だ!」と思っていたのだが
以前、日記にも書いたように、
高気密高断熱はやめることにした。
断熱材も従来通りのグラスウール。
方向転換をしたわけは、以前にも少し書いたと思うが、
ここでまとめておこうかと思う。

断熱材


まず大きな点として、予算の限界。
まぁ、これがほとんどの理由といっても過言じゃないだろう。
高気密高断熱にするには、発泡ウレタンなどを吹き付けて
とにかく外気が入り込むのを防がねばならない。
それと熱橋となるサッシ類も断熱もの(高価)にしなければ、意味がない。
そして最大の難点が、柱も壁もすべてに発泡ウレタンを吹き付けるため
解体したり移設再利用しようと思った時、
それらの建材はすべて「ただのごみ」になってしまうということである。
これも将来に大きな負債を残すことになるので
ぼくらは高気密高断熱をあきらめた。

もう一つの大きな理由に、
高気密高断熱の考え方があろう。
24時間換気機能を備えているからといっても
建物が息をしていない構造、というのは、それがいいのかどうか考えてしまう。
(隙間風がピューピュー吹くような家は、ちょっとごめんだなのだが)
また娘がダニアレルギーということもあって
高気密高断熱の家は、一年中ダニが繁殖しやすい環境であるため
これも断念の理由となった。

建物をすっぽりと囲ってしまい、
外と中との環境をふさいでしまうという考え方は、
自然から生活環境の切り離しでもあり、
その弊害として、ダニやカビのみが独り勝ちをする環境を
作ってしまっているとも言えよう。

僕は農家だ。
農業にもいろいろな考え方があるが、
僕は、出来るだけ自然の均衡を利用した農業を実現したいと考えている。
もちろん僕の農業は、近代的な技術を使い、
化石燃料を大量に消費しなければ成立しない農業であることは
自分も自覚しているのだが、
それでも、できるだけ長く長くこの地で農ある生活を営んでいけるよう
近代的な技術と自然のサイクルを少しでも融合させようと
努力はしている(つもりだ)。

圃場のあちこちにいろんな虫の住処になるような作物(麦やハーブ)などを
植え込んでいるのも、そのためであるし
名前も知らない「ただの虫」までもを殺傷することないように
使用する農薬は厳選している。
当然化成肥料はほとんど使用せず、有機質肥料を土壌分析に合わせて投入してもいる。
それらは農薬散布を減らす、や、化学的資材の投入を減らす
という消極的な意味ではなく、
生態系のダイナミズムの中で、作物という自然物を育てるという生業を
未来永劫などと大げさにではないのだが
せめて僕が見渡せる世代までは続けていけるようにと思ってのことである。

そうした見地に立てば
高気密高断熱の考え方そのものが、異様に見えてくることが
僕にはあるのである。

そこまで言うのなら
断熱材なんかやめてしまえ、と言われそうだが
自分の中では、それも一瞬考えた。
ただ、やはり寒いのは嫌だなぁ、と
煩悩ももたげてきて、断熱材は使用することに。

壁内の湿気によるカビの繁殖を気にして
一時は、リサイクルできる断熱材を利用しても、
防湿シートで家すべてを囲んでもらおうかとも思ったのだが、
それではやはり息ができない家になってしまうことには違いなかった。
壁の中の湿気の対策としては、
すこしでも熱を伝導しないようにとグラスウールを高性能のものにしてもらった。
それで解決したわけではないということは
僕も重々承知している。

すべての問題に答えを出せる工法はない。
あれこれと勉強をした今、
僕はそう思っている。
なので、ある程度納得いく仕様にしてもらったら、
あとは僕らの暮らしぶりが
家を快適なものにするかどうかの鍵になるのだろうと思う。
現場で打ち合わせ。
設計士さん、工務店さん、水道設備屋さん、電気設備屋さんが揃っての
現場での打ち合わせ。

コンセント、スイッチの位置や水道の位置の確認と
柱の構造金物のチェックが主な打ち合わせ内容。

この日、現場は1階の床の断熱材を敷設し、合板を張りつけつ作業をしていた。
断熱材は、仕様書で床下断熱材フクフォーム42とあったが、
敷設されていたのは46ミリのもの。

さて、コンセントとスイッチの位置だが、
実際に移動しながら、どこの電灯をつけるのかを確認しながらの作業となり
ずいぶんと時間がかかった。
現場では何点か悩む箇所もあり、帰宅後も妻と再びシュミレーションを何度か行ってみた。
その結果、数か所、変更したい箇所があり
これは後日、設計士さんや工務店さんに伝えないといけない。

さてさて、個人的に興味深かったのは
金物検査。
設計図書にしたがっての検査なので、
どの柱にどの金物が入っているかを見るだけだったのだが
この金物と家の構造や柱の継ぎ手がなんとも奥深い。

神戸の震災以来、構造用金物をつけなさい、と国から指導されてきたわけだが
当初は、柱に何本も貫通させるような形での金物ばかりだったらしい。
設計士さんは
「柱にあんなに穴を開けたら気持ち悪いですもの」
と、当時はあまり使いたくなかったという。
最近は、柱をあまり傷めない構造金物が出てきたので
設計士さんも工務店さんも
「これなら納得できます」
と言っていた。
ただなかにはまだ柱に大きな穴を開けまくる金物もあるらしい。

