俳句が面白い。
趣味という趣味が無かったが、
今はこれが趣味だと
大きな声でいえる。

ご縁があって
福井県の俳人協会の会長さんの
句会に参加するようになり、
その方の勧めで
俳句結社の雪解に入った。
2回目の雪解の雑誌への投句で
良くわからないのだが
3句掲載という入選を果たしたらしい。
句会の重鎮の方々から
電話がかかり、
どうもそれはそれで快挙だったらしい。
今月はNHK俳句でも佳作二つだったし、
ネット俳句でも佳作だったし。
調子いいな、たぶん。

生まれてこの方
なにか秀でていた記憶がない自分としては
こういう状況がとてもこそばゆい。
小学校の時
読書感想文や詩作の宿題は
いつも苦痛でしかなかったが、
人間、わからんもんだね。
しばらくは575の世界に
僕の見える世界を閉じ込める作業に
励もうかな、とずいぶんその気になっている。


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そういえば、
10期生の研修生が
もうここにいる。
2008年から始めたこの事業も
これでようやく10期生が来たというわけだ。
10期生というのは何とも感慨深いが
またそれは別にエントリーに残そうか。

さてそのダニ。
先日1回目の月間レポートを提出してきた。
記念すべき1回目。
その内容は、
さんざんなものだった。
というか初めなので、いつもそう。
ただいつも以上にひどかったかな。

月間レポートでは
毎月の自己学習の目標と
その学習で得た知識を
自分の将来の営農の夢に近づけて
発表してもらっているのだけど
ダニは来たばっかりなので
そもそも夢もかけらもない。
本当はそれではだめなんだけどね。
それを少しでも回避するために
研修に応募するときに
プロポーサルを提出してもらっているんだけど
ま、インドネシアのプロポーサルなんて
情熱で感動しそうなくらいの感情は
これっぽっちもないので
ブループリントのように
判で押したようなプロポーザルが
毎回提出されるのが現状。
もしかしたらだけど、
タンジュンサリ農業高校でプロポーザルの
指導をしていてそれがいつも一緒って
ことなのかもしれないけど、
日本に居ては良くわからん。
ま、協力隊ですーちゃんが
向こうに行ったらそのプロセスも
教えてもらおうっと。

さて、
出稼ぎ+αのつもりでやってくる彼らの
将来の夢は、始めはとてもチープ。
ダニも何か野菜を作りたいってくらいしかない。
ま、それはそれでいいんだ。
だから研修をする意味があるんだから。
そんな夢しかないから
レポートもお粗末。
トウガラシの形態学的情報を
Web上からコピペして
それを張り付けて提出するってありさま。
もしこれを読んでいる学生諸君がいたら
忠告するけど
先生って結構コピペわかるよってこと。
フォントや行間をいつもの書式に合わせても
文体が違うからすぐわかるんだよ。
ただダニの場合は
フォントも行間もコピペ原本のままだったので
本当にお粗末なレポートだった。
それを延々と読むもんだから
途中でプレゼンを中止させた。
形態学が悪いわけじゃないけど
それを知って、
自分の営農にどう近づけて話をするかが大事。
種の数や葉の形態なんて
知っていようが知らないでいようが
野菜の値段はかわらんでしょ。

ダニ君、
僕らはなんか野菜を作りたいと言うだけの
夢に付き合う時間はないんだよ。
ここにいる連中の最低条件は、
地域リーダーとして
自分のビジネスがその社会の解決策に
つながるような活動をすることなんだ。

さ、これから3年
ビシバシ鍛えるから覚悟しろよ!



