これまでインドネシアの研修の座学は、
昼休みに行っていた。
が、しかし、
今年は研修生が2名来て、4名になり、
その4名のそれぞれの月間レポートを指導していると
今まで通りでは時間が足りなくなってしまった。
そこで、研修生と話し合い、
朝も座学をやろうというはめに・・・。

現在、4名の研修生が居る。
研修3年生は、タタン君。
研修2年生は、クスワント君。
研修1年生は、イラ君とカダルスマン君。

以前も書いたが、月間レポートではそれぞれの帰国後の夢を
明確にし、その夢に向かって課題を設定し、
それを毎月学習してもらう「夢加速式レポート」でやっている。

夢加速式レポート


3年生のタタン君は、多様な果樹栽培を中心とし、
その産物を販売する直売所やレストラン経営に
関心を持っている。

2年生のクスワント君は、林業と果樹と野菜栽培の組み合わせで、
アグロフォレストリー(Wanatani)での営農を目指している。
それに合わせたカフェ経営も少し考えている様子。

と、結構具体的になってきているこの「夢加速式レポート」。
では、4月から本格的に研修入りした1年生はどうか。

イラ君は、僕の主力野菜であるベビーリーフに着目している。
インドネシアでもベビーリーフをやりたいと意気込む。

カダルスマン君は、トウガラシ栽培をしたいと言っていた。
トウガラシは、インドネシアの食卓では無くてはならないモノで、
その消費量が多いことが魅力だと話してくれた。

2,3年生と1年生との間での意識の違いは、すごくはっきりしている。
クスワント君もタタン君も来た当初は、
栽培品目にこだわっていた。
でも、地元の資源を考察する授業や社会的起業の授業などを通して、
また月間レポートでディスカッションしている内に、
資源をどう活かすか、と、
その資源を含めた地元をお客さんにどうプレゼンテーションするか、
という視点で考えるようになってきている。

協力隊の時や留学の時からいつも感じていたことは、
どうしても農家は、「栽培」からスタートしてしまうのだ。
技術的なことも含めて、栽培学的に考えてしまう癖がある。
売ることや食べることからスタートがなかなかきれない。

イラ君のベビーリーフもカダルスマン君のトウガラシも、
今はそれで良いが、
地元の資源にもっと目を向け、
その活用が、ある幸せを提供する種として、
その活用が、ある問題を解決する種として、
それがビジネスとしてやっていける中で、
それぞれの「栽培」であってほしいと僕は思う。

まぁ、それは僕自身にも問われていることだが。


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露地の畑の作業が遅れている。
僕がナマケモノだというのは、
すでに当初から計画に織り込み済みなので、
原因はそれではない。

露地の畑の主力は、減反の田んぼ。
その減反の田んぼは、僕の田んぼじゃない。
全部、よその田んぼばかり。
減反しても転作する手間があまりない人から
畑作に向いている田んぼを借りて、
ここ3年ばかりは、露地野菜を充実させてきた。

昨年まで、集落の3軒の家から
露地用の畑として田んぼを借りていたのだが、
貸し手の方々の意向で、その内2軒分を返還した。
それが想定外だった。

理由は2軒とも違うが、
その内、大きな田んぼを快く貸してくれていた人からは、
「ばあさんが『徹ちゃんは作り方が汚い』っていうんや」と
言われて、この4月になって
急に貸してくれなくなった。

僕の露地の畑は、確かに草が多い。
除草はするが、麦やソルゴーなどを生やして、
虫が住みつきやすい環境を作っているからでもある。
それを作り方が汚い、と言うのであれば、しょうがない。
バンカープランツなどとカッコいいことは言っているが、
どうしても草だらけになることは否めない。
麦やソルゴーの間から草は生えるし、
その頼みの麦も8月になれば枯れてしまう。
見た目はやはり草むらだろう。

田んぼの除草で苦労の経験がある年寄りには、
とても耐えられんのだろう。
今は、田んぼの除草剤もずいぶん良くなって、
露地で出た草もあまり気にならないのだが、
そんなことを言っても、田んぼに
僕らでは理解できない価値を求めてきた
年寄りには通用しない。

こうして計画していた田んぼが急に使えなくなり、
自分の田んぼを急きょ畑にしようとしているのだが、
耕起が遅れた分、畑の準備も遅れてしまっている。
それぞれの価値に敏感でありたいと思いながらも、
古臭いと思ってしまう昔の田んぼの価値が、
今もまだムラの中では息づいていることに
半ば目を背けて、
営農してきた僕自身がナマケモノだったのだ。
それを織り込み済みじゃなかったことが、原因か。

生物多様性などと言葉は良いが、
結局現場では、そんなきれいごとなんて共有されない。
雑多な農業への情念の間で、
とにかく僕は、今年予定していた畑を失い、
そしてその代わりを準備するのに大慌てしているのである。



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夏野菜の準備も着々と進んでいる。
今日は、ズッキーニとレタスを定植する。

定植の仕方は、上記の写真の通り。
ズッキーニとレタスを交互に定植。

まぁ、この辺ではあまり見かけないやり方。

まだ記録していないが、
先日の勉強会でコンパニオンプランツの話題になった。
すっごくざっくり言うと、
混稙したり、近くに植えることで
お互いを助け合うという植物のこと。

その助け合いに、機能的な差があり、
効果がはっきりしないモノも多い。

このコンパニオンプランツは、これまでいろいろと試したが、
あまり芳しい結果を得られなかった。
ただ、この取り組みで分かったことは、
土地の利用効率や作業効率をあげつつ、
混稙することで特定の害虫だけが
繁栄しないことも分かった。

レタスとズッキーニはその例の一つ。
レタスに着く虫と菌が、ズッキーニとはやや違う。
さらに、ズッキーニは、その植物体がずいぶんと大きくなるので
畝間が近いと作業効率が悪くなる。
レタスは生長が早いので、
レタスの収穫後にズッキーニが収穫最盛期を迎えるので、
広い畝間で作業が出来るのである。

病害虫を抑えつつ、
作業効率も上げる。
そんな理想的な組み合わせはあまりないけど、
最近ようやくつかみかけたように思う。





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根セロリの収穫が再び始まる。
なかなか売れない野菜の一つだけど、
香りと食感がとても好きで、作り続けている。
今回は露地モノ。

3月のハウスモノと違って、
とにかく、スジが多い。
かなり厚めに切らないと、口にスジが残ることも。

でもでも、香りはハウスモノよりも強く、
風味も良い。
ピューレにするのなら、そのスジも気にならないし、
香りも良いので、向いていると思う。

今回は、妻が1年に1回と宣言して
豚肉を巻いてカツにしてくれた。

P1030101.jpg

一口食べると、トロリとした根セロリの味。
レモンなどの柑橘との相性は抜群!

P1030114.jpg

播種してから収穫までの期間が長く、
しかも、一般うけしないこの野菜。
でも、この美味しさがたまらないので、
たぶんこれからも作り続けるんだろうと思う。





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今年はやたらと肩書が立派な人が来園する年だ。

今回は、
「アメリカ国務省」だった。

国務省としての正式な訪問ではなく、
あくまでも個人的な訪問だけど。
47都道府県の農家をインタビューして歩いているとのこと。

そのブログへのリンクはこちら

とても日本語が堪能で、
この後、大使館勤務とのこと。
日本研究でもされている方かと思いきや、
これまで中東やインドに派遣されていたとのこと。
多言語が堪能だっていうのは羨ましい。。。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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です。
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