先日読んだ『「釘」が危ない』という著書では
柱の継ぎ手の工夫のみでは、まだまだ地震に耐えられる工法はない、として
金物や釘の重要性は認めていたものの
それ自体に頼る工法は間違っていると指摘していた。

柱の継ぎ手は、これまでの大工の創意工夫でいろいろなものが開発されてきたが
それらは、本来の木材の強さからいえば、
どんな継手にしても半分も強度がでないという。
プレカットでの腰掛け鎌継ぎでも、木材の3割程度の強度らしい。

昔からのほぞ差しに代わって
それを補強するのが、金物ということになるのだが
ただその考え方にしても、ただ単に金物と釘で補強されれば、
それだけで十分家が支えられるかと言えば
『「釘」が危ない』の著書の中では、疑問を呈している部分もあった。

柱、金物、大工の技術、プレカットの精度、継ぎ手、材木の良し悪し(乾燥度合いも)、設計の妙
それらの全てが一つになって初めて良い家が建つようだ。

建築はなんとも奥深い。
白アリ防除の薬剤散布が行われる。
床下から1mの高さまで、専門業者が柱や土台に入念に
薬剤散布を行った。
シロアリ防除


建築場所が、ハウスの真ん前ということもあり
風の強い日などは、薬剤の飛散によって農作物に影響があるかと心配したのだが
ちょうどのこの時は、ほとんど無風、かつ逆風だったので
心配はいらなかった。
(ポジティブリストの適用以来、こういうことには神経質になっている)

さて、1週間もインドネシアに行っていると
その間に、ずいぶんと工事が進んでいた。
屋根には瓦が葺かれ(洋風瓦)、
筋かいや間柱も入り、
サッシも取り付けられていた。
石膏ボードもはられ、
今日の白アリ防除を待って、外側はすべて覆われたことになる。

大工さん曰く
「せっかく良い乾燥材を使っているのですから、すこしでも早く外を囲ってしまいたかったんです。だから昨日まで大工の数を少し増やして、先に囲ってしまったんですよ」
とのこと。
今日からは、大工さんは二人+お婆ちゃん一人の体制に。
僕が外から見た感じでは、昨日までは大工さんが6人くらいいたように思えた。
なんせ、外を囲ってしまえたので、ひと安心である。

ちなみに今日は啓蟄。
24節季の一つで、虫たちが冬眠から覚める頃といわれている。
1日の平均気温が10度以上にならないと虫たちの活動は活発化されないので
暦が必ずしも正しいわけではないのだが(福井では、だいたい4月上旬ごろ)
啓蟄に白アリ防除が重なるなんて、偶然だろうが、暦通りでおもしろい。

余談なのだが、
ハウスの中は、ずいぶんと暖かくなってきたためか
啓蟄のこのころからやはり害虫が動き出す。
最近出荷を始めようとしている根セロリにアブラムシがついたので、
こちらも農薬散布(サンクリスタル乳剤300倍)。
この農薬は、毒性で虫を殺すのではなく、特殊な油で
特定の虫の呼吸を阻害することで、虫の活動を弱めるもの。
天敵とされる虫たちには効果はほとんどなく、IPMの実践でも用いられるもの。
根セロリの圃場に、麦を少し植えておくのを忘れてしまい、
アブラムシの天敵であるアブラバチの繁殖ができていなかったのが
この時期にアブラムシがでた理由だろうか。

いずれにせよ、暦は啓蟄。
その暦通りの農作業、建築作業となった1日だった。

建前 朝

いよいよ建前の朝。
先週まで、暖かい日が続いていたのだが、
今週に入ってからは、寒さが戻り、
天気予報も雪マークのオンパレード。
前日も雪が舞い、朝は氷点下2度。
道路が凍り、白くなってしまっていた。
大工の親方は、勝山の人で、
今朝この現場に来るのに1時間以上かかったとか。
道路が凍結していて、あちらこちらで車が事故っていた朝、
建前が始まった。

建前 お清め

まずは、お清めの儀式。
工務店の専務さんと僕とで、通し柱と角をお酒と塩で清めていった。
それが終わらないうちから、大工さんが間柱をつぎつぎとはめ込んでいき、
いよいよ工事開始、となった。

快晴

雪の予報だったのだが、この快晴。
日ごろの行いはそれほど良くないのだが、
とにかく晴れてくれてよかった。

柱の垂直を確認

柱の垂直を確認中。
要所要所で確認をして、その都度バールなどを利用して
てこの原理を応用し、柱を垂直に立て、固定していた。

建前 雪

このまま晴れか?と思ったのも朝の10時くらいまで。
11時頃には、吹雪の中の工事となってしまった・・・。
箒などで雪を払いながらの工事。
特に高所作業の危険度は、雪のためにかなり高くなり、
職人さんも随分と慎重に動いていた。

以前、工務店さんから
「一度だけ建前を途中で中止したことがあります。それは雪の日でした」
と聞かされていたので、
すわ、今日がその日になるのでは!?とかなり不安もあった。
とにかく、事故がないことだけを祈った。

建前 終了

夕方5時。
下屋の屋根板が入り、一応、予定していた工程を終えたので
工事は終了した。
(上棟式は省略)

立ち上がってみると、やはり大きく感じるもので、
見に来てくれた近所や親せきからも
この家に何人住む気なんだ?
と、半分からかわれていたのだが、
実際、自分でも、思っていたよりもずいぶん大きいなぁ、と感じるのであった。