久しぶりの更新。
俳句にのめりすぎて、ブログに行きつかない。
こうしている今も、頭の半分以上を
明日締め切りのNHK俳句の兼題「蜥蜴」「蛍」の
句を練っていたりもする。
というのは置いておいて、
ブログの本題に入ろう。

先週の金曜日の夜は
とてもエキサイティングだった。
アンビシ勉強会があったからなのだが、
発表がとても良かった。
林君の発表で
環境制御によるトマト栽培の解説で
光合成効率をあげて増収するというもの。
本のデータを細部にわたって検討しており、
さらに福井や身近な環境のデータを補足してくれたので
本を読んでいない人にも十分考察に
ついていけるだけのプレゼンだった。
これまで聞いてきた中でも
トップ3に入るくらい、良い発表だったと思う。
さすがは林君だね。
他のメンバーもこのくらい自分に本を引き付けて
発表してくれると楽しいな。
というかまずは自分がそれをしないとな。

さて、環境制御とはどんな技術か。
一言でいえばオランダ型施設園芸。
徹底した環境をコントロールすることで
夢のような収量を上げることができるってやつ。
植物のもつポテンシャルを最大に引き出す技術で、
この場合は特に光合成に着目し
そこを画期的に引き延ばしている。
トマトの収量の比較では、
日本のトマト栽培で約20~30トン/10a/年ほどで、
福井の産地である東安居では、
9~10トン/10a/年。
同地区でたくさん取る人で15トンほど。
北陸は日照量が少ないし、冬季の栽培が難しいので
通年でとれない分収量は減るね。
それがオランダだと
70トン/10a/年だというから驚きだ。
もはや同じ植物の「トマト」じゃないんじゃないかって
思ってしまうほどの収量の差がある。
理論上はトマトのMAXの収量は
120トンまで行けるらしい。
オランダではすでに100トン取っているケースもあるのだとか。
植物の持つ最大の能力を見事に引き出していると言えよう。

では、その秘密の中身は何か?
それは光合成効率を最大まで引き上げるということ。
まず大事なのは二酸化炭素の施用だ。
CO2は光合成には欠かせない。
その濃度を上げれ、当然光合成効率は向上する。
しかしCO2は、光合成をおこなえば減り続けていく。
とくに温度管理をしている施設内は
外気と隔離されている場合には、
光合成が開始されることで、
施設内のこの濃度が著しく低下してしまう。
なのでCO2を常に施設内に施用することが大切になる。
ま、このエネルギーをどう確保するのか
その辺りが省エネを目指すべき社会には
大きな課題だろうけどね。

次に湿度。
温度よりも湿度が重要。
なぜか?
それは植物の気孔の開閉に大きくかかわるからである。
CO2は気孔より取り込まれる。
なので湿度が高すぎると気孔が閉まってしまうのだが
その場合、光合成は効率よく行われない。
ちょっと専門的だが
3~6g/㎥程度の飽差が最適とのこと。
その湿度を保つことで最適な光合成環境が整うらしい。

その次に温度と潅水と施肥。
我々農業者が一所懸命やっているのが
この3つなのだが、環境制御の中では
それらは3番目や4番目だったりする。

光1%増えると作物の収量も1%増える。
その考えで光の量にも気を配る。
これらすべてを最適な環境にすれば
トマト120トンも夢ではないらしい。
ちなみにオランダの日射量は
日本の太平洋地域よりも少ない。
林君の調べによると
福井でも冬場の日射量は
トマト収穫に必要な日射量は無いものの
オランダの冬季よりも多く
環境制御のシステムも利用できるのではないかと
締めくくってくれた。

量を取るということでいえば
このシステムに勝るものはないかもしれない。
光合成を最適にする理論で
果菜類などでは、これが無敵の栽培法なんだろう。
あとは僕らがつながっている市場がなんなのかってことかな。
量を必要としているのか
またその量によって市場の需要としている関係なのか、
その場合は、この方法がより最適だろう。
だが、
必ずしもそれだけが市場ではない。
情報と質が必要な市場であれば
このシステムが必ずしも最適ではないということも
議論をする中で明確になった。
1つの栽培法は
それを必要とする文脈では最強かもしれないが
やはり文脈が変わってくれば
それが特化して最強であればあるほど
他に転用の効かない無用な技術でもあることを
僕らは忘れてはならない。