最後に、親方を始め、雪の中頑張ってくださった職人さん一人一人に
ご祝儀とビール6缶パック、それとうちの野菜を詰めた袋を渡し
本日の建前は無事終了となった。

雪の中奮闘くださった工事関係者様、本当にありがとうございました。
お祝いに駆けつけてくださった皆様、本当にありがとうございました。
足場

12日、足場が組まれる。
L型擁壁の外側に足場があるので、これが実際の家の大きさではないのだが
こうして、足場が組まれると、なんだかやたらと、大きな家になりそうで
なんとなく、身分不相応な気がして不安になる。

工務店さんや設計師さん曰く、
「基礎だけをみていると、え?こんなに小さい家?と思われる方が多く、
建前が終わって、全体像が見えると、えええ!こんなに大きな家!と思われる方が多く、
さらに、家の中を部屋で区切ってみると、まぁ、こんなもんかなぁって思われる方が多いです」
とのこと。

土台工事

翌日の13日。
大工さんたちと初顔合わせ。
大工の棟梁は、感じのよさそうな人で、
「私も田圃を1.3町ほど作っている兼業農家なんですよ」
と言われると、なんだかそれだけで安心してしまうので、不思議なものだ。

土台の木を順番にアンカーボルトにとめていくのだが、
基礎と土台の間に、黒い資材を挟み込みながら、土台となる材木をとめていく。
これは、かつてはネコ土台と呼ばれていたものと同じ役割をしており
基礎と土台の間に隙間を作って、土台の材木や床下の乾燥を目的としている。
手抜き工事だと、これが省かれることもあるらしい。

アンカーボルトと土台は、アンカーボルトの上部のねじが三山残して
止められていなければならないのだが、
一部、立ち上がり基礎の養生のために被せたブルーシートのせいで
アンカーボルトが計算よりも沈んでしまった箇所があった。
こうなると、アンカーボルトの頭が土台から出ないために、
アンカーボルトと土台をつなぎとめるのが困難になってしまう。
そこで、工務店さんが持ってきたのが、これ。

アンカーボルトの留め具

土台に頭が出ないアンカーボルトをつなぎとめる器具。
もともと土台の面から合板を張って床を作る時に使われる留め具。
これを使って、土台と基礎をとめていった。
ただし、この留め具が使われていたのは、
僕が確認したところ、勝手口付近のみだった。
強度的には問題がないという説明だったので、
特に気にはしていない。

土台の材木運搬

土台の材木が運ばれてくる。
休み明けには、土台工事の予定。

ちなみに材木検査の時に、
角から1.5センチに節のあるものは・・・と記述したが
正確には、角にある節(死に節、欠け節)が、1.5センチ以上の材木の場合は、
それは使用しないということ、とのこと。
大工さん等が、木工事の中で1.5センチは材木を欠くこともあるので、
1.5㎝までの幅の節は良いが、
それ以上になると、
工務店さん曰く
「気持ちが悪いので、使いません」
とのこと。

とにもかくにも土台の材木が運ばれてきた。
P2080020.jpg

型枠がとれて、これで基礎工事はおしまい。

建前は、17日に決定。

基礎表面をモルタルで仕上げるかどうかは、
モルタルの内部が、シロアリの蟻道になるケースもあるので
モルタル仕上げは無し、としていたのだが、
ここらの白アリが、ヤマトシロアリであることを考慮して
見栄えを優先し、モルタル仕上げしてもらうことにした。
基礎工事もいよいよ大詰め。
基礎天端の表面を誤差数ミリで均す作業をする。
埋め込んだネジの頭を、レーザーレベル高さを調整し
その頭に合わせて、自然とレベルの出るモルタルを流し込む作業。
この天端に、土台の材木が乗るわけなので、
ここがきれいに均されていないと、躯体に影響が出てしまうので
慎重な作業となる。
基礎天端の均し


前々日にレベル調整して水糸を天端沿いに張り、
それに沿ってネジの頭のレベルを合わせる作業をした。
今日も朝から、一つ一つのネジの頭をレーザーレベルで確認し
作業に取り掛かっていた。

ねじ2

流し込むモルタルは、水のようで、
流し込むだけで、均等な高さになるという。
ネジの頭まで流し込めば作業は終了。


さて、午後からは工務店さんと一緒にプレカット工場へ。
材木一つ一つを一緒に検査して回った。
プレカット工場

チェック項目としては、乾燥度合はどうか、が主で
一つ一つの柱に含水率が出る検査機を当ててチェック。
すべての柱が18%以下の含水率だった。
また柱の角に節があるかどうかもチェック。
角に節があると、節が抜けやすく、柱が欠けてしまうからだそうである。
角から1.5cm以内に節があれば、その木材は使わない、と
工務店さんは言っていた。
和室の柱は、黒色が出ていないかを入念にチェックしていた。
1本だけ色が悪かったので、少し削りをいれてもらって
それでも黒が消えないようならば使わない、と工務店さん。
プレカットの工場の担当者は、
「削ってから使わないって言われても困るんだけどなぁ」
と少々困惑気味ではあった。
土台、大引、火打、通柱、梁、間柱、棟木、小屋柱
などなど、大方の柱をチェック。
普段は見えないはずの柱一つ一つを自らチェックすると
なんだか愛着がわいてくる。
さぁ、いよいよ建方だ。
立ち上がり基礎打設

本日天気晴天なれども波高し。
というわけで、今日は立ち上がり基礎のコンクリート打設が行われた。

一つ気になったことなのだが、
それはアンカーボルト。
立ち上がり基礎の鉄筋にアンカーボルトが固定されないまま
コンクリート打設を迎えたのだが、
工務店さんが言うには、
「固まったころに、アンカーボルトを差し込んでいきます」
とのことだった。

アンカーボルトとは、構造部材(木材や鋼材)もしくは設備機器などを固定するために、
コンクリートに埋め込んで使用するボルトのことを指す。
アンカーボルトは、引張りやせん断に抵抗することによって、
コンクリートに取り付けられた構造部材(木材や鋼材)もしくは設備機器が、
分離・浮遊・移動・転倒することを防ぐ役割をもつ。(by Wikipedia)

さて、
以前、農舎を建てたときは、アンカーボルトは
立ち上がり基礎の鉄筋に結び付けられていた。
が、今回は、コンクリートを流し込んでから
いわゆる「田植え式」で差し込まれていったのである。
工務店さん曰く
「きちんと立ててやれば、斜めになる心配もない」とのことだった。
現場ではそう説明されれば、そういうものか、と思うしかなく
帰宅後、いろいろとネットで検索をしてみた。

アンカーボルト


大半の意見としては、
「田植え式は、手抜き」と批判する声も多い。
が、その一方で、田植え式も埋め込みのタイミングと設置個所、
首だし長さの精度が悪くなければ問題ないという意見もあった。
参考ページ:http://www.ii-ie.com/pastlog/lng0311/03110007.htm

僕はこれを判断できるだけの専門知識はない。
となれば、工務店さんを信頼するかしないか、という問題なのである。
信頼しなければ、家なんて建てられない。
とりあえず、一方的に田植え式が悪い、とは言い切れない箇所が
認められる以上、この場合、僕は工務店さんを信頼しよう。
P1270035.jpg

工事再開。
基礎ベースを年末に打ってから、1か月以上が経ってしまったのだが
遅ればせながら、立ちがあり基礎のコンクリを近日中に打つ。

新年に入ってから、基礎ベースと立ち上がりのコンクリが
よくくっつくようにと、基礎ベースの表面をデッキブラシであらしておいてあったので
今日は、そこに残っている細かなゴミをコンクリの表面を高圧洗浄機で
洗い流す作業をしていた。
一月以上、放っておいたので、
立ち上がり基礎の鉄筋は少々さびていたのだが、
浮いている錆びでない限り、錆び自体は特にコンクリの付着を悪くするものではない
というのを、工務店さんから説明を受けていたので
これは特に問題視はしていない。
一部で、それはまずい、という意見もあったのだが
いろいろと調べたところ、国土交通省が出している建築指導要領のようなものにも
そう明記されていたので、とりあえず自分では納得している。

とにもかくにも工事再開。
さぁ、良い家を建てよう。
実は今、新築工事は止まっている。
ある問題が発生したためだ。
基礎ベースのミスのような小さな問題じゃない。
とてつもなく大きな問題である。

その問題の行方を左右するある検査報告書が昨日、
工務店さんに届いた。
さっそく本日、設計士さん工務店さんとの打ち合わせがあり、
その報告書を工務店さんから頂く。
報告書を渡される手に、いやな汗がにじんだのを今も覚えている。

さて、その問題とは、
六価クロム。
聞きなれない方もいるかもしれない。
実際に、僕も今回の問題で初めて知った物質である。
クロムという物質は、三価クロムという形で通常存在しており
人体を形成する重要な物質なのだが、
その三価クロムが高熱にさらされると六価の形になり
アスベストと並び称される発がん性物質と変わるのである。
皮膚に触れれば、六価から三価に戻る過程で酸化反応を起こし
皮膚炎や腫瘍の原因にもなるのである。
当然、体内に蓄積されれば、発がんの危険性が高まる。
さて、その恐ろしい六価クロムであるが、
どうして家づくりの過程で問題として浮上してきたのであろうか。
それは地盤を固めるために行った「表層改良」の現場で
大量に発生したのではないか、という疑いが出てきたからである。

今年に入って、基礎ベースのミスが見つかり
それを「はつる」と工務店側がいうので、
基礎の耐久性にどのくらい影響があるのかを
第三者に聞きたくて、山形にいる友人Hさん(専門家)に電話をしたのが事の始めだった。
Hさんはとても親切な人で、なおかつ、自分の価値観で人の話を裁断せず、
中立かつ、的確なアドバイスをくれる稀有な人である(僕とまるで逆の人だ)。

さてその電話で、Hさんは基礎ベースをはつることはあると
別の専門家にも意見を聞いた後に、わかりやすく説明してくれた。
のだが、その時、彼の口から
「地盤改良として表層改良をしたのなら、六価クロムは調べた? 」
と聞かれた。
は?ロクカクロム?
なんのことかさっぱり要領を得ない僕に、
Hさんはわかりやすく六価クロムについて教えてくれた。
土壌に大量の固化材(セメント)を混ぜ込んで、地盤を固める表層改良では
その投入時に土と固化材が水和反応することにより
セメントから溶出した六価クロムが
同時に生成される水和物で十分固定できなかった場合に
六価クロムが発生するとのことである。
国土交通省では、環境省に基づく六価クロムの溶出濃度として0.05mg/lを基準に、
セメントもしくはセメント系改良材を使った地盤改良を行う際に
六価クロム溶出試験を行うことに決め、その実施要領を
平成12年に各自治体や関係業界に通達している。
その溶出試験はしたか?とHさんは聞いてきたのである。
通常は、表層改良をする前に、土壌サンプルを採り
実際に固化材と混ぜ、その土壌から六価クロムが溶出するかを試験し
その濃度に合わせて、六価クロムが発生しない固化材をしようしたり
地盤改良法を固化材を使用しない工法に変えたりしているようなのである。
しかし、僕の知る限り、11月に行った表層改良では
その事前や事後にそういった検査をしたという話は聞いていない。