林君の発表がとても素晴らしく
議論が深まったからこそ
見えてきた大切な結論だと思う。



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農園では自主的な勉強会が
各種おこなわれている。
その一つが、青年海外協力隊で
インドネシアを目指す坂本くん(もっちゃん)の
インドネシア語の授業。
その講師役は、今度協力隊で
インドネシアに行くすーちゃん。
彼女はインドネシア留学経験があって
大学時代にインドネシア語の授業も
取っていて
語学資格も持っている本格派。
その授業にはインドネシアの
研修生も参加し
ネイティブな発音や微妙なニュアンスも
一緒に議論出来てしまうという
かなり贅沢な場だ。

教材はいろいろなものを使っているが
たまにインドネシアの有力紙コンパスの
記事を輪読したりもする。
昨日読んだ記事は
こんな記事だった。

Terus Turun, Pangsa Pertanian Terhadap Perekonomian Nasional

「経済に対する農業分野の割合の減少」と
いうタイトル。
内容は、農地の減少と農業人口の減少、
そして国内総生産に対して農業分野の貢献度が
減少し続けているという論調。

こういう記事はたまに日本でも
見かけるね。
まさにミスリードと言って良い記事。
ちなみにこの記事では
最後の締めがなぜか
市場の価格決定が独占的に行われている事等に
問題をすり替えて批判的に書いて〆ている。

選んだ記事が悪かったけど
これを鵜呑みにすれば危ないので
輪読後に少し議論をした。

1990年には農業分野は
GDPに対して22.9%あったが
2016年には13.45%に落ち込んだ。
農業人口の総人口に対する割合は
1990年に55.1%であったが
2016年には31.9%だという。
しかし、その間の経済成長を考えれば
その分、他の分野の伸びが合った事や
1人当たりの生産性は上がっているし
農業分野全体の成長については
言及していない。
ちなみに
日本では農業分野のGDPに占める割合は
0.8%程度。

ただ危機感をあおるような数字を羅列する割には
それで何が危機なのかを明記していないのが
なんとも肩透かしな記事だった。
最初のタイトルと
写真が農地売却の写真だったので
てっきりジャワ都市近郊の優良農地の減少による
農業生産効率の減少の話かと思ったのだが・・・。

ま、インドネシア語を学びながら
農業構造を考えて
ミスリードかどうか判断できるようにという意味では
とても勉強になる教材でした。



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なぜだか昔から
機械作業は男がやっていることが多い。
機械って体力の無いのを補助してくれるんだから
本当は、力のない者がやった方が良いと思う。
でもなぜか、男性が
この機械作業をしていることが多い。

現場を仕切っているのが男性の場合が多いから、
例えば、父や夫や社長や上司や正社員etc.
だからなのか、男性が機械を動かす。
で、それを補助しながら作業するのが女性で、
例えば、娘や妻や部下やパートってわけ。
だから構図的にも
社会関係図的にも
機械作業は
なんだか権威づけぽく映ったりもする。
農業をしていて
機械作業をすると
なんだか気分的に偉くなったような
そんな感覚が
就農当時あったのは
きっとそんな気分が
ぼくの潜在的などこかにへばりついていたからだと思う。
なので、読者の中で
そんな優越感がもし一ミリたりともあれば
それはそういうことなんですよ、と言いたいね。
おっと話がずれたか。

P3292437.jpg

で、今一緒に作業をしている
すーちゃんに機械作業を教えている。
といっても彼女はもうすぐインドネシアに
行ってしまうのだけどね。
それでも力がある方が補助作業する方が
だんぜん、効率がいいと気が付いた。
これが若手の男性スタッフと一緒に作業するのなら
やはり僕が機械に乗った方が効率良いかもね。
つまりは誰が一番動けるのか、と考えて
動ける人が補助をする方がいいってわけ。
権威づけとか関係性ではなく、
動けるかどうかかな。
あと熟練してくれば
丁寧な人の方が機械作業は向いている。
これは男女も関係ないと思うので
よく女性の方が丁寧だからいいっていう人は
それもやっぱりどっか潜在的に
変なものをへばりつけているんだと思うな。
もっとフラットに
そしてもっと合理的に
そして変なものがへばりついているかを眺めながら
機械作業をすると、
いつもと違う感覚になれるって話でした。



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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
taya.tアットマークnifty.com
です。
(アットマークを@に置き換えて送信ください)

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