早速次の日、工務店さんに連絡を取る。
六価クロムの溶出試験についての確認であったが
工務店さんも六価クロムについてはほとんど知識がなかった。
その翌日に急遽、現場で設計士さんと工務店さんと僕とで話し合いを持ち
地下水汚染や土壌汚染の危険性が高い六価クロムについて
徹底的に調査することになった。
そして、その調査が終わるまでは、工事はすべて止めることになった。

新築を建てている場所は、元は畑で、周りには田圃やハウスがある。
そのような環境の中で、大量に発がん性物質が溶出するかもしれない工法で
地盤を固めていたのである。
さらに問題を深刻にさせていたのが、地下水だった。
新築の建設場所から数メートルの位置に、
うちのハウスの1/3の広さを灌水する井戸があり
もしその井戸が六価クロムで汚染されていれば、
濃度が強ければ、作物は潅水を受ける度に皮膚炎のように
葉や茎が焼けることになり、
濃度が低くても、今度はその作物を食べる人に
発がんの危険性を高めてしまうのである。
事は重大だった。

さて検査をするといっても、どういう検査をすればいいのか皆目分からなかった。
設計士さんは
「田谷さんが納得するまで検査しましょう」と言ってくれたのだが
どういう検査をすればいいのか分からない。
工務店さんは、土壌調査を専門にしている会社に問い合わせ
表層改良をしてからすでに2か月が経っていることもあり
もし六価クロムが溶出しているのであれば、
近くの農地もすでに汚染されているだろうから
そこを採取して検査した方が良いと言ってきたのである。
しかし、それに対してHさんの答えは否だった。

六価クロムは、あるかないかと言われれば
セメントを土に混ぜる行為の中で必ず発生するもので
その土壌中にはからなずあるのである。
問題はそれが固定化されて溶出されないかどうかなのだ、とHさんは教えてくれた。
つまり、表層改良を行った土壌をサンプルにとり
それを六価クロムの溶出検査に出すべきだ、と教えてくれた。
そこで翌日、工務店さんに溶出検査の実効を依頼し
翌々日には、金沢の業者がサンプルの土を採取し(僕の立会いの下)
富山の公的検査機関に送ることになった。

結果がでるのは1週間から10日ほどと聞かされていた。
その間、工事はストップし
僕のグーグル検索の履歴は
表層改良、六価クロム、溶出検査、基準値超える、訴訟
と、どんどん悪い方向へと検索が続いていった。

僕ら農民は、ここ数年の食の安全に関する事件や
それに付随して変更を迫られた残留農薬制度(ポジティブリスト)などで
かなり神経を尖らせている。
異物混入や農薬を含む化学物質の使い方には細心の注意を払っているし
また周りの目も厳しくなったように感じられるのである。
そんな中でおきた六価クロム汚染問題。
僕にとっては死活問題だった。
工務店さんや設計士さんに対する不信感も募っていった。
結果が出るまでの11日間に
僕は、ハリウッド張りの映画仕立てで
二度ほど六価クロムの環境汚染の夢を見た(銃撃戦あり)。

そして本日。
検査結果を受け取った。
数値は、

0.02mg/l未満(環境省の基準0.05mg/l)。

設計士さん、工務店さん、そして僕。
その場が一気に和んだ。
よかった。
本当によかった。

今回のことで、僕はいろんなことを
設計士さんや工務店さんに一任しすぎたと反省した。
僕の家なのである。
前回の相談電話の時、ただただうろたえる僕にHさんがこう言ってくれた。
「今はつらいだろうけど、良い家を建てるには、今が頑張りどころだよ。ここでお父ちゃんが頑張らないと」。
そうだ、僕はもっとコミットメントしないといけないんだ。
建築の知識はない。
だが、それをすべて預けてしまってはいけない。
家は建築だけの問題ではないのだ。
今回のように、井戸水による潅水装置や農を取り巻く環境汚染問題などは
工務店さんや設計士さんとの間での温度差もある。
僕がもっと勉強して、
自分の家を建てることに、コミットメントしないといけなのである。

その後、設計士さんと工務店さんと今後の打ち合わせをした。
今回の騒動は、それぞれの関係を少しばかり変えるきっかけになった。
今まで任せっきりにしていたことにも
僕はコミットメントすることにした。
だから材木の検査に僕も同行することになった。
そして今回の騒動があってから、
設計士さんが僕のブログを読んでくださっているようで
以前書いた、雨の中での基礎ベース打ちについて
特に降水量1.5㎜で打ったベースの個所については
サンプルを取って、強度テストをしようと提案してくれた。
工務店さんは、シロアリの防除に使われる薬剤や塗装剤、
果てには柱の集成材に使われる糊の成分まで
すべて調べて事前に報告してくれることになった。

雨降って地固まる。
今回の六価クロム騒動は、そうなってくれればと思う。

ちなみに、地盤改良における六価クロムの溶出検査は
公共事業では必須となっているのだが
民間に対しては、「通達」のみとなっている。
検査を行う機関では、民間からの検査要請は
全体の1/10にしかならないという。
強力な環境汚染物質なのであるが、国の法整備もほとんどなく
環境基準が定められているものの
基準値をオーバーした時の罰則や対処については明記がない。
国土交通省のサイトでは
民間で六価クロムがオーバーした時は
それの数値を覚えておき、他に転売するときやその土を再利用する場合
その数値の公開しないさい、とだけ指導されているにすぎなかった。
つまりは、六価クロムがオーバーしていても
そのこと自体に対しては法律上なんの責任もないのである。
(環境汚染につながる場合は法律上問題になる)。
関係業界と国土交通省との間での癒着による法整備の甘さなのだろうか
と、勘ぐってしまうのは僕だけだろうか。
あと意外だったのは、
福井県では、安売りで有名なあのハウスメーカー(レ○ハウス)だけは
必ず地盤改良において六価クロムの溶出検査を行っているらしい。
さては過去に六価クロムで問題があったな、
と、ついつい勘ぐってしまうのは僕だけだろうか。
何れにせよ、六価クロムの検査は必ず行うべき検査であることには間違いない。
今後、見直しされる時がくるだろう。
新年が明けて、家づくりも再開。
再開して早々なのだが、年末にあわてて打った基礎のベース部分に
誤りが見つかった。

誤りとは、道路から入口につながるアプローチ部分。
道路から玄関まで数段の階段でつなげる予定でおり、
その部分は基礎を打たないはずだったのだが
工務店が間違えて、その部分まで基礎を打ってしまったのである。

P1060022.jpg

矢印の部分は、本来ならば基礎を打たないで、
最後に階段を付ける予定でいた。
予定では、道路からの1段目は10㎝。
だのに、基礎ベースの高さですべて打ってしまったので、
道路からの立ち上がりで27㎝。
一段目の階段としては、
かなり「よっこらしょ」と上らないといけないものになってしまった。

P1060023.jpg

工務店に若造が作業をしていたので確認したところ、
基礎ベースの型枠に間違いがあったことを認めた。
25日に基礎ベースのコンクリートを打ったのだが、
前日の24日には、設計士さんによる基礎の現場確認も行っていたはずなのに
ミスには気付かなかったのである。
しかも、24日は珍しく晴れの日で、わざわざ1日費やして
現場確認を行い、25日の雨の日に、泣く泣くコンクリートを打ったのに・・・。

現場で作業中のおっさんに尋ねると
「あああ、その部分ははつるさけ、大丈夫」と答えていた。
はつる?
一度打った基礎をはつって、強度的に問題はないのだろうか???

さっそく設計士に電話を入れると
設計士もミスは知らず、「確認してみます」とだけ答えて切れた。
はてさて、どうなる事やら。

前回の基礎ベースのコンクリート打設では
工務店の担当者から
「雨の中の打設は確かに少しは問題ありますが、今回は雨でコンクリが流れることも計算に入っていて、1㎝ほど多めにコンクリを打っているので、大丈夫です」
と答えが返ってきた。
コンクリを1㎝多めに打てば、雨でも大丈夫ってことなのか?
なんだかそういう問題じゃないような気もするのだが・・・。

山形の友人に詳しい人がいるので
電話で相談したところ
「はつることはある」
との回答だった。
ただ、コンクリ1㎝多めで雨の日は大丈夫は
何の根拠があるのかわからない、との回答だった。

とにかく、今は、工務店と設計士から正式な回答を待っている。
PC250073.jpg

基礎のコンクリート打設始まる。
今日の作業はベースのコンクリート打設。
今年の作業はここまでらしく、立ち上がりの打設は新年に入ってからとのこと。

さて、心配なのは天気。
天気予報では、朝から降水確率90%。
現場監督とも話したのだが、年末のこの時期、生コンを打ちたい業者が多く
日をずらせないとのことで、
「雨でも強行して打ちます」と現場監督は明言していた。
まぁ、日をずらしても週間天気予報では、この時期の北陸の天気らしく
雪マークと雨マークが仲良く並んでいるだけなのだが。

さて、いろいろと調べてみると
ほとんどが雨でのコンクリ施工はよくないと書かれていた。
が、しかし、小雨ならば決行することもあるらしい。
ある専門家の意見では0.5mmの雨が基準だとか。
ちなみに、小雨というと気象学では、1時間の降水量が1mmに達しない雨のこと。

この日の気象情報を福井気象台観測のデータに合わせてみると
打設開始の8時台は、0.1mmにもならない霧雨状態。
9時台は一時青空もみえたが
10時台に入ると再び細雨。しかし統計的には0.0mmの雨。

PC250084.jpg

これで最後の生コン車だ、という11時20分ごろに1.5mmの雨が約10分程度続いた。
その後、打設終了まで0.5mmの雨が続いていた。
上の写真はその頃のもの。
専門家ではないので、この雨がどのくらい影響するのか皆目わからないのだが
なんとなく心配の残るコンクリート打設作業となった。

PC250071.jpg
強度の検査も行ってはいたが
このコンクリ検査をしていたのは、8時台で、
降雨ではない状況のものであったことを考えると、
11時20分の一番強く降っていた頃のコンクリート強度がどれくらいのものかは
素人目に見ても、このテストでは判定はできないだろう。

一度始めてしまったコンクリート打設を途中でやめることは難しいだろうし
その方が、強度的に問題が出そうなのもわかるのだが
ピーク時の雨脚が強かっただけに、
すこし不安が残る作業だった。
とりあえず設計士もしくは施工業者から
納得のいく回答をもらうつもりでいる。




PC200008.jpg

配筋作業とは、基礎の図面に沿って、鉄筋が設置する作業。
この作業が金曜日、土曜日、そして月曜日(ほとんど作業なし)に行われた。

ネットで調べたのだが
鉄筋を設置する作業をチェックする項目としては、


1. 鉄筋と鉄筋の間隔が図面と同じか?
2. 鉄筋と鉄筋の重なりの長さは、鉄筋の太さの約40倍以上か?
(例:鉄筋口径10ミリの場合は40センチ)
3. 底部と鉄筋との間隔が、底の部分から 6cm以上 か?
4. 上記「3」の腐食防止用のアキをとるためにスぺーサーが適切にセットしてあるか?
5. 鉄筋はハリ金(結束線)でゆるまないように結束してあるか?

参考サイト
http://iegoki.web.fc2.com/haikin.htm

上記の項目を自分なりにチェック。
まぁ、わからないところもあったのだが、
素人目に条件はクリアーしているように思える。

24日に建築家の検査があり
クリスマスに基礎のコンクリートをうつ予定。
天気予報が気になる毎日。
墨出し

捨てコンに基礎の墨出し作業が行われる。
図面を確認しながらの作業。
午前中で終わる予定をしていたようだったが
結局午後までかかっていた。

次回は基礎の配筋作業に入る。
PC150008.jpg

基礎の墨出し用の捨てコン打ち。
捨てコンを打たない現場もあるのだとか。
精度を高めるためには、捨てコンをして墨出しをしないといけない。

名称未設定-1

その捨てコン打ちの中に、地鎮祭で清めてもらった箱を埋め込んだ。
基礎の下に埋め込むための箱(名前は忘れました・・・)なのだが
現場の人は、
「大事なものを足蹴にするようで、あんまり好かんのやけど」
と苦笑しながら、作業していた。

コンクリートが乾けば、基礎の墨出し。
いよいよ基礎工事が始まる。
PC110037.jpg

表層改良をしたところを掘って、給排水管を敷設する工事に入った。
表層改良をしたところは、数日経てばカチカチになってしまい、
給水管や排水管を敷設しようと思うと、
カッターなどで、はつらないといけなくなってしまうので
固まる前に、敷設工事をしてしまわないといけない。

敷設中に何点か現場で変更があり
設計士さんや工務店の担当さんと協議。
雨じまいの点で、排水の計画の変更があった。
しっかりと時間をかけて計画を立てたつもりだったが、
いざ工事を始めると、現場での変更がどうしても多くなるのである。

給排水管敷設の工事は今日でおしまい。
来週からはいよいよ基礎の工事が始まる。
表層改良

表層改良、行われる。
地盤調査の結果、柱状改良ではなく、表層改良と決まっていた。

土を掘って、セメントをどんどこと入れて土と混ぜ合わせていく作業。
砂と違って、土なので、セメントと混じりにくく、どんどんと浮いてきたものを取り除く。
それらは産廃となる。
「いい土だったんですね」と工務店の担当さん。
あまり良くない土だと、セメントとそれなりに混ざりあうが
有機物をふんだんに含んだ、いわゆる肥えた土は、どんどん浮き上がってきて
産廃量が増えてしまうんだとか。
計算よりも産廃量が多くなったようで、工務店の担当さんは頭を抱えていた。

数日すると、カチカチに固まってしまうとか。
重機が入っても、跡がつかないくらいに固まるらしい。

表層改良のみだったので、柱状改良に比べて低予算ですんだのだけは
幸いだった。
パソコンの調子がおかしいおかしいと思っていたら、
ついに・・・反応しなくなってしまった。
今週は、復帰のためのリカバリィに手間をとられてしまって
ほとんど日記更新できず。

さて、そんな中でも家づくりは進む。
月曜日以来、雨続きで工事は全くできなかったのだが
今日、L型擁壁を埋め込むための基礎工事の続きがあった。PB210009.jpg

小雨が降っていたのだが、その後本降りに。
そうしたら、基礎が
PB210014.jpg
水没してしまった・・・。
大丈夫なんだろうか???

来週、L型擁壁を入れていく工事をする予定。
PB170026.jpg

先週、地鎮祭を行うだけで、その後動きがなかったのだが、
今週は、月曜日から工事が開始された。

宅地のまわりに土留めのL型の壁を入れるために
重機で掘削し、そこへ砂利を入れて固める工事。
ここにコンクリートを入れて、L型の壁を置く基礎とするとのこと。
今日は掘削をして、砂利を敷いて工事はおわった。

すぐそばに園芸用ハウスが立っていることにあって
このあたりを掘るといろんなものが出てくる。
その一つが、これ。

PB170031.jpg

用水を引きこむパイプである。
掘るまでわからなかったのだが、
この位置では、思いっきりL型壁にぶつかってしまうのである。
このパイプをL型壁の下にもぐらせるか
それともL型壁に沿って移設するかは、
工務店さんに任せることにした。

明日、雨が降らなければ、L型壁の基礎を打つらしい。
そして週間天気予報は、日曜日まで雨という予報になっていた・・・。
PB110011.jpg

地鎮祭を行う。
これからいよいよ工事が始まるのだが、
その前に、その土地を清め、工事がつつがなく行われ
家が末永く無事にいられることを祈って行うのがこの行事。

地鎮祭自体は、工務店さんの方で準備進行していただいたので、
特に施主としては、式の中で神主さん(地鎮祭は神式)に言われるままに動くだけでよかった。

神主さんは工務店さんの紹介で、木田神社の神主さん。
手水の儀から始まり、
四方清めの儀や修祓(神主さんによるお祓い)があり、
その後、神主さんによるもろもろがあり
(降神(こうしん)
献饌(けんせん)
大祓詞奉唱(おおはらいしほうしょう)
祝詞奏上(のりとそうじょう)
清祓(きよはらい)
地鎮の儀(じちんのぎ)
などなど、と思われる)、

苅初の儀(かりそめのぎ)を僕、
穿初の儀(うがちぞめのぎ)を設計士さん、
そして地曳の儀(じびきのぎ)を工務店の社長さんが行った。

そして、玉串奉奠(たまぐしほうてん)。
僕と妻と僕の父、設計士さん、工務店の社長さんの順で行った。

最後に、
直礼の儀として、お神酒とするめを皆で乾杯して
儀式は無事終了。

インドネシア研修生のH君や
セネガルのI君も出席し、何やら賑やかな儀式となったのだが、
両人が、直礼の儀の後、やたらとするめをおかわりしていたのが、おかしかった。

良い家が建ちますように。
家が末永く無事でありますように。
今日は朝から地盤調査。
家を建てる敷地に地盤改良が必要かどうかを測定する。
軟弱な地盤だと判定されれば、良質地盤までコンクリートの柱を
打ち込む工事が必要になってくる。

最近村で家を建て直した人の話では、
「軟弱地盤だって判定されて、100万くらいかけてコンクリートの柱を打ち込んだよ。まったく予定外の出費や。今までもそこには家が建ってたんだけどねぇ」
と、ぼやいていた。

今回の調査は
超音波による地盤調査。
このあたりで、よくおこなわれているスウェーデン式サウンディング試験ではない。
超音波の測定棒を何箇所かに差し込み、本体に備わっているおもりを地面に落とし
その振動の伝わり具合で地盤の固さを調査するというもの。
調査を担当してくださった人の話では、
もともとトンネル掘削の工事に使われていた方法で
それを住宅用として小さくしたのが、今回の測定器らしい。

PA310008.jpg



また同行していた工務店さんによれば、
地盤改良の業者が自ら測定する場合、どうしても軟弱地盤と判定されやすい、と教えてくれた。
業者としては、工事はできるだけ大掛かりになった方が、得だからであろう。
専門的なデータを見せてもらっても、僕ら素人にはさっぱりわからないので
専門家を信用するしかないのだ。
ブラックボックス化されている場所で、僕らは少しずつ搾取されているってわけか。

今回の調査では、地盤改良を実際に行っている業者ではなく、
調査が専門の業者に、地盤調査を依頼している。
なので、地盤の判定は利益とはニュートラルな立場で行えるので
ある程度は、信頼できるものになるだろう。
その判定をもとに、地盤改良の業者に、地盤の工事を委託するのである。

測定の結果は、すぐには出ないらしいが
調査に来てくださった方の話によると、
「このデータですと、軟弱地盤じゃないのでコンクリートの柱は必要ないと思いますよ。表層改良で済むと思います」
とのこと。
おおお、予定通りコスト削減ができた。
スウェーデン式サウンディング試験に比べたら、調査費用は高くつくらしいが
それでも、調査結果が軟弱地盤じゃないと解れば、
地盤改良の予算がかからない分、トータルでは安くなるのである。

ちなみに、道路向かいの2年前に新築した家は、
地盤改良業者によるスウェーデン式サウンディング試験で
軟弱地盤と判定されて、コンクリートの柱を何本も打ち込んでいた。

調査結果がでれば、表層改良の準備とそれに合わせて土留めのL溝の注文をする。
L溝は、設計士さんの知り合いの工場に直接発注し(ほぼ原価で購入予定)
施主支給としてコスト削減をする予定。
こういった細やかな対応をしてもらえるのが、
建築家による家づくりの利点なのだろう。
今日は朝から別の業者くる。
ハウス専門の業者。
土地の関係上、ハウスの真ん前に家を建てる予定で
家の広さを確保するために、ハウスへの進入路まで削って敷地にした。
その結果、ハウスの入口をふさぐような形で家が建つことになり、
出入りが難しいということで、
ハウス業者に来てもらい、入口の移動をお願いした。

PA290004.jpg


よく周りの人から
「ハウスの真ん前に家を建てるなんて、よくやるね~。仕事と生活の区別がつかなくなるんじゃないの?」
と、言われるのだが、
最近はその心配はしていない。
自分のライフスタイルを鑑みると、
農業の中でも、お金を得るための農業だけが僕の農業ではないというのが
ある程度しっかりしてきているので、
仕事場と生活の場の距離が近くなることは、
僕が考えている農の営みの中では、至極まっとうなことのように、最近は思える。
また、仕事ではなく、農の営みとしての時間の中で
子供や妻と過ごす時間が増えることは
僕の望むところなのである。


さて、夕方からは工務店さんも来て、
現場で縄張りをしていた。
写真の青い線が、実際の家の基礎部分。
31日に地盤調査をするための縄張りだと説明してくれた。
それが終われば、いよいよ宅地造成だ。

PA290010.jpg


田